Pickup keyword
ルテニウム
-
大阪府立大と東大など、2つの機能を併せ持つ新しい触媒材料の合成に成功
2つの機能を併せ持つ新しい触媒材料の合成に成功 公立大学法人大阪府立大学(理事長:辻洋)の研究チーム(山田幾也テニュア・トラック講師、池野豪一テニュア・トラック講師、塚崎裕文研究員、森茂生教授ら)、国立大学法人東京大学(総長:五神真)生産技術研究所の八木俊介准教授、公益財団法人高輝度光科学研究センター(理事長:土肥義治)の河口彰吾研究員、冨士ダイス株式会社(代表取締役社長:西嶋守男)の和田光平氏らは、酸素の還元・発生という2つの電気化学反応に対して優れた触媒特性を示すマンガン酸化物の合成に成功しました。酸素の還元・発生は、次世代蓄電池として開発が行われている金属・空気二次...
-
東北大など、大容量の蓄電が可能な「リチウム空気電池」用電極材料を開発
大容量の蓄電が可能な「リチウム空気電池」用電極材料の開発 〜ナノ多孔質グラフェンとルテニウム系触媒が鍵〜 ■ポイント ・リチウムイオン電池の6倍以上の電気容量を持ち、100回以上繰返し使用が可能な「リチウム空気電池」の開発に成功した。 ・高性能な多孔質グラフェンと触媒により長寿命と大容量を実現。 ・1回の充電で500km以上の走行が可能な電気自動車の実現を視野に。 JST 戦略的創造研究推進事業の一環として、東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)の陳 明偉 教授らは、3次元構造を持つナノ多孔質グラフェン(注1)による高性能なリチウム空気電池(注2)を開発しました。 現在の電...
-
東北大と筑波大など、藻類産生オイルの輸送用燃料への変換法を開発
藻類産生オイルの輸送用燃料への新変換法の開発 東北大学大学院工学研究科の冨重圭一教授、中川善直准教授、筑波大学生命環境系の渡辺秀夫研究員らの研究グループは、藻類が産生する炭化水素スクアレンをガソリンやジェット燃料に変換する新手法を開発しました。本研究は、下水処理にオイル産生藻類を活用する「東北復興次世代エネルギー研究開発プロジェクト」の一部として行われ、藻類から得られるオイルの利用拡大の鍵となる成果です。開発した手法では、ルテニウムを酸化セリウムに高分散に担持させた触媒を用い、スクアレンを水素化させて得られるスクアランを水素化分解させることで分子量の小さい燃料用炭化水素を...
-
理化学研究所など、「魔法数」を持つ原子核に現れる「特別な核異性体」を発見
「魔法数」を持つ原子核に現れる「特別な核異性体」を発見 −中性子を非常に多く含むパラジウム同位体で魔法数82の存在を実証− <ポイント> ・国際共同研究プロジェクト「EURICA」におけるRIビーム実験で得られた最初の成果 ・中性子魔法数82の消滅に基づく重元素合成シナリオの破綻を示唆 ・重い中性子過剰核における魔法数の成因を探る大きな手掛かりに <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と北京航空航天大学(■学長(※))は、陽子数に対して中性子数が非常に多いパラジウム−128(128Pd:陽子数46、中性子数82)に、「特別な核異性体[1]」があることを発見しました。これは、陽子...
-
京大など、巨大な構造転移を伴ったモット絶縁体の金属化に乾電池1個に満たない電圧で成功
巨大な構造転移を伴ったモット絶縁体の金属化に乾電池1個に満たない電圧で成功 〜さまざまな低電力動作のデバイス実現に期待〜 前野悦輝 理学研究科教授らと、中村文彦 広島大学先端物質科学研究科助教らの研究グループは、電子同士の強い反発力によって絶縁体化したルテニウム酸化物に、室温で乾電池1個に満たないわずかな電圧を加えるだけで、巨大な構造転移が引き起こされて顕微鏡で確認できるほど大きく結晶が縮み、金属化することを発見しました。さらに、わずかな電流を流し続けることによって、電場で金属化した状態(スイッチオンの状態)を低温まで維持することにも成功しました。 これまでに報告されてい...
-
新しい構造を持つ金属ルテニウム触媒の開発に世界で初めて成功−家庭用燃料電池エネファームの耐用年数向上へ− 北川宏 理学研究科教授の研究グループは、面心立方格子(fcc)構造を有する金属ルテニウム(Ru)触媒の開発に成功しました。従来のRu触媒では、六方最密格子(hcp)の構造をとるものしか知られていませんでした。今回、化学的還元法によりRuの原子配列を精密に制御することで、初めてfcc構造を有するRu触媒を得ることに成功したものです。家庭で使用されている燃料電池コジェネレーションシステム「エネファーム」で、金属Ru触媒はレアメタルである白金の耐被毒触媒として使用されています。今回開発されたfcc−Ru触...
-
金属ナノクラスターを用いて高度な触媒的不斉反応を実現! 〜クラスター触媒科学のブレークスルー〜 <発表者> 小林 修(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 教授) <発表のポイント> ▼どのような成果を出したのか ロジウムと銀から成る金属ナノクラスター(注1)を固定化した高分子触媒を用いて、触媒的不斉1,4−付加反応を高い選択性で実現した。 ▼新規性(何が新しいのか) 金属ナノクラスター触媒による高選択的な触媒的不斉炭素−炭素結合生成反応として初めてである。 ▼社会的意義/将来の展望 金属の漏出がなくリサイクルが可能な環境調和型の触媒であり、高収率・高選択性も出せるため実用化...
-
北大など、家庭用燃料電池の効率向上に寄与する新規合金触媒を開発
家庭用燃料電池の効率向上に寄与する 原子が完全に混ざり合った新規合金触媒の開発に初めて成功 【研究成果のポイント】 ・家庭用燃料電池の効率向上に寄与する,原子が完全に混ざり合った新規合金触媒の開発に成功。 ・新規合金触媒上で一酸化炭素が効率よく除去され,高効率で発電可能な触媒機構を解明。 ・家庭用燃料電池の効率向上だけでなく,応用範囲の広い触媒合成方法開発の進展に期待。 <研究成果の概要> 北海道大学触媒化学研究センターの竹口竜弥准教授の研究グループは,家庭用燃料電池の効率向上に寄与する白金原子とルテニウム原子が完全に混ざり合った新規合金触媒の開発に成功しました。燃料であ...
-
産総研など、金属酸化物中の電子相関効果を解明し理論モデルを導出
金属酸化物デバイス材料の新機能探索に新たな指針 −金属酸化物における電子同士の避け合いの効果を解明− <ポイント> ・放射光を利用した光電子分光実験により、金属酸化物中の電子同士の避け合いの効果が明らかに ・電子同士の避け合いの効果を定量化するための理論モデルを初めて導出 ・新しい機能を有した金属酸化物デバイス材料の探索に新たな指針 <概要> 国立大学法人 広島大学【学長 浅原利正】放射光科学研究センター【センター長 谷口雅樹】(以下「HiSOR」という)の岩澤英明助教、島田賢也教授、独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口有】電子光技術研究部門【研究部門長 原市...
-
TANAKAホールディングス、田中貴金属が色素増感型太陽電池で高変換効率を持つルテニウム錯体色素を提供
世界最高レベルとなる11.4%以上の変換効率 田中貴金属工業、色素増感型の太陽電池用ルテニウム色素を独占提供 台湾国立中央大学がより多くの太陽光を吸収できる新色素を開発、単独で販売ライセンスを取得 TANAKAホールディングス株式会社(本社:千代田区丸の内、代表取締役社長:岡本英彌)は、田中貴金属グループの製造事業を展開する田中貴金属工業株式会社(本社:千代田区丸の内、代表取締役社長:岡本英彌)が、色素増感型の太陽電池で世界最高レベルとなる11.4%以上の変換効率を持つルテニウム錯体色素「CYC−B11」を、独占的に提供開始することを発表します。(※1) 本製品は、次世代太...
-
日本製粉、ファスマックで放射性物質検査・分析サービスの取り扱い開始
(株)ファスマック、放射性物質検査・分析サービス取り扱いを開始 〜日本製粉グループとしてユーロフィンの収益全額義援金寄付に賛同〜 日本製粉(株)(会長兼社長 澤田 浩)は、2006年から全世界で食品・医薬・環境等の分野で高品質な分析サ−ビス事業を展開している検査研究会社であるユーロフィン・サイエンティフィック社と業務提携を結んでおります。 このたび、同社の日本法人であるユーロフィン アナリティクス(株)が放射性物質検査・分析ラボを開設したことに伴い、日本製粉グループの(株)ファスマック(社長 布藤 聡)では、本検査サービスの取り扱いを開始いたしました。 ●放射性物質分析ニー...
-
東京エレクトロンと田中貴金属、次世代配線技術向けルテニウムプリカーサのリサイクルプロセスを共同開発
東京エレクトロンと田中貴金属工業、 次世代配線技術向けルテニウムプリカーサのリサイクルプロセス共同開発に成功 〜 従来、廃棄されていたルテニウムプリカーサが再利用可能に 〜 東京エレクトロン株式会社(本社:東京都港区赤坂、代表取締役社長:竹中博司)と田中貴金属工業株式会社(※1)(本社:東京都千代田区丸の内、代表取締役社長:岡本英彌)は、次世代半導体微細化技術に用いられるルテニウムプリカーサ(ルテニウムCVD用材料)のリサイクルプロセスの共同開発に成功したことを発表します。 これにより、従来、有価物として回収されることなく廃棄されていたルテニウムプリカーサを、ルテニウム金属...
-
広島大と産総研、ルテニウム酸化物の超伝導電子対を形成するための「のり」の強さと成分を解明
超伝導のメカニズム解明に大きな手がかり −ルテニウム酸化物の電子の運動状態を選択的に可視化することに成功! 電子対を形成する「のり」の起源を初めて解明− ポイント ●直線偏光放射光を活用した高分解能角度分解光電子分光により、電子の運動状態を選択的に可視化 ●ルテニウム酸化物の超伝導電子対を形成するための「のり」の強さと成分を初めて解明 ●超伝導電子対の「のり」の起源として、結晶の原子の振動が関与していることを強く示唆 ■概要 国立大学法人 広島大学【学長 浅原利正】放射光科学研究センター【センター長 谷口雅樹】(以下「HiSOR」という)の岩澤英明特任助教、島田賢也教授、...