ピロリ菌由来病原タンパク質CagAを全身に運ぶ小胞を発見 〜ピロリ菌感染による非消化器疾患の発症メカニズムの解明へ〜 [ポイント]  ・ピロリ菌(注1)感染胃がん患者の血液中に存在する小胞(エクソソーム(注2))にピロリ菌が持つ病原タンパク質CagA(注3)が含まれることを初めて明らかにした。  ・CagAはエクソソームとして血液を通して全身に運ばれ、心疾患や血液疾患、神経疾患など胃以外でも疾患を発症させる可能性があることを見いだした。  ・胃でのピロリ菌感染が胃がん以外の全身疾患を引き起こすメカニズムの解明の糸口となることが期待される。  JST 戦略的創造研究推進事業において、京都大学 大学院工...