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伊藤忠システック、韓国TOPTEC社とナノファイバー製造装置の全世界販売代理契約を締結

2011-05-26

TOPTEC社ナノファイバー製造装置販売代理店契約締結について



 伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)の子会社である伊藤忠システック株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:伊時和夫、以下「伊藤忠システック」)は、韓国TOPTEC Co.,Ltd.(本社:韓国龜尾市、President:Lee Jae−hwan、以下「TOPTEC」)とナノファイバー製造装置(量産・試験)の(韓国を除く)全世界販売代理契約を2011年4月22日に締結致しました。

 ナノファイバーとは、数十から数百ナノメートル(ナノは10億分の1)の極細繊維です。繊維を極限まで細くすることで、従来の繊維とは全く異なる新しい性質が生まれることが分かっており、さまざまな技術分野に革新を起こすと言われています。例えば、これまで採取できなかった異物のフィルタリング・浄化作用、化学繊維の強度や耐熱性の大幅なアップ、また、電気反応の効率化による燃料電池の性能アップが考えられ、用途としては、エアフィルターを始めエンジン、バグフィルターなどの集塵効率をさらにアップした高効率フィルター、有害ガスなどの化学物質に対する防護服、包帯または人工皮膚、リチウムイオン二次電池のセパレータならびに材料、他にも、センサー、触媒、CNT複合材料用補強材など多様な分野への応用が期待されています。今後、ナノファイバー製品の市場規模は、2010年の102百万米ドルから2020年には2,200百万米ドルまで成長することが予測されています。

 これまで多くの企業・研究機関がナノファイバーの研究を取り組んできましたが、その大半は基礎研究のフィールドを越えるに至りませんでした。ナノファイバーにはいくつかの製造方法が提案されており、その中の一つである、ノズル方式によるエレクトロスピニング法(電界紡糸法)は、原料の溶液をノズルで押し出し、そこに非常に高い電圧をかけると、電界に沿ってナノサイズの繊維が飛ぶ現象を応用した製造方法です。この方法は、ノズル詰まりによる連続運転が困難、ノズル周りに固まったポリマーの飛散による品質の低下(不均一)、メンテナンスの手間などの問題により、大量生産には不向きであるとされていました。

 この度、TOPTECと信州大学繊維学部の共同研究によって開発されたナノファイバー製造装置は、ノズル方式特有の問題点を解消し、ノズル詰まり、メンテナンスの心配がなく、均一なナノファイバー不職布を連続且つ大量生産できる画期的なエレクトロスピニングユニットの開発に成功しました。同システムでは、数十から数百ナノメートルのナノファイバーを生産することが可能であり、TOPTECパイロットファクトリーには、量産試験が可能な設備を設置しています。

 伊藤忠商事と伊藤忠システックは、グローバル・ネットワークを活かした装置販売活動を行い、産業用フィルター・衣料・メディカル・電池分野のみならず、新分野での市場構築を目指します。


伊藤忠システック社について(2011年4月1日)>

 ※添付の関連資料を参照


<TOPTEC Co.,Ltd.について>

 ※添付の関連資料を参照


信州大学繊維学部について>

 ※添付の関連資料を参照

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