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北里大学
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ネコに腎不全が多発する原因を究明 ―ネコではAIMが急性腎不全治癒に機能していない― 1.発表者: 宮崎 徹(東京大学大学院医学系研究科 附属疾患生命工学センター分子病態医科学部門 教授) 2.発表のポイント: ◆血液中のタンパク質AIM(apoptosis inhibitor of macrophage;CD5Lとも呼ばれる)は急性腎不全を治癒させる機能を持つ(注1:過去の主な文献1−6)が、ネコAIMは急性腎不全時に機能せず、そのためにネコでは正常な治癒・回復が障害されていることを見出した。 ◆ネコ型AIMに起因する急性腎不全の治癒障害は、AIMタンパク質の投与によって治療できた。 ◆本研究は、これまで謎であった、ネコで高頻度に腎不...
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満月が近づくと出産数が増える 〜ウシの研究により変化が明らかに〜 1.発表者: 米澤 智洋(東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医学専攻 准教授) 内田 萌菜(東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医学専攻 学部学生) 富岡 美千子(北里大学獣医学部 助教) 松木 直章(東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医学専攻 教授) 2.発表のポイント: ◆満月の前から満月にかけての3日間、ウシの出産数が増加することを明らかにした。 ◆人でもウシでも満月と出産の関係が議論されてきたが、今回初めてウシの出産と満月の関係が科学的に示された。 ◆出産メカニズムの深い理解や出産計画を立てる際...
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胆管がんの原因遺伝子の特定と治療法の開発 【概要】 九州大学生体防御医学研究所の西尾美希助教、鈴木聡教授らの研究グループは、九州大学病院別府病院や産業技術総合研究所(茨城県つくば市)と共同で、肝内胆管がんや混合型肝がんの原因としてMOB1(※1)シグナル経路が重要であることを見出しました。また、このシグナル経路を標的とする天然物の探索を行った結果、本年ノーベル賞を受賞した抗寄生虫薬イベルメクチン(※2)が肝内胆管がんの治療薬となりうることも発見しました。今後、肝がんの中でも依然極めて予後が不良であった肝内胆管がんや混合型肝がんの予後を改善できることが期待されます。 本研究は、文...
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NTTドコモと東大、「クラウド型12誘導心電図伝送システム」の商用提供を開始
「クラウド型12誘導心電図伝送システム」をドコモより商用提供開始 〜ドコモと東大病院による共同研究成果〜 株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)と東京大学医学部附属病院(以下、東大病院)は、社会連携講座「健康空間情報学」(以下、健康空間情報学講座)を東大病院22世紀医療センター内に設置し、共同研究および実証試験を進めてきた「クラウドサーバー型モバイル12誘導心電図伝送システム(※)」において、心筋梗塞患者のカテーテル治療により冠動脈血流を再開する(再灌流)までの時間短縮や、救命率の向上などに対する有用性を明らかにすることができました。 その結果を受け、2015年1月20日(火)よ...
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耐変色性および殺菌性能に優れた高性能銅合金材料『CleanBrass(R)』の開発 三菱伸銅株式会社(代表取締役社長:堀 和雅、資本金87億円、本社:東京都品川区)は、高い強度と優れた耐変色性能を兼ね備え、殺菌性能も併せ持つ高性能銅合金、『CleanBrass(R)』を開発しました。 院内感染と呼ばれる医療機関における感染症は、人から人へ直接、または医療機械や器具等を媒介して伝播します。その発生件数は世界中で年間、数百万件にのぼります。銅及び銅合金は、院内感染の原因菌に対して潜在的な殺菌特性を持つことがEPA(米国環境保護庁)により承認され、医療関連分野における院内感染予防ならびに衛生的環境の構築に活用される...
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大成建設、環境に配慮した1,4−ジオキサンの生物浄化技術実証試験を開始
コストを大幅減、1,4−ジオキサンの生物浄化技術実証試験へ ーCO2排出量の低減も。環境に配慮した浄化技術ー 大成建設株式会社(社長:山内隆司)は、国立大学法人大阪大学及び学校法人北里研究所北里大学と共同で、1,4−ジオキサンで汚染された地下水の浄化技術の開発を進めています(注1)。本技術は、大阪大学が発見した1,4−ジオキサン分解菌を用いた浄化手法であり、従来技術と比較してコストやCO2排出量の大幅な低減が見込めます。 今回、本技術の実証試験を岩手・青森県境の産業廃棄物不法投棄現場において、9月から開始することが決定しました。今後は実証試験を進めることにより本技術を確立し、一日も...