Article Detail
ジヤトコと東大など、高信頼性設計のためのFault Tree Analysis支援ソフトウエアを開発
高信頼性設計のためのFault Tree Analysis支援ソフトウエアを開発
■概要
自動車用変速機(AT/CVT)の専門メーカー ジヤトコ株式会社【社長 秦 孝之】(以下「ジヤトコ」)、国立大学法人 東京大学【総長 濱田 純一】(以下「東大」)、独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」)は、産・学・官共同で、工業製品の高信頼性設計のためのFault Tree Analysis(FTA)支援ソフトウエアを開発した。
FTAとは、製品の故障事象の要因を木構造へ展開して解析する手法であり、製品の品質や信頼性を向上させるための有効な手法として知られているが、その木構造の作成および編集に関わる作業負担が大きい。今回開発したソフトウエアは技術者の作業負担軽減と解析品質の向上を図るもので、高信頼性設計実現への貢献が期待される。(詳細は添付資料参照)
なお、この技術の詳細は、2011年10月21〜23日に山形大学で開催される日本機械学会 第21回 設計工学・システム部門講演会で発表される。
【ポイント】
・製品故障事象解析の品質向上と技術者の作業負担5割削減を同時に達成
・故障要因分析の妥当性を検証(間違い箇所の指摘・表示)する技術を開発
(故障事象の物理量次元インデクシング技術を採用)
・製品設計の品質向上に貢献
FTA支援ソフトウエアの構想
※ 関連資料参照
【今後の予定】
今後は、ジヤトコ関連の自動車部品メーカーに対してFTA支援ソフトウエアをトライアル配布し、その機能および品質向上活動に対する効果を評価・検証する予定である。
【共同開発者】
・ジヤトコ 品質企画管理部 主担 平岡 洋二
山本 克成
・東京大学 大学院工学系研究科機械工学専攻 教授 村上 存(むらかみ たもつ)
・産総研 先進製造プロセス研究部門 製造情報研究グループ 研究員 古川 慈之
研究グループ長 澤田 浩之
添付資料
※ 関連資料参照