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日立マクセル、容量6.25TBのLTO Ultriumデータカートリッジを発売

2012-11-27

容量6.25TBのLTO Ultriumデータカートリッジ
「マクセルUltrium 6データカートリッジ」新発売



 日立マクセル株式会社(取締役社長:千歳 喜弘、以下マクセル)は、大容量コンピュータデータのバックアップなどに使用されるUltrium(ウルトリウム)フォーマットの第6世代において、LTO認証機関より技術適合認定を取得し、6.25TB(テラバイト)の記憶容量を実現した大容量コンピュータテープ「マクセルUltrium 6データカートリッジ」を12月より発売します。

 IT社会の進化により、扱われるデータ量は年々増加の傾向にあるとともに、各種データは法規制等による長期保存の必要性もあり、ストレージ容量は飛躍的に拡大しています。
 マクセルは、微粒子化・高保磁力化した独自のセラミックアーマメタル磁性体などを採用したことにより、カートリッジ 1巻当たりの記憶容量は2.5倍圧縮時6.25TB(非圧縮時2.5TB)、最大転送速度は2.5倍圧縮時400MB/s(非圧縮時160MB/s)の大容量化と高転送速度化を実現したLTO Ultrium 6データカートリッジを開発しました。磁性体の耐腐食性と物理的な強度を向上させるとともに、優れたサーボ特性やテープ耐久性を得る独自のテープ技術などにより、高い信頼性を確保しています。さらに、磁性塗膜のサブミクロンレベルでの均一薄膜化や高精度のテープ平滑性により、高出力で安定した信号特性を実現しています。
 LTO Ultrium 6フォーマットは、法規制等による各種データの長期保存義務に加え、保存データの改ざん防止策として、同様に膨大なデータをより効率的かつ安全に保守管理するための、書き換えができないライトワンス追記型(WORM: Write Once Read Many)データストレージシステムとしての運用も可能です。さらに、データカートリッジの紛失、盗難などが起きた際のデータ流出防止策として、データ暗号化によるセキュリティー機能のほか、テープカートリッジ上のデータの取り扱いを容易にするLTFS (Linear Tape File System) にも対応します。

 マクセルは、各ドライブメーカーとの共同開発を積極的に進め、独自のNeoSMART(Neo Super Maximum−capacity Advanced Reliability Tape)技術*を活用することにより、データバックアップに求められるドライブとの高い互換性と高信頼を確保するデータカートリッジを製品化してきました。これまでLTO Ultrium 1、LTO Ultrium 2、LTO Ultrium 3、LTO Ultrium 4、LTO Ultrium 5データカートリッジ、 Super DLTtape(R)I、Super DLTtape(R)II、DLTtape(R)S4データカートリッジの技術適合認定を取得し製品化しています。


 ◇製品画像は添付の関連資料を参照


*テラバイトクラスの大容量記録を実現する、マクセルがこれまで培ってきた7つの独自技術(微粒子メタル磁性体技術、高密度分散技術、薄膜重層塗布技術、表面平滑化技術、高精度スリット技術、高密度サーボトラック記録技術、高性能カートリッジ技術)を結集させた高信頼・先端技術。

※Linear Tape−Open、LTO、LTOロゴ、UltriumおよびUltriumロゴは、米国およびその他におけるHP社、IBM社およびQuantum社の登録商標です。
※DLT、DLTtape、DLTSAGEおよびそれらのロゴは、米国およびその他におけるQuantum社の商標または登録商標です。
※NeoSMARTロゴは、米国およびその他における日立マクセル株式会社の登録商標です。


■主な特長
 LTO Ultrium 6データカートリッジは、マクセルの先進のNeoSMART(Neo Super Maximum−capacity Advanced Reliability Tape)技術により製品化を実現しました。

 1.高保磁力セラミックアーマメタル磁性体の採用により大容量6.25TBの記憶容量を実現
  微粒子化した高保磁力セラミックアーマメタル磁性体を採用し、高エネルギー、高S/N(信号対ノイズ比)を可能としたことで2.5倍圧縮時6.25TB(非圧縮時2.5TB)の大容量を実現しました。また、数ナノメートルのセラミック薄膜で磁性体を覆うセラミックアーマ技術を採用し、耐腐食性を向上して長期間の保存を可能にすると同時に、物理的な強度も向上させ、テープ走行時の高耐久性を実現しました。

 2.磁性体の均一分散と特殊カレンダ技術により高記録密度を実現
  微粒子磁性体を均一に分散する技術のほか、特殊カレンダ技術を新たに開発。記録密度が増加したUltrium 6フォーマットにおいても優れたデータ信号特性を実現しました。

 3.潤滑剤コントロールシステムおよびフィラー均一化技術により高信頼性を実現
  潤滑剤を磁性層表面に集中して配置させることにより潤滑剤の効果を最大限に引き出し、長く安定したテープ走行を維持する新たな潤滑剤コントロールシステムを開発のほか、磁性層に特殊なセラミックを均一に分散させることにより、LTO 6ドライブに対し高い信頼性を確保しています。

 4.高耐久バインダシステムによりテープ耐久性を向上
  機能の異なる2種類のバインダ(主バインダと副バインダ)を架橋剤で巧みに結合させる独自の磁気テープ塗膜を形成。特に主バインダには、特殊アンカーセグメント(Chemical Bondingセグメント)の導入により磁性体を強固に固定し、磁気テープの耐久性を向上しました。

 5.高密度磁気サーボ記録技術により優れたサーボ信号特性を実現
  サーボ信号記録工程において、サーボ信号を高精度に記録する技術を開発。これにより、トラッキング精度を大きく左右する速度変動要因および幅方向変動要因を徹底的に見直すことで、データトラック密度の増加に対応させる優れたサーボ信号特性を実現しました。

 6.ユーザー利便性の高いカートリッジ
  高容量非接触型メモリ(16キロバイト)をカートリッジに搭載し、高速データサーチやライブラリにおけるカートリッジの管理をサポートします。


*テラバイトクラスの大容量記録を実現する、マクセルがこれまで培ってきた7つの独自技術(微粒子メタル磁性体技術、高密度分散技術、薄膜重層塗布技術、表面平滑化技術、高精度スリット技術、高密度サーボトラック記録技術、高性能カートリッジ技術)を結集させた高信頼・先端技術。
※Linear Tape−Open、LTO、LTOロゴ、UltriumおよびUltriumロゴは、米国およびその他におけるHP社、IBM社およびQuantum社の登録商標です。
※NeoSMARTロゴは、米国およびその他における日立マクセル株式会社の登録商標です。


■発売日  2012年12月


■マクセルUltrium 6データカートリッジ特性表

 ◇特性表は添付の関連資料を参照


※Linear Tape−Open、LTO、LTOロゴ、UltriumおよびUltriumロゴは、米国およびその他におけるHP社、IBM社およびQuantum社の登録商標です。
※DLT、DLTtape、DLTSAGEおよびそれらのロゴは、米国およびその他におけるQuantum社の商標または登録商標です。
※NeoSMARTロゴは、米国およびその他における日立マクセル株式会社の登録商標です。
※UltriumとはHP社、IBM社、およびQuantum社が共同開発したLTO(リニアテープオープン)テクノロジーに基づいて設計された大容量高速テープフォーマットです。この規格は公開されており、テープカートリッジ1巻当たり100GB(圧縮時:200GB)の第1世代から12.8TB(圧縮時:32TB)の第8世代までのロードマップが計画されています。


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