絶縁体から高温超伝導体への変化過程を原子分解能で可視化 −「擬ギャップ状態」の正体と超伝導機構の解明に向けて前進− ◇ポイント◇  ・擬ギャップ領域は絶縁体の「海」の中に数nm2の小さな「島」として出現  ・擬ギャップ状態は超伝導と競合せずにその発現を助けている可能性を示唆  ・電子相変化メモリーなど新エレクトロニクスデバイス開発の基礎学理を提示  理化学研究所(野依良治理事長)は、銅酸化物高温超伝導体(※1)が絶縁体から超伝導体へと変化する過程を原子分解能で可視化することに成功しました。「擬ギャップ状態(※2)」が数平方ナノメートル(nm2)程度の領域で出現し、その増加が超伝導...