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産総研とマルハニチロ、魚油による脂質代謝改善効果が摂取時刻によって異なることをマウスで発見
魚油による脂質代謝改善効果が摂取時刻によって異なることをマウスで発見
−DHAやEPAの摂取は朝が効果的−
■ポイント
・魚油の摂取による脂質代謝の改善効果が、摂取する時刻によって異なることを、マウス実験で発見
・朝食時の魚油の摂取は、血中のDHA・EPA濃度を高める
・時間栄養学の予防医学分野への貢献に期待
■概要
国立研究開発法人産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)バイオメディカル研究部門【研究部門長 近江谷 克裕】生物時計研究グループ 大石 勝隆 研究グループ長は、マルハニチロ株式会社【代表取締役社長 伊藤 滋】(以下「マルハニチロ」という)と共同で、魚油の摂取による脂質代謝改善効果が、摂取時刻によって異なることを、マウスを使った実験により明らかにした。
今回、DHAやEPAなどの機能性成分を含む魚油を、マウスに朝食あるいは夕食とともに摂取させたところ、朝食時の魚油が、果糖の過剰摂取によって引き起こされる脂質代謝異常を、より効率的に改善することが分かった。また、朝食時の魚油の摂取が、夕食時の魚油の摂取よりも、血中のDHAやEPA濃度を高める効果があることも確認できた。この成果は、時間栄養学の成果の積極的な実践による予防医学分野への貢献が期待される。なお、この成果の詳細は、平成28年11月12〜13日に国立大学法人名古屋大学(愛知県名古屋市)で開催される第23回日本時間生物学会で発表される。
※グラフ資料は添付の関連資料を参照
※リリース詳細は添付の関連資料を参照