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希土類元素
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大同特殊鋼とホンダ、ハイブリッド車用駆動モーター向け重希土類完全フリー磁石を実用化
重希土類完全フリー磁石をハイブリッド車用モーターに世界で初めて採用 〜今秋発表予定の新型「FREED(フリード)」に採用〜 【概要】 大同特殊鋼株式会社(本社:名古屋市東区 社長:石黒 武 以下、大同特殊鋼)と本田技研工業株式会社(本社:東京都港区 社長:八郷 隆弘 以下、Honda)は、ハイブリッド車用駆動モーターに適用可能な高耐熱性と高磁力を兼ね備えた、重希土類(※1)完全フリー(不使用)熱間加工ネオジム磁石を世界で初めて(※2)実用化し、Hondaは、今秋発表予定の新型「FREED(フリード)」に採用します。 【背景】 ハイブリッド車など電動車の駆動モーターには、世界最強の磁力を持つネオジム磁石...
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スカンジウム回収事業への参入について 住友金属鉱山株式会社(本社:東京都港区、社長:中里佳明)は、このたび希土類元素のひとつであるスカンジウムの回収事業への参入を決定するとともに、主要用途のうち燃料電池向け販売に関し、米国の大手企業と酸化スカンジウムの長期販売契約を締結致しました。 当社は、当社子会社であるコーラルベイニッケル社(所在地:フィリピン国パラワン島、社長:久保田 毅)においてニッケル鉱石からスカンジウムを回収するパイロットプラントを2013年に建設し、ニッケル・コバルト混合硫化物の製造工程からスカンジウムを商業生産規模で効率的に回収する技術を確立しました。この...
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「超伝導に隠された異常金属相の発見」 −量子臨界「点」ではなく「相」として振舞う不思議な金属状態− 1.発表者: 冨田崇弘(東京大学物性研究所 新物質科学研究部門 特任研究員 研究当時:日本大学 助教) 久我健太郎(大阪大学 理学研究科附属先端強磁場科学研究センター 特任研究員 研究当時:東京大学物性研究所 博士課程学生) 上床美也(東京大学物性研究所 極限環境物性部門 教授) 中辻 知(東京大学物性研究所 新物質科学研究部門 准教授) 2.発表のポイント: ◆量子臨界「点」ではなく、幅広い領域で観測される新たな量子臨界「相」を発見。 ◆磁性相から孤立した異常金属相並びに...
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日立金属、炭素熱還元法を用いた希土類磁石スラッジのリサイクルを開始
希土類磁石スラッジリサイクルを開始 環境親和型リサイクル方法で国内でのサプライチェーンを構築 日立金属株式会社(以下 日立金属)は、Nd−Fe−B系焼結磁石(以下 希土類磁石)の生産過程で発生する加工くず(以下スラッジ)(※1)から、希土類元素と鉄を回収できる環境親和型リサイクル方法(以下 炭素熱還元法(※2))を用いた国内でのサプライチェーンを構築し、リサイクルを量産規模で開始しましたので、お知らせいたします。 1.背景 希土類磁石は、高効率化、軽量化が求められる自動車、産業機械、電機・電子機器のモーターなどに使用されています。省エネルギー化が進められる中で、今後も希土類磁石の...
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九大と東北大など、鉄原子42個からなるカゴ状磁性分子の合成に成功
鉄原子42個からなるカゴ状磁性分子の合成に成功 〜巨大分子磁石の世界記録を樹立〜 <概要> 九州大学、大連理工大学(中国)、高輝度光科学研究センター、熊本大学、九州工業大学、大阪大学、東北大学の研究グループは共同で、これまでに人工的に合成されたなかで、最も巨大な分子磁石(※1)となるカゴ状磁性ナノクラスター分子を開発することに成功するとともに、大型放射光施設SPring−8(※2)の世界最高クラスのX線装置(※3)と東北大学の強磁場実験施設を用いて、その複雑な分子構造と電子状態を解明しました。 近年、分子エレクトロニクスへの応用を目指し、人工的に磁性分子を合成して巨大なナノスケール磁...
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日立金属、希土類磁石スラッジの環境親和型リサイクル方法を開発
世界初希土類磁石スラッジの環境親和型リサイクル方法を開発 日立金属株式会社(本社:東京都港区、会長兼社長:藤井 博行、以下 日立金属)は、希土類磁石の生産過程で発生する加工くず(以下スラッジ)(※1)から、希土類元素と鉄を回収できる新しいリサイクル方法を開発しました。希土類元素を高い回収率で回収できるだけでなく、環境への負荷を抑え、これまで埋め立て処理をしていた鉄くずも再利用可能な銑鉄として回収することが可能となります。 1.背景 ネオジム系焼結磁石(以下 希土類磁石)は、優れた磁気特性を有することから高効率化、軽量化、コンパクト化が求められる自動車、産業機械、エアコン、...
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田中貴金属、シアン系めっき廃液を無害化して微量含有貴金属を回収することに成功
田中貴金属工業、シアン系めっき廃液を無害化して、微量含有貴金属を回収することに成功 新しいシアン化合物分解処理技術の確立により、低コストでの廃液無害化と微量含有貴金属の回収を実現 半導体部品などのめっき加工で発生する廃液を都市鉱山として有効活用 TANAKAホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岡本英彌)は、田中貴金属グループの製造事業を展開する田中貴金属工業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岡本英彌)の湘南工場(神奈川県平塚市)が、シアン系めっき廃液を無害化した上で、廃液に微量に含まれる金や白金、パラジウムといった貴金属を回収できる技術(以下...
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住友金属鉱山、フィリピンでスカンジウム回収パイロットプラントを建設
スカンジウム回収パイロットプラントの建設について 住友金属鉱山株式会社(本社:東京都港区、社長:家守伸正)は、このたび希土類元素の一つであるスカンジウムの回収のためのパイロットプラントを当社子会社であるコーラルベイニッケル社(所在地:フィリピン国パラワン島、社長:藤村隆則、以下「CBNC」)に建設することとしました。 当社は、CBNCにおいてHPAL(*)法によりニッケル・コバルト混合硫化物を生産しておりますが、その原料鉱石中に微量のスカンジウムが含まれています。当社は、新居浜研究所(愛媛県新居浜市)でその回収方法の開発に取り組んでまいりましたが、このたびニッケル・コバルト混合硫化物の...
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小糸製作所など、ありふれた元素から新しいLED用Cl_MS蛍光体を開発
新たなLED照明の可能性を拓く ありふれた元素から、新しい蛍光体を開発。 屋内照明に適した、人に優しい白色LEDが可能に。 株式会社小糸製作所(社長 大嶽昌宏)は、東京工業大学(学長 三島良直)の細野秀雄教授の研究グループ、名古屋大学(総長 濱口道成)の澤博教授の研究グループとの共同研究により、新しいLED用Cl_MS(クルムス)蛍光体(※1)を開発しました。 Cl_MS 蛍光体は、主成分が貝・骨・岩石や塩などに含まれるありふれた元素で構成される酸化物でありながら、新しい結晶構造を持つ新物質です。 近年、地球規模の課題である低炭素社会の実現に対し、省エネルギー性能に優れる...
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理化学研究所と東大、酸化物磁石のN極とS極を電場だけで反転させることに成功
磁場を使わずに磁石の極性を電場だけで反転することに成功 −省電力メモリデバイスの実現への新しいアプローチ− ◇ポイント◇ ・強磁性体の元素置換により電気分極と磁化の強い結びつきを実現 ・急速な電場変化を加えることで磁気極性を反転 ・電場で磁気情報の書き換え可能な省電力デバイス実現へ一歩 理化学研究所(野依良治理事長)と東京大学(濱田純一総長)は、酸化物磁石の極性(N極、S極)を電場だけで反転させることに世界で初めて成功しました。これは、理研基幹研究所(玉尾皓平所長)交差相関物性科学研究グループ交差相関物質研究チームの徳永祐介基幹研究所研究員、田口康二郎チームリーダー、十倉...
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京大、通常電子の1000倍にも達する「重い電子」を2次元空間に閉じ込め超伝導にすることに成功
二次元空間に「最強電子ペア」をもつ超伝導を実現 水上雄太 理学研究科物理学・宇宙物理学専攻大学院生、松田祐司 同教授、芝内孝禎 同准教授、寺嶋孝仁 低温物質科学研究センター教授らの研究グループは、通常の電子の1000倍にも達する大きな有効質量を持つ「重い電子」を、人工的に2次元空間に閉じ込め超伝導にすることに世界ではじめて成功しました。超伝導は二つの電子がペアを組むことによって生じますが、本研究では、これまでの超伝導体では実現できなかった極めて強く結合した電子ペアをもつ特異な超伝導状態が生じていることを明らかにしました。本研究成果は、英国科学雑誌「Nature Physi...