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ロームなど、SiC−BNCT機器の共同研究開発と研究センターの整備の実施に合意
SiC−BNCT機器の共同研究開発 及び研究センターの整備について 1 概要 この度、京都府・ローム株式会社・京都府立医科大学・福島SiC応用技研株式会社の4者は、次の2点について基本合意した。 [1]最先端のがん治療の発展を目指し、京都府立医科大学と福島SiC応用技研株式会社が、ローム株式会社のSiC(シリコンカーバイド)を活用したBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)に必要な治療機器(SiC−BNCT機器)の研究開発を実施する。 [2]研究開発の成果を踏まえ、最先端のがん治療を行えるよう、SiC−BNCT機器及び建物をローム株式会社が京都府に寄附する。 (1)京都府立医科大学と福島SiC応用技研株式会社は、他施設が研究開発...
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日本トリム、電解水素水を血液透析に活用した新型電解水透析システムを販売開始
〜電解水素水で透析患者の倦怠感などの症状軽減に期待〜 電解水透析用の新型システムを本格販売開始 医療現場の声を反映した改良版で販売体制も強化 整水器シェアNo.1の株式会社日本トリム(本社:大阪市、代表取締役社長:森澤紳勝)は、電解水素水を血液透析に活用した新型電解水透析システム(新型RO装置)を2016年9月から本格販売いたします。電解水透析システムは透析患者の抱える倦怠感などの症状軽減などの副作用を改善することが期待された透析療法です。この度、従来システムから医療現場のご意見、要望を反映した普及を意識した改良版システム開発を行い、小型化、熱水消毒機能の強化等に加え、設置環境の...
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理研と阪大、非古典的HLA遺伝子の関節リウマチ発症への関与を解明
非古典的HLA遺伝子の関節リウマチ発症への関与が明らかに −HLA imputation法によりHLA−DOA遺伝子の発症リスクを同定− ■要旨 理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター自己免疫疾患研究チームの山本一彦チームリーダー、統計解析研究チームの岡田随象客員研究員(大阪大学大学院医学系研究科教授)らの国際共同研究グループ(※)は、非古典的HLA遺伝子[1]の一つである「HLA−DOA」が、関節の炎症と破壊をもたらす自己免疫疾患[2]の関節リウマチの発症に関わることを明らかにしました。 関節リウマチの発症には個人の遺伝的背景が関与し、大規模ゲノム解析を通じてこれまでに多数の疾患感受性遺伝子[3]が報告さ...
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京大、アルツハイマー病特有のアミロイドβ立体構造に特異的な抗体を開発
アルツハイマー病特有のアミロイドβ立体構造に特異的な抗体の開発 ―より正確な診断手法への応用に期待― <概要> 入江 一浩 農学研究科教授らの研究グループは、アルツハイマー病(以下、AD)の原因物質と考えられているアミロイドβタンパク質(以下、Aβ42)において、神経細胞に対して毒性を持ちやすい立体構造を標的とする抗体「24B3」を開発しました。標的とした立体構造は毒性コンホマーと呼ばれ、この構造を持つ比較的少数のAβ42の分子どうしが結合(オリゴマー化)することで神経細胞に毒性を示し、アルツハイマー病を発症するという説が提唱されています。今回開発した抗体を用いてAD患者とADではない人の...
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大和ハウス、福岡市東区の分譲マンション「プレミスト千早中央公園」を販売開始
“使いやすさ”“快適さ”を追求した女性目線のアイデアを採用 分譲マンション「プレミスト千早中央公園」販売開始 大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:大野直竹)は、現在、福岡市東区において、女性目線のアイデアを採用した分譲マンション「プレミスト千早中央公園」を建設中ですが、2016年7月2日(土)より販売を開始します。 当社では、「人・街・暮らしの価値共創グループ」として、より資産性が高く、社会やお客さまにとってより付加価値の高いマンションの供給を目指し、事業を推進しております。そのような中、当社は福岡県において、1981年より70棟4,379戸を供給。福岡市において...
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積水メディカルなど、イメージング技術を用いた非臨床/臨床試験・再生医療領域の創薬支援サービスを開始
イメージング技術を用いた非臨床/臨床試験・再生医療領域の創薬支援サービスを開始 公立大学法人福島県立医科大学 ふくしま国際医療科学センター 先端臨床研究センター(センター長:竹之下 誠一、福島県福島市)と積水メディカル株式会社(社長:田頭 秀雄、本社:東京都中央区、以下積水メディカル)創薬支援事業部はイメージング技術を用いた非臨床/臨床試験・再生医療技術評価サービスの業務提携を行い、これらの試験受託を開始いたします。 PET等を利用したイメージング試験は、創薬プロセスの迅速化、及び効率化に有効なツールであり、近年、大きな注目を集めてきています。福島県立医科大学は同一敷地内で放...
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オウケイウェイヴ、佐賀大と医療情報サービス事業の新会社「OKEIOS(オケイオス)」を設立
医療データベースと「OKWAVE」のQ&Aビッグデータを活用した医療情報サービスを複数展開 医療情報サービス事業の新会社 株式会社OKEIOS(オケイオス)を設立 日本初、最大級のQ&Aサイト「OKWAVE( http://okwave.jp/ )」を運営する株式会社オウケイウェイヴ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:兼元 謙任)は、国立大学法人佐賀大学(所在地:佐賀県佐賀市)と2014年より継続してきた医療データの利活用に関する共同研究で得た知見を活かした新規事業化を目的に、新会社【株式会社OKEIOS(オケイオス)】を設立いたします。 このたび設立する新会社「OKEIOS」は、当社と佐賀大学が共同研究を行ってきた国民の未病・予防と、人々...
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世界初の新手法を用いた育毛効果を示す薬用商品開発に成功 ―女性用薬用育毛剤として販売開始へ― NEDO事業の成果をもとに、(株)ナノエッグは、脱毛する新メカニズムを発見し、さらに髪の毛根まで有効成分を浸透させる世界初の技術の開発に成功しました。 この成果をもとに、女性の“髪痩せ”に着目し、新製品・女性用薬用育毛剤「ふわり」を開発、6月27日から販売を開始します。 *商品画像は添付の関連資料を参照 1.概要 NEDOは、新市場の開拓を可能とする技術開発成果を実用化して社会に普及させ、次のイノベーションにつなげることを目的とし、中小企業等が取り組む新規性のある実用化技術の開発支援を行う...
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理研、双極性障害(躁うつ病)にデノボ点変異が関与していることを解明
双極性障害(躁うつ病)にデノボ点変異が関与 −双極性障害患者やその家族とのパートナーシップにより明らかに− ■要旨 理化学研究所脳科学総合研究センター精神疾患動態研究チームの加藤忠史チームリーダー、片岡宗子大学院生リサーチ・アソシエイト(研究当時)、的場奈々大学院生リサーチ・アソシエイト(研究当時)、高田篤研究員(研究当時)らの共同研究グループ(※)は、双極性障害(躁うつ病)[1]に、両親にはなく子で新たに生じる「デノボ点変異[2]」が関与していることを、双極性障害患者とその両親のトリオ79組の全エクソン(ゲノムのうちタンパク質をコードしている部分)の塩基配列を解読・解析する...
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北大と慶大、がんになりにくい長寿ハダカデバネズミから初めてiPS細胞作製に成功
がんになりにくい長寿ハダカデバネズミから初めてiPS細胞作製に成功 〜二重の防御で腫瘍を作らないことを発見〜 ■研究成果のポイント ・長寿命で,がんになりにくい体質のハダカデバネズミからiPS細胞を作製することに初めて成功した。 ・マウスやヒトのiPS細胞は,未分化な細胞が混入すると腫瘍(奇形腫)を形成する問題があるが,ハダカデバネズミのiPS細胞は未分化な状態で移植しても腫瘍を形成しなかった。 ・ハダカデバネズミだけが持つ,初期化やがん化を二重に防ぐメカニズムを明らかにした。将来は,人間の健康長寿やがんの予防に役立つと期待される。 ■研究成果の概要 北海道大学遺伝子病制御研究所の三浦恭子...
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東北大、ゲノム解析情報などを統合する東北メディカル・メガバンク 統合データベースを開発
世界初、大規模コホートの健康調査情報・ゲノム解析情報等を統合する 東北メディカル・メガバンク 統合データベース「dbTMM」を開発 〜1,070人分の統合された情報を制限付公開開始〜 <発表のポイント> ・健康調査及び全ゲノム配列情報を含む生体試料の解析情報を世界で初めて統合したデータベースを開発 ・宮城県の地域住民コホート参加者1,070人分のデータ、制限付公開を開始 ・高速かつ高度な検索を可能とする機能を開発 ・ゲノム医療実現化の推進におけるプラットホームとして期待 【概要】 東北大学東北メディカル・メガバンク機構(以下、ToMMo)は、宮城・岩手両県で岩手医科大学いわて東北メディカ...
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Cardio Flow Designなど、「心臓血管血流解析シミュレーション」を提供開始
「心臓血管血流解析シミュレーション」の提供開始 〜スパコンを活用した心疾患の予測医療のための受託解析サービス〜 株式会社Cardio Flow Design(以下Cardio Flow Design社)は、スーパーコンピュータを活用した循環器画像解析サービス「心臓血管血流解析シミュレーション」の提供を本日より開始します。 「心臓血管血流解析シミュレーション」は、循環器医学分野の医師や研究者を対象とした受託形式の研究支援サービスで、心臓血管疾患における造影CTやMRIなどの医用画像を用いて、血管内の血流の様相を高精度で再現した動画をレポートとして提供するものです。本サービスでは、血管内の血流を詳細に可視化し、病的な血流が血...
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理研・国立がん研・東大など、肝臓がん300例の全ゲノムを解読
肝臓がん300例の全ゲノムを解読 −ゲノム構造異常や非コード領域の変異を多数同定− ■要旨 理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センターゲノムシーケンス解析研究チームの中川英刀チームリーダー、藤本明洋副チームリーダー、国立がん研究センター がんゲノミクス研究分野 柴田龍弘分野長、十時泰ユニット長、東京大学医科学研究所附属ヒトゲノム解析センターの宮野悟教授、広島大学大学院医歯薬保健学研究院の茶山一彰教授らの共同研究グループ(※)は、日本人300例の肝臓がんの全ゲノムシーケンス解析[1]を実施し、それらのゲノム情報を全て解読しました。この研究は、国際がんゲノムコンソーシアム(ICG...
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旭川医大と第一三共など、新規幹細胞のオープンイノベーション研究を開始
旭川医科大学、第一三共、三菱UFJキャピタルによる新規幹細胞における オープンイノベーション研究のお知らせ 国立大学法人旭川医科大学(学長:吉田晃敏、北海道旭川市、以下「旭川医大」)、第一三共株式会社(代表取締役社長:中山讓治、本社:東京都中央区、以下「第一三共」)、三菱UFJキャピタル株式会社(代表取締役社長:安藤啓、本社:東京都中央区、以下「三菱UFJキャピタル」)は、旭川医科大学 心血管再生・先端医療開発講座 川辺淳一特任教授が発見した新規幹細胞である毛細血管幹細胞(以下「CapSCs」)について、再生医療・細胞治療の細胞ソースとして開発を目指すオープンイノベーション研究(以下「本研究...
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CACとモリーオ、医療データ解析の合弁会社を設立 〜心電図解析のクラウドサービスを医療機関に提供〜 企業向けITサービスおよび業務受託サービスを展開する株式会社シーエーシー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:酒匂明彦、以下 CAC)と医療機関を対象に心電図解析事業を展開するモリーオ株式会社(本社:岩手県盛岡市、代表取締役社長:水沼吉美、以下モリーオ)は、共同出資により、医療データのクラウドサービスを手掛ける新会社「株式会社エムハート」を2016年4月1日に設立しました。新会社はシステムの開発、各種認可の取得、心電図解析ソフトの薬事承認などを経て年内にもサービス提供を開始する予定です...
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バイエル薬品、抗悪性腫瘍剤/キナーゼ阻害剤「ネクサバール」の甲状腺癌の適応を拡大
バイエル薬品の患者貢献の一環 抗悪性腫瘍剤/キナーゼ阻害剤ネクサバール(R)、甲状腺癌の適応拡大 ・既承認の分化型甲状腺癌から甲状腺癌に適応が拡大 ・ネクサバールの国内第II相臨床試験データに基づく、日本独自の適応症 大阪、2016年2月29日―バイエル薬品株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:カーステン・ブルン、以下バイエル薬品)は本日、抗悪性腫瘍剤/キナーゼ阻害剤「ネクサバール(R)錠200mg」(一般名:ソラフェニブトシル酸塩錠、以下ネクサバール)の効能・効果の1つとして2014年6月に承認取得していた「根治切除不能な分化型甲状腺癌」について、日本人患者さんを対象に実施された国内第I...
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騒音性難聴に関連する遺伝子を発見 ‐酸化ストレス応答機構の活性化は騒音性難聴の予防を可能にする‐ <概要> 東北大学加齢医学研究所遺伝子発現制御分野の本橋ほづみ教授と防衛医科大学校の松尾洋孝講師の研究グループは、生体の酸化ストレス応答を担う制御タンパク質NRF2の活性が、騒音性難聴(*1)のなりやすさに関連することを発見しました。NRF2の活性化は、強大音による酸化ストレス障害から内耳(*2)を保護し、聴力の低下を防ぐことを明らかにしました。そして、NRF2の量が少なめになるNRF2遺伝子の一塩基多型を持つ人は、騒音性難聴になりやすい傾向があることを見出しました。NRF2の活性を増強させることで...
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埼玉医科大、ミトコンドリア病の原因となる遺伝子を新たに3つ発見
ミトコンドリア病の新たな原因遺伝子MRPS23,QRSL1,PNPLA4を発見 ―網羅的なゲノム解析によりミトコンドリア病の複雑な遺伝的背景の一端を解明― 【発表のポイント】 −142例のミトコンドリア病患者に対して網羅的なゲノム解析を行った(ミトコンドリア病研究での網羅的なゲノム解析において世界最多) −ミトコンドリア病の原因となる遺伝子を新たに3つ発見した −既知の原因遺伝子において、これまでに報告のない37変異を発見した −ミトコンドリア病と疑われる患者の中に、他の疾患群が含まれうることを発見した −東北メディカル・メガバンク機構・京都大学との共同研究により効率的な遺伝子解析を実現し...
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日立、福岡市から「福岡市地域包括ケア情報プラットフォーム」を受注
福岡市から「福岡市地域包括ケア情報プラットフォーム」を受注 株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、福岡市(市長:高島 宗一郎)から、ビッグデータ分析をはじめとするICTを活用して地域における医療・介護などを支える情報通信基盤「福岡市地域包括ケア情報プラットフォーム」を受注しました。 本プラットフォームは、福岡市が保有する医療・介護に関する各種データを集約し、ビッグデータ分析を可能とすると同時に、医療機関・介護事業者間の情報共有などを実現するものです。福岡市は本プラットフォームを活用し、住民が住み慣れた地域で安心安全に暮らせるよう、住まい・医...
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救急ヘリ病院ネットワークなど、救急自動通報システム(D−Call Net)の試験運用を開始
ドクターヘリの早期出動判断を行う、救急自動通報システム(D−Call Net)の試験運用を開始 認定NPO法人救急ヘリ病院ネットワーク(所在地:東京都千代田区 理事長:篠田伸夫 以下、HEM−Net)は、トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市 社長:豊田章男 以下、トヨタ)、本田技研工業株式会社(本社:東京都港区 社長:八郷隆弘 以下、ホンダ)、株式会社日本緊急通報サービス(本社:東京都港区 社長:倉田潤 以下、日本緊急通報サービス)と共同で、ドクターヘリやドクターカーの出動を早期判断する救急自動通報システム(以下、D−Call Net)の試験運用を本年11月30日より開始する。 D−Call Netは、交通事故...
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タカラバイオ、寒天由来の機能性食品素材アガフィトースに腸内環境の悪化を抑える作用があることを確認
アガフィトース(TM)に腸内環境の悪化を抑える作用があることを確認 タカラバイオ株式会社は、寒天由来の機能性食品素材アガフィトース(TM)の機能性について研究開発を行っており、抗関節炎作用や大腸炎予防作用などを明らかにしてきました。今般、当社は、京都府立医科大学との共同研究で行ったアガフィトース(TM)に関する新たな研究成果を第6回フードファクター国際会議(ICoFF 2015)で発表しましたのでお知らせいたします。 【発表概要】 学会名:第6回フードファクター国際会議 (The 6th International Conference on Food Factors;ICoFF 2015) 場所:ソウル(韓国) 発表日:平成27年11月23日 ...
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「再生医療研究開発センター(仮称)」建設のお知らせ ニプロ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:佐野 嘉彦)は札幌医科大学(理事長・学長 島本 和明、北海道札幌市)と共同開発を進めている「脳梗塞及び脊髄損傷の治療に用いる自己骨髄間葉系幹細胞(※)」に係る、製造用の設備や試薬、消耗品などを研究開発することを目的に、札幌市に再生医療研究開発センターを建設することとなりましたので、お知らせいたします。 当再生医療研究開発センターの主な建設目的は、2014年4月に札幌医科大学とライセンス契約を締結した「脳梗塞、脊髄損傷における自己骨髄細胞を用いた再生治療」の実用化を、より迅...
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レアメタル・ナノ粒子の光で脳細胞を活性化 近赤外光信号によるオン・オフ制御の実現 【研究概要】 東北大学大学院生命科学研究科の八尾寛教授らの研究グループは、ラット脳の神経細胞活動のオンオフを近赤外光(*1)により制御することに成功しました。光感受性機能タンパク質を神経細胞に作らせ、光のオン・オフで神経細胞の活動をコントロールする技術は、光遺伝学(オプトジェネティクス)とよばれ、生きている動物の狙った神経細胞の活動だけを、自由自在に変化させることができ、脳機能研究に大きな革新をもたらしてきました。しかし可視光は生体組織において吸収され、減衰してしまうため、脳の中まで信号を送るこ...
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東邦大、統合失調症の発症形式が未治療期間と機能予後に与える影響を解明
統合失調症の発症形式が未治療期間と機能予後に与える影響を解明 〜統合失調症の新たな治療戦略の構築へ〜 東邦大学医学部精神神経医学講座の水野雅文教授、根本隆洋准教授、辻野尚久講師、同社会医学講座の長谷川友紀教授、伊藤慎也大学院生、東北大学大学院の松岡洋夫教授ら、富山大学大学院の鈴木道雄教授ら、長崎大学大学院の小澤寛樹教授ら、高知大学の下寺信次准教授ら、および奈良県立医科大学の岸本年史教授らの共同研究グループは、統合失調症の機能予後が、発症形式の差異(急性発症と潜行性発症)とその後の受診行動により大きく影響を受けていることを発見しました。 なお、本研究成果は、2015年10月2...
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森永製菓、服薬用チョコレート「にがいのにがいのとんでいけ」を発売
にがいお薬も平気!子どもたちもにっこり 「にがいのにがいのとんでいけ」 〜埼玉医科大学と共同開発した、お薬を飲むためのチョコレート〜 11月17日(火)より発売 森永製菓株式会社(東京都港区芝、代表取締役社長・新井 徹)は、服薬用チョコレート「にがいのにがいのとんでいけ」を11月17日(火)より新発売します。 森永製菓は、「おいしく、たのしく、すこやかに」のビジョンのもと、菓子食品の製造販売を行うとともに、新たな事業の可能性探索の一つとして、当社のもつ技術を応用した展開に取り組んでいます。「にがいのにがいのとんでいけ」は、お子さまがお薬を飲む際のつらい気分を楽しい気分に変える...
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理研、うつ病・躁うつ病を伴う遺伝病の原因遺伝子変異マウスが自発的なうつ状態を示すことを発見
自発的なうつ状態を繰り返す初めてのモデルマウス ―うつ病の新たな候補脳部位を同定― ■要旨 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター精神疾患動態研究チームの加藤忠史チームリーダー、笠原和起副チームリーダーらの共同研究グループ(※)は、うつ病・躁うつ病を伴う遺伝病の原因遺伝子の変異マウスが、自発的なうつ状態を示すことを発見しました。さらに、このうつ状態の原因が脳内の視床室傍核[1]という部位のミトコンドリア機能障害にあることを突き止めました。 精神疾患動態研究チームは、ミトコンドリア病[2]という難病の患者がうつ病や躁うつ病を示すことに着目し、その原因遺伝子の変異が神経のみ...
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東北大、日本人1,070人の高精度全ゲノムデータの統合的な解析に成功
日本人1,070人の高精度全ゲノムデータの統合的な解析に成功 〜お米の消化の遺伝子の個人差やHLAの詳細などが統合解析からみえてくる〜 【発表のポイント】 ・1,000人以上の全ゲノム情報に基づく日本人がもつアレル頻度0.1%以上のSNVsをほぼ(90%以上)網羅した解析を世界で初めて行いました。本研究を通じて明らかにされたアレル頻度5.0%以上のSNVsの頻度情報については、リファレンスパネルの概要版として公開(2014年8月)してきましたが、今回の論文発表をもって完成版としました。 ・日本人の全ゲノムの中の2万個以上の遺伝子のほぼ全ての領域におけるコピー数の違いについての詳細プロファイ...
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理研、ジアシルグリセロール蛍光プローブを用いて細胞内膜の裏側で機能性脂質の動態の可視化に成功
細胞内膜の裏側で、機能性脂質の動態の可視化に成功 −ジアシルグリセロールの非対称な産生を観察− ■要旨 理化学研究所(理研)小林脂質生物学研究室 小林俊秀主任研究員および上田善文客員研究員らの研究チームは、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)[1]を基にしたジアシルグリセロール(DAG)[2]蛍光プローブを用いることで、細胞内膜の裏側(外層:ルーメン側)のDAGを、表側(内層:細胞質側)のDAGとは独立かつリアルタイムに観察することに成功しました。 細胞膜をはじめとした脂質二重膜の表裏では、その脂質組成は非対称です。細胞は、この非対称性を巧妙に利用してアポトーシスや細胞の凝集などの細胞応答を制...
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理研と国立循環器病研究センター、QT延長症候群の原因遺伝子の候補を発見
QT延長症候群の原因遺伝子の候補を発見 −カルモジュリン結合遺伝子が発症に関与している可能性− ■要旨 理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター循環器疾患研究グループの田中敏博グループディレクター、医科学数理研究グループの角田達彦グループディレクター、重水大智研究員および国立循環器病研究センターの相庭武司医長、日本医科大学の清水渉教授らによる共同研究グループは、全エクソームシークエンス解析[1]によってカルモジュリン結合遺伝子がQT延長症候群[2]の発症に関与している可能性があることを発見しました。 QT延長症候群は、突然死を引き起こす可能性がある難治性の遺伝性不整脈疾患で、...
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震災後2年目の太平洋沿岸部で継続して高い抑うつ傾向 〜地域住民コホート調査の第二次報告〜 <発表のポイント> 東北メディカル・メガバンク計画の地域住民コホート調査に、平成25年度に宮城県内の特定健診会場で協力した約7千人分について分析を行った。 ・調査票への回答から、抑うつ症状のある者(CES−Dスコア16点以上)の割合は28%であった。沿岸部では、内陸部と比較してその割合は高かった(性・年齢調整オッズ比は1.4倍と統計学的に有意に高かった)。 ・調査票への回答から、心的外傷後ストレス反応(PTSR)の疑いがある者の割合は4%あった。沿岸部では、内陸部と比較してその割合は高かった(性...
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フィリップス、「EPIQ」を大幅モデルチェンジした新型プレミアム超音波診断装置を発売
フィリップス、超音波診断装置のプレミアム(*1)機種「EPIQ」を大幅にモデルチェンジ 「EPIQ Evolution 1.0(エピック・エボリューション1.0)」を発売 株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:ダニー・リスバーグ、以下 フィリップス)は、本日4月27日より、新型プレミアム超音波診断装置「EPIQ Evolution 1.0」の販売を開始することを発表しました。 「EPIQ」は、2013年11月に国内で販売を開始したフィリップスの超音波診断装置のフラグシップ機であり、納入実績は全世界で6500台を超えています。今回、発売される「EPIQ Evolution 1.0」は、この「...
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アンファー、11代目「スカルプD」(薬用スカルプシャンプーなど)をフルリニューアル発売
新成分配合で浸透力アップ 〜遺伝に立ち向かう進化したスカルプD〜 11代目『スカルプD』 2015年4月10日(金)よりフルリニューアル発売!! *参考画像は添付の関連資料を参照 オリジナルのエイジングケア商品を展開するアンファー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:三山 熊裕)は、11代目となる「スカルプD」(薬用スカルプシャンプー2種、薬用スカルプパックコンディショナー1種)を2015年4月10日(金)に、フルリニューアル発売します。 アンファーは、これまで頭髪治療専門クリニックの医師や研究機関とさまざまな研究を重ねてきました。毛髪成長に影響を与えているとされている「...
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インテック、サービス開発が容易な位置情報プラットフォームを提供開始
高精度測位社会を支える位置情報プラットフォーム「i−LOP」提供開始 〜屋内外の位置情報を活用したサービス開発が容易に!〜 ITホールディングスグループの株式会社インテック(本社:富山県富山市、代表取締役社長:滝澤光樹、以下インテック)は、多数の測位技術を統合的に用い、屋内外の位置情報を活用したサービス開発を容易にする位置情報プラットフォーム「i−LOP:アイロップ(商標出願中)」の提供を開始することを発表します。 1.i−LOP活用により機会損失やコスト削減を実現 「高精度測位社会」の実現には、位置情報の活用が欠かせないものとなります。現在も、屋外はGPS、屋内はWi−Fiや非可聴音、BLE(Bluetooth Low...
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大腸がん悪性化の機構を解明 −新規治療法・予後予測マーカー開発へ期待− 京都大学大学院医学研究科の武藤 誠 名誉教授(現国際高等教育院特定教授)、園下将大 准教授らの研究グループは、Aesの消失で促進されるNotchシグナルに依存する転写によって大腸がんの浸潤・転移が促進される機構を解明することに成功しました。 本研究成果は、米国癌学会「Cancer Discovery」誌の電子版に掲載されました。 ■原著論文: 「Notch−Dab1−Abl−RhoGEFタンパクTrio経路を介した大腸がん浸潤と転移の促進」 ■原著者: 園下将大(*)、板谷喜朗、柿崎文彦、崎村建司(◇)、寺島俊雄、勝山裕、坂井義治、武藤 誠(京都大学大学院医学...
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北海道大、ES細胞から分化誘導した免疫抑制細胞により拒絶反応を抑えることに成功
ES細胞から分化誘導した免疫抑制細胞により 拒絶反応を抑えることに成功 〜多能性幹細胞を用いるこれからの再生医療時代における 新しい免疫制御法を提案〜 <研究成果のポイント> ・ES細胞から再生医療に用いる移植片と免疫抑制細胞を作製。 ・移植実施に際して,ES細胞由来免疫抑制細胞による前処置により拒絶反応を抑制することに成功。 ・ES細胞やiPS細胞を用いるこれからの再生医療時代において予想される課題を克服する方法を 提案。 <研究成果の概要> ES細胞やiPS細胞等の多能性幹細胞は,様々な種類の細胞に分化することのできる細胞であり,再生医療への応用が期待されています。他人の臓器や細胞を移植すると...
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京都府立医科大など、細胞分化と密接に関連する「体内時計の発生メカニズム」を解明
細胞分化と密接に関連する「体内時計の発生メカニズム」をを解明 1概要 <本研究成果のポイント> ○哺乳類の体内時計は発生分化過程を通して形成されると考えられている。 ○体内時計の発生は、細胞分化と密接に関連したメカニズムによって起こることを発見。 ○マウス胚性幹細胞(ES細胞)で体内時計が抑制される仕組みを解明。 ○体内時計と「がん」との関連性の理解に役立つ発見であり、新たな応用法の開発に期待。 京都府立医科大学大学院医学研究科八木田和弘(やぎたかずひろ)教授と梅村康浩(うめむらやすひろ)助教らの研究グループは、マウス胚性幹細胞(ES細胞)を用いて細胞分化と密接に関...
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理研、頭皮の毛根細胞を利用した精神疾患の診断補助バイオマーカーを発見
頭皮の毛根細胞を利用した精神疾患の診断補助バイオマーカーの発見 −統合失調症や自閉症の診断に役立つ可能性− この発表資料を分かりやすく解説した「60秒でわかるプレスリリース( http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140912_1/digest/ )」もぜひご覧ください。 <ポイント> ・毛根細胞と脳の細胞は発生の起源が同じであり、多くの遺伝子が共通して発現 ・毛根細胞を使って脳内の遺伝子発現量の変化をモニターできる可能性 ・非侵襲的かつ簡便なバイオマーカーの基盤として期待 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、ヒトの頭皮から採取した毛根の細胞に、ヒトの脳の細胞と共通する遺伝子が発現していることを発...
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生理学研究所など、コンピュータを介した脊髄の迂回路で自分の意思で下肢の歩行運動パターンを制御することに成功
歩行中枢と腕の筋肉とをコンピュータを介して繋いで 下肢の歩行運動パターンを随意的に制御することに成功 脳からの信号を四肢に伝える経路である脊髄を損傷すると、損傷領域以外の脳や下肢に問題が無くても歩行障害が生じます。この歩行障害の改善には損傷した脊髄を繋ぎなおす必要がありますが、これまで実現できませんでした。今回、自然科学研究機構 生理学研究所の西村 幸男 准教授を中心とした、笹田 周作 研究員(現所属:相模女子大学)、福島県立医科大学の宇川 義一 教授、および千葉大学の小宮山 伴与志 教授らの研究グループは脳から上肢の筋肉へ伝えられる信号をコンピュータで読み取り、その信号に...
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スキルアップジャパンとNTTドコモ、医療機関向けモバイルクラウドソリューションを提供
医療機関向けモバイルクラウドソリューションを提供 スキルアップジャパン株式会社(以下、スキルアップ社)、株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、同一病院の医師間や異なる病院間での医用画像(※1)の共有及び参照しながら連絡をとることを可能にするモバイルクラウドソリューション「JOIN(TM)(※2)(ジョイン)」を医療機関等向けに2014年8月4日(月曜)から提供します。 本ソリューションは、診断や治療等を必要とする人たちが、どこの医療機関をいつ訪れても、速やかに適切な処置が取れる社会を実現することを目指し、企画・開発しました。 従来の医用画像共有システムは、専用サーバーを院内に設置...
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電通テックなど、電子お薬手帳サービスを活用した情報配信メディア事業を展開
電通テック、電子お薬手帳サービス「hoppe(ホッペ)」を 活用した情報配信メディア事業を展開 ―2014年9月のサービス開始に向け、全国の薬局に先行案内をスタート― 株式会社電通テック(本社:東京都中央区、社長:堀 宏明、以下「電通テック」)は、株式会社リーベンス(本社:東京都港区、社長:増田光弘、以下「リーベンス」)が提供する電子お薬手帳サービス「hoppe(ホッペ)」(注1)を活用した情報配信メディア事業を展開してまいります。 電通テックでは、今後、急速に普及が予想される電子お薬手帳を活用したビジネスに着目。リーベンスが開発した電子お薬手帳サービス「hoppe(ホッペ)」のプロジェクトに...
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愛知医科大学病院様、国内で最大級、 外来患者案内用に無線携帯端末「NAVIT」2,500台を導入 外来患者が待ち時間を有効利用できるように 当社はこのたび、当社の外来患者案内ソリューションを活用し、愛知医科大学病院(所在地:愛知県長久手市、病院長:野浪 敏明)様の新病院向け外来患者案内システムを構築しました。愛知医科大学病院様は5月9日の新病院開院と同時に本システムの運用を開始しました。 本システムは、愛知医科大学病院様が以前から活用している当社の電子カルテシステムと、当社の無線携帯端末「NAVIT V02(ナビット ブイ2)」(以下、「NAVIT」、注1)を連携させており、外来患者1人ひとり...
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ヤンセンファーマ、注意欠陥/多動性障害治療薬「コンサータ錠36mg」を発売
注意欠陥/多動性障害(AD/HD)治療薬「コンサータ(R)錠」36mg 発売のお知らせ ヤンセンファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:ブルース・グッドウィン、以下ヤンセン)は、5月20日より、注意欠陥/多動性障害(AD/HD)治療薬「コンサータ(R)錠」(一般名:メチルフェニデート塩酸塩)36mg剤型の発売を開始しました。本剤は本年1月17日に製造販売承認を取得しております。 コンサータ(R)錠18mg・27mgは、2007年10月に日本で初めて「小児期における注意欠陥/多動性障害(AD/HD)」を適応とする製造販売承認を取得しました。2011年8月に18歳未満で本剤により薬物治療を開始した...
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ニプロ、札幌医科大と再生医療医薬品の製造販売で特許ライセンス契約を締結
「再生医療分野で国内初の細胞医薬品」の事業化へ向けた特許ライセンス契約締結のお知らせ ニプロ株式会社は札幌医科大学(理事長・学長 島本 和明、北海道札幌市)の「脳梗塞及び脊髄損傷の治療に用いる自己骨髄間葉系幹細胞」の特許について、研究成果を全国の患者さんへ広く還元するため、保険診療への展開を見据え、再生医療医薬品の製造販売を行うことを目的に、ライセンス契約を締結しましたのでお知らせいたします。 今回の特許ライセンス契約は、札幌医科大学における独自の研究成果を元に純国産の細胞医薬品を開発し、薬事法に基づく再生医療分野での医薬品としては国内初の製造販売をニプロが行うことを予...
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言語の文法処理を支える3つの神経回路を発見 [ポイント] >脳腫瘍の部位により異なる言語障害が生じることを発見した。 >左右の大脳と小脳を含む広範な神経回路が、言語の文法を支えていることを明らかにした。 >言語の核心的な神経回路を解明したことで、言語障害の治療とリハビリに役立つ可能性。 JST課題達成型基礎研究の一環として、東京大学大学院総合文化研究科の酒井邦嘉教授らは、言語の文法処理を支える3つの神経回路を初めて発見し、言語障害の1つである文法障害(注1)に伴う脳活動の変化を解明しました。 従来は人間の言語を支える脳の仕組みは、左脳の言語中枢しか知られておらず、言語障害が生ずる...
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アガロオリゴ糖の小腸潰瘍予防効果を発見 タカラバイオ株式会社と京都府立医科大学とは、寒天由来アガロオリゴ糖の機能性に関する研究を共同で進め、寒天由来アガロオリゴ糖に小腸潰瘍を予防する効果があることを動物実験で明らかにしました。この研究成果は、学術誌Journal of Gastroenterology and Hepatologyに1月21日にオンライン公開されました。 論文の概要は以下の通りです。 【タイトル】 「Preventive effect of agaro−oligosaccharides on non−steroidal anti−inflammatory drug−induced small intestinal injury in mice.」 (非ステロイド性抗炎症剤によって誘導される小腸潰瘍におけるアガロオリゴ糖の予防効果) 【内容】 抗...
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タカラバイオ、レトロネクチンを用いたがん免疫細胞療法に関する臨床研究成果を発表
レトロネクチン(R)を用いたがん免疫細胞療法に関する 臨床研究成果の発表について タカラバイオ株式会社と京都府立医科大学は、当社が開発したがん免疫細胞療法「レトロネクチン(R)誘導Tリンパ球療法」に関する臨床研究を2009年4月より実施して参りました。この度、同臨床研究に関する成果を第26回日本バイオセラピィ学会学術集会総会(岩手県盛岡市、12月5〜6日)にて発表します。さらに、同成果は海外学術誌PLOS ONEにも掲載される予定です。 同臨床研究の概要は以下の通りです。 対象疾患:標準治療後の残存あるいは再発症例で手術・放射線治療による根治性のある治療の対象とならない消化器がん・肺がん ...
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理化学研究所、C型肝炎ウイルスが肝線維化を進行させるメカニズムを解明
C型肝炎ウイルス(HCV)が肝線維化を進行させるメカニズムを解明 −ウイルスタンパク質が宿主タンパク質に代わり線維化シグナルを活性化− <ポイント> ・HCVのNS3プロテアーゼが宿主のTGF−βと同じ役割を果たす ・NS3プロテアーゼとTGF−β受容体との結合を中和する抗体が肝線維化を抑制 ・肝線維症の発症メカニズムの理解や、新しい診断法、治療・予防法の開発に貢献 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、C型肝炎ウイルス(HCV)[1]が持つタンパク質の1つ「NS3プロテアーゼ[2]」が、宿主(肝細胞)の形質転換成長因子(TGF−β)[3]に代わって、肝臓内の結合組織を増加させるシグナルを活性化さ...
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東大、マウスでメタボリックシンドロームにおける新たな免疫細胞の役割を解明
マウスにおいてメタボリックシンドロームにおける新たな免疫細胞の役割を解明 ―脂肪組織の慢性炎症を標的とする新しい治療の可能性を示唆― 近年、食生活の変化や運動不足に伴い肥満が増加しており、心筋梗塞や脳卒中の危険因子としてメタボリックシンドローム(用語解説参照)が注目されています。メタボリックシンドロームでは、脂肪組織に慢性炎症がおき、全身に悪影響を与えると考えられていますが、そのメカニズムはまだよくわかっていません。東京大学医学部附属病院 循環器内科 システム疾患生命科学による先端医療技術開発 特任准教授 西村智(研究当時。現 自治医科大学分子病態治療研究センター 教授)、...
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明大と自治医大など、効率的な方法で短期間に免疫のないブタを作ることに成功
効率的な方法で、短期間に免疫のないブタを作ることに成功 <ポイント> ・医学研究用ブタの作出は非常に煩雑で多くの時間がかかっていた。 ・人工酵素と体細胞核移植を組み合わせた効率的な方法で、免疫不全ブタを作ることに成功。 ・免疫のないブタは、ヒトの重症複合型免疫不全症(SCID)(注1)の疾患モデルや、新しい幹細胞治療法やがん治療法の評価・開発などへの貢献が大きく期待される。 JST課題達成型基礎研究の一環として、明治大学の渡邊將人(まさひと)特任講師と長嶋比呂志教授、自治医科大学花園豊教授らは、人工酵素と体細胞核移植を組み合わせた効率的な方法により、短期間(6か月)で免疫のない(...
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東大、マウスにおける筋萎縮性側索硬化症の遺伝子治療実験に成功
マウスにおける筋萎縮性側索硬化症の遺伝子治療実験に成功 −孤発性筋萎縮性側索硬化症の根本治療へ向けた大きなステップ― 1.発表者: 郭 伸(国際医療福祉大学 臨床医学研究センター 特任教授/東京大学大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター 臨床医工学部門客員研究員) 山下 雄也(東京大学大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター 臨床医工学部門特任研究員) 2.発表のポイント: ◆死に至る難病であり、これまで治療法がなかった筋萎縮性側索硬化症(ALS、(注1))の発症原因に根ざした新規な根本治療法の開発に成功した。 ◆モデルマウスにアデノ随伴ウイルス(注2)を静脈注射し神経...
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東大など、うつ症状などの鑑別診断を補助する検査の有用性を確認
「うつ症状を呈する精神疾患の鑑別診断を補助する検査の有用性を確認」 ―簡便な神経画像計測、光トポグラフィー検査を用いた多施設共同研究― 精神医療において精神疾患は、問診により得られる情報に基づいて診断や治療されることが主流であり、客観的な「バイオマーカー(生物学的指標)」(用語解説1)に基づいて進められていないことが問題とされてきました。精神疾患の鑑別診断や治療評価の際に患者や医師の助けとなるバイオマーカーを確立することは、精神疾患の診断や治療を評価できる検査の開発につながり、ひいては個別治療の質の向上をもたらすだろうと考えられています。 群馬大学大学院 医学系研究科 神経...
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「新中期経営計画(連結)」の策定に関するお知らせ 当社は、平成28年3月期までの新中期経営計画(連結)を策定知らせいたします。 1.背景 当社は、株式会社スカイライト・バイオテック(以下、SLB社)の株式を取得(平成25年5月13日公表の「株式会社スカイライト・バイオテックの株式取得及び簡易株式交換による完全子会社化に関するお知らせ」参照)することにより、平成26年3月期第1四半期より連結決算による開示を行う予定となっております。また、本日公表した「行使価額修正条項付き第1回新株予約権(第三者割当て)の発行及びコミットメント条項付き第三者割当て契約に関するお知らせ」のとおり、...
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アストラゼネカ、進行非小細胞肺がん対象のEGFR遺伝子変異検査の多施設共同国際試験を開始
アストラゼネカ、進行非小細胞肺がんを対象としたEGFR遺伝子変異検査に関する 多施設共同国際試験(ASSESS試験)開始 アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:ガブリエル・ベルチ)は日本においてASSESS試験を開始したことを本日発表しました。本試験は、ヨーロッパおよび日本の進行非小細胞肺がん患者(1,300例、内日本人300例)において、血液によるEGFR遺伝子変異検査の可能性および各国におけるEGFR遺伝子変異検査状況を評価することを目的としたものです。この試験により、診断時または診断後に腫瘍サンプルが入手できない進行非小細胞肺がん患者さんが、血液によりEGFR遺伝子変異の有無が確認で...
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島津製作所、光学顕微鏡と質量分析計を融合した新しい分析計測機器を発売
光学顕微鏡で観察した試料をそのまま質量分析できるイメージング質量顕微鏡iMScopeを発売 −疾患に関連した物質探索や生体機能解明に応用− ・参考画像1は添付の関連資料を参照 島津製作所は、光学顕微鏡と質量分析計を融合した全く新しい分析計測機器、イメージング質量顕微鏡『iMScope』を発売しました。『iMScope』は、当社独自の高収束レーザ光学系と高精度な試料移動システムにより、5マイクロメートル以下という世界最高の解像度(*)で生体試料の質量分析画像を取得し、分子の分布状態を観察できます。大気圧下で質量分析が行えるため、より生きた状態に近い組織を分析することが可能です。光学画像から得られる形態情...
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多能性幹細胞を生殖細胞にスイッチする分子機構 本研究結果は、4月23日付でNature Communications誌電子版に掲載されます。 【研究成果の概要】 生殖細胞は、胚発生の初期段階の決まった時期に多能性幹細胞から分化し、その後、精子や卵子に成熟していきます。生殖細胞と多能性幹細胞は、分化多能性の維持の鍵となるいくつかの遺伝子が共通して発現しており類似した性質を持つと考えられますが、多能性幹細胞が自発的に生殖細胞に変化することはありません。また多能性幹細胞は様々な細胞に直接に分化を開始できるのに対して、生殖細胞は精子と卵子にのみ分化することができ、両者の分化能力には明らかな違いがあります。...
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浜松医科大、東北大などと共同で生きた状態での生物の高解像度電子顕微鏡観察に成功
生きた状態での生物の高解像度電子顕微鏡観察に成功 ―高真空中でも気体と液体の放出を防ぐ「ナノスーツ」を発明― <ポイント> ■生物は多様な環境に対応するために細胞外物質(機能性膜)で覆われている。 ■細胞外物質やそれを模倣した薄い液膜に電子線などを照射することで、高真空中でも蒸発を防ぐ、より強力な「ナノ重合膜(ナノスーツ)」を発明。 ■生きた状態のままで、電子顕微鏡による微細構造観察が実現可能になった。 JST課題達成型基礎研究の一環として、浜松医科大学の針山 孝彦 教授は、東北大学 原子分子材料科学高等研究機構の下村 政嗣 教授らと共同で、高真空下でも生命を保護できる生体適...
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慶大、マッキューン・オルブライト症候群の新しい遺伝子診断法を開発
マッキューン・オルブライト症候群の新しい遺伝子診断法を開発 ― 従来法と比較して遺伝子変異検出感度100倍・血液からの超高感度診断が可能に ― マッキューン・オルブライト症候群は、骨病変(線維性骨異形成;病的な骨折や頭蓋骨の変形を起こす)、皮膚病変(カフェオレ斑と呼ばれる褐色の色素沈着)、内分泌病変(0〜10歳で乳房発達・性器出血が起こる思春期早発症など)を主要症状とするまれな症候群です。根本的治療のない難治性疾患であり、厚生労働省の小児慢性特定疾患治療研究事業(注1)の対象疾患に指定されています。これまで行われてきたマッキューン・オルブライト症候群の遺伝子診断法は、遺伝子...
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京大、患者由来のiPS細胞を利用しアルツハイマー病の病態を解明
患者さん由来iPS細胞でアルツハイマー病の病態を解明−iPS細胞技術を用いた先制医療開発へ道筋− 近藤孝之 医学研究科大学院生(iPS細胞研究所(CiRA)リサーチアシスタント/科学技術振興機構(JST) CREST)、井上治久 CiRA准教授、岩田修永 長崎大学教授の研究グループは、山中伸弥 CiRA教授らの研究グループと協力し、複数のアルツハイマー病(AD)の患者さんごとに存在する病態を明らかにして、iPS細胞を用いた先制医療への道筋を示しました。 本研究成果は、2013年2月21日(米国東部時間)に米国科学誌「Cell Stem Cell」のオンライン版で公開されました。 <要旨> 本研究グループは、若年性(家族性)ADの原因...
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薬物運搬用ナノ粒子内の構造解析に世界で初めて成功 <ポイント> ・高分子ミセルは次世代DDSとして期待されているが、内部の詳細な構造は未知であった。 ・新しい手法の小角X線異常散乱法をDDS粒子に初めて適用して、内部の精密な構造を解明。 ・高性能なDDS開発の基本指針を与え、遺伝子治療や抗がん剤の応用に期待。 JST課題達成型基礎研究の一環として、北九州市立大学の櫻井 和朗 教授らは、次世代の薬物運搬方法(ドラッグデリバリーシステム:DDS)として期待されている数100本のひも状高分子が凝集した高分子ミセル粒子(注1)の内部構造を、大型放射光施設SPring−8(注2)の安定したX線計測システムと、小...
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日本ユニシスなど3社、日本医科大学10事業所でのエネルギー管理体制を構築
日本ユニシス、東亜建設工業、日本バイオマスエネルギー 学校法人日本医科大学10事業所でのエネルギー管理体制を構築 日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:黒川 茂、以下 日本ユニシス)と東亜建設工業株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:松尾 正臣、以下 東亜建設工業)および日本バイオマスエネルギー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:両祖 徹、三井物産株式会社100%子会社、以下 日本バイオマスエネルギー)は、学校法人日本医科大学(所在地:東京都文京区、理事長:赫 彰郎氏、以下 日本医科大学)の主要10事業所向けに、全体の電力需要を一括管理・...
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肝臓の再生を促す新たなメカニズムを発見 ― 重篤な肝障害を自らの力で修復する肝前駆細胞の活性化について ― 1.発表者: 宮島 篤(東京大学 分子細胞生物学研究所 教授) 伊藤 暢(東京大学 分子細胞生物学研究所 助教) 高瀬 比菜子(日本学術振興会 特別研究員PD[現所属:スタンフォード大学医学部 博士研究員]) 2.発表のポイント: ◆どのような成果を出したのか 障害を受けた肝臓ではFGF7というタンパク質が発現して、これが肝細胞を生み出す元となる肝前駆細胞を活性化し増幅させることで再生を担うことを、初めて明らかにした。 ◆新規性(何が新しいのか) これまで不明であった...
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慶大、水素ガス吸入で心肺停止蘇生後の脳や心臓の障害を改善する効果を発見
水素ガスにより心肺停止蘇生後の脳や心臓の障害を改善する効果を発見 −良好な社会復帰の可能性を向上する新たな治療法として期待− 慶應義塾大学医学部循環器内科(佐野元昭専任講師、福田恵一教授)、同救急医学教室(林田敬助教、堀進悟教授)、日本医科大学大学院医学研究科加齢科学系専攻細胞生物学分野(上村尚美講師、太田成男教授)らの共同研究グループは、濃度2%の水素ガスを吸入することにより(注1)心肺停止から蘇生したあと(注2)の脳機能や心筋組織の後遺症を軽減し、生存率を改善することをラットにおいて発見しました。 心肺停止は、たとえ救命できたとしても脳や心臓に重篤な後遺症を残し、社会...
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中外製薬、抗悪性腫瘍剤「アバスチン」の卵巣がんに対する効能・効果追加を承認申請
抗悪性腫瘍剤「アバスチン(R)」 卵巣がんに対する効能・効果追加の承認申請について 中外製薬株式会社[本社:東京都中央区/代表取締役会長 最高経営責任者:永山 治](以下、中外製薬)は、抗VEGF(血管内皮増殖因子)ヒト化モノクローナル抗体ベバシズマブ(遺伝子組換え)−販売名『アバスチン(R)点滴静注用100mg/4mL、同400mg/16mL』(以下、「アバスチン(R)」)の卵巣がん(卵管がん、原発性腹膜がんを含む)に対する効能・効果追加の承認申請を本日、厚生労働省に行いましたのでお知らせいたします。 中外製薬では、卵巣がんに対する「アバスチン(R)」の投与について、「...
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中外製薬、「Nature Medicine電子版」に血友病Aの新しい治療コンセプトを発表
血友病Aに対する新しい治療コンセプトをNature Medicineに発表 −バイスペシフィック抗体が血液凝固第VIII因子の機能を代替− 中外製薬株式会社[本社:東京都中央区/代表取締役会長 最高経営責任者:永山 治](以下、中外製薬)は、独自に創製した血液凝固第VIII因子の機能を代替する作用を有するバイスペシフィック抗体1)が血友病Aモデル動物において有効に止血作用を示すことを、奈良県立医科大学小児科と共同でNature Medicine電子版(10月号、9月30日(BST)よりNature Medicineウェブサイトで閲覧可能)に発表したことをお知らせします。( ht...
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日本メドトロニック、腎デナベーションシステムの治験を日本で開始
日本メドトロニック「腎デナベーションシステム」の治験を日本で開始 治療抵抗性高血圧患者に対する新たな治療選択肢としての承認を目指す 日本メドトロニック株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:島田隆)は、治療抵抗性高血圧患者を対象とした、腎デナベーションシステム(治験機器識別番号MDT−2211)を用いた、腎デナベーション術の治験を開始いたしました。 腎デナベーション術は、最適な薬物治療によって十分にコントロールできない治療抵抗性高血圧のうち、心血管や脳血管のリスクがより高い(i,ii,iii)とされる収縮期血圧が160mmHg以上(至適血圧〜III度高血圧に分けられる...
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ノバルティス、慢性閉塞性肺疾患治療薬「シーブリ吸入用カプセル50μg」製造販売承認を取得
慢性閉塞性肺疾患治療薬 「シーブリ(R)吸入用カプセル50μg」製造販売承認を取得 ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷 宏幸)は、本日、慢性閉塞性肺疾患(以下 COPD)治療薬「シーブリ(R)吸入用カプセル50μg」(一般名:グリコピロニウム臭化物、以下「シーブリ」)の製造販売承認を世界に先駆けて日本で取得しました。 「シーブリ」は、初回投与から速やかにCOPD患者さんの呼吸機能を改善し、1日1回の吸入で24時間効果が持続する、長時間作用性抗コリン薬(long acting muscarinic antagonist、以下LAMA)で、専用の吸入器「ブリー...
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理化学研究所、てんかんモデルマウスで自閉症に似た社会性低下と記憶学習障害を発見
てんかんモデルマウスで自閉症に似た社会性低下と記憶学習障害を発見 − 自閉症の発症メカニズムの解明、治療法の開発につながる新たな知見 − ◇ポイント◇ 精神発達障害を伴う乳児難治てんかんの原因遺伝子変異を導入したマウスを解析 自閉症に似た社会性の低下や記憶学習の障害を発見 自閉症の発症メカニズムの解明、治療法の開発に寄与 理化学研究所(野依良治理事長)は、精神発達障害を伴う乳児難治てんかんの原因遺伝子変異を導入したモデルマウスが、自閉症に似た社会性の低下と記憶学習の障害を示すことを発見しました。今後、このモデルマウスを詳細に解析することで、てんかんだけでなく、自閉症の発症...
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DOWAホールディングス子会社、慈恵医大と焼却飛灰からの放射性セシウム除去技術を開発
焼却飛灰からの放射性セシウム除去技術を開発 慈恵医大との共同研究で、材料および分離プロセスを開発 当社(東京都千代田区外神田4丁目14番1号 資本金:364億円 社長:山田 政雄)子会社のDOWAエコシステム株式会社(同所 資本金:10億円 社長:佐々木 憲一)およびDOWA エレクトロニクス株式会社(同所 資本金:10億円 社長:大塚 晃)は、東京慈恵会医科大学(以下「慈恵医大」)との共同研究において、焼却飛灰から水溶性の放射性セシウムを除去する材料およびプロセス(以下「本技術」)を開発いたしました。 原子力発電所の事故の影響を受けた生活廃棄物などを焼却して発生する焼却...
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JSTなど、分子の分布を画像化できる「質量顕微鏡」で腹部大動脈瘤の病理変化を発見
分子の分布を画像化できる「質量顕微鏡」で腹部大動脈瘤の病理変化を発見 <ポイント> ・腹部大動脈瘤は破裂すると8割以上が死に至り、突然死の原因の1つとなっている。 原因不明で内科的な治療法や予防法が確立されていない。 ・質量顕微鏡を用いることで、病変部の血液量が少なくなっていることを発見した。 ・新たな腹部大動脈瘤の治療や予防法の確立を目指し、臨床研究を開始した。 浜松医科大学 解剖学 瀬藤 光利 教授、同外科学 今野 弘之 教授、同外科学海野 直樹 講師らの研究グループは、腹部大動脈瘤に栄養を届けるための血管が閉塞し、腹部大動脈の血管壁内を流れる血液量が少なくなって...
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京大、霊長類の脳神経回路から特定の経路を選り分ける「二重遺伝子導入法」を開発
霊長類の脳神経回路から特定の経路を選り分ける「二重遺伝子導入法」を開発 渡邉大 生命科学研究科教授、松井亮介 同助教らは、伊佐正 自然科学研究機構生理学研究所教授、木下正治 同特任助教、小林和人 福島県立医科大学教授、加藤成樹 同助教らと共同研究を行い、霊長類モデル動物の複雑な脳神経回路の中で特定の経路の神経情報を可逆的に遮断する技術の開発に成功しました。さらにこの技術により、ヒトをはじめとする霊長類特有の手指の巧みな動きを制御する脳の仕組みの一端が明らかになりました。 本研究成果は英国科学誌「Nature」(6月17日号電子版)に掲載されました。 <概要> 脳には非常...
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リオン、耳漏や外耳道閉鎖症の難聴者でも使用できる軟骨伝導補聴器の開発に成功
〜耳漏や外耳道閉鎖症の難聴者でも使用できる新たなスタイルの補聴器〜 世界初(※1)の軟骨伝導補聴器の開発に成功 国内補聴器メーカーの大手であるリオン株式会社(社長:井上清恆、本社:東京都国分寺市、資本金:12億円、東証1部 コード:6823)では、世界初(※1)の軟骨伝導補聴器(※2)の開発に成功しました。この開発は、奈良県立医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科の細井裕司教授との共同研究により実現したものです。(※3) ※1:軟骨伝導補聴器の開発について。2012年5月31日現在。当社調べ ※2:薬事未承認品です。販売・授与はしておりません。 ※3:本件は、本年5月10日から開...
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エーザイなど、関節リウマチ患者のためのヒュミラ治療継続サポートプログラムを開始
アボット ジャパン株式会社、エーザイ株式会社 関節リウマチ患者様のためのヒュミラ(R)治療継続サポートプログラム開始 アボット ジャパン株式会社(本社:東京都、社長:ゲリー・エム・ワイナー)とエーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)は、関節リウマチ患者様のためのヒュミラ(R)治療継続サポートプログラム「myHUMIRA(マイヒュミラ)」を5月8日より開始しました。 「myHUMIRA」は、ヒュミラ(R)で治療を受けている関節リウマチ患者様を対象とした無料の会員登録制プログラムで、患者様に疾患や治療、日常生活に関する情報などをパソコンや携帯電話を通じて提供すること...
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理化学研究所、日本人の関節リウマチ発症に関わる9つの新規遺伝子領域を発見
関節リウマチ発症に関わる9つの新規遺伝子領域を発見 −日本人関節リウマチ発症の関連遺伝因子をほぼ同定− ◇ポイント◇ ・日本人47,926人を対象とした、これまでで最大規模の解析 ・日本人での発症に関与する23遺伝子領域のうち、15領域が欧米人と共通 ・日本人にふさわしい治療法の開発や、薬剤応答性の予測法の確立へ 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、日本人の関節リウマチに関するゲノムワイド関連解析(GWAS: genome−wide association study)(※1)の大規模なメタ解析(※2)を行い、疾患発症に関わる9つの新たな遺伝子領域を発見しました...
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パナソニック、帯電微粒子水「ナノイー」によるペットのアレル物質・細菌・真菌・ウイルス抑制効果を検証
帯電微粒子水(※1)がペットに関するアレル物質・細菌・真菌・ウイルスに 抑制効果があることを検証 パナソニック株式会社は、麻布大学獣医学部獣医学科 阪口雅弘教授の総合監修のもと、水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの帯電微粒子水「ナノイー」が、ペット(犬・猫)に関するアレル物質・細菌・真菌・ウイルスに対して抑制効果があることを検証しました。 ペットブームと呼ばれる昨今、34.3%(※2)の方が家庭でペットを飼育しています。飼育しているペットの種類としては犬が58.6%(※3)の約1200万匹と最も多く、次いで猫の30.9%(※3)約1000万匹(※4)になります。...
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クロス・マーケティング、自治医科大学と共同で東日本大震災の地域別心理的適応調査結果を発表
自治医科大学との共同調査 大規模災害における被災者のこころの健康を守るための研究 −被災者の主観的生活の質(QoL回復)につながる心のフローの構造を解明− 株式会社クロス・マーケティング(本社:東京都中央区 代表取締役社長:五十嵐 幹)は、自治医科大学(医学部 先端医療技術開発センター 脳機能研究部門:檀 一平太准教授、久徳 康史研究員)と共同で、主要被災地を含む全国の20〜69歳の男女を対象に、東日本大震災に対する地域別の心理的適応についての調査を実施しました。 ■共同調査の概要 東日本大震災後、被災者が様々な精神的な問題を克服し、どのような過程を経て、心理的な回復を遂げ...
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タカラバイオ、非ホジキンリンパ腫を対象とした遺伝子治療の臨床研究のため米MSKCCと提携
非ホジキンリンパ腫を対象とした遺伝子治療の臨床開発 プロジェクトの開始について タカラバイオ株式会社は、非ホジキンリンパ腫を対象としたキメラ抗原受容体(CAR;Chimeric Antigen Receptor)を用いた遺伝子治療の臨床研究を日本において実施するため、米国メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター(以下「MSKCC」、Memorial Sloan−Kettering Cancer Center;ニューヨーク州)と2011年10月25日に提携契約を締結しました。当社はMSKCCの保有するCAR遺伝子治療の臨床試験に関連するデータや材料の提供を受け、日本での臨...
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浜松医科大と新潟大など、人間の毛髪の3種類の分子が年をとるのに従って増減することを発見
新型顕微鏡で加齢に伴う毛髪中の変化を明らかに <概要> 脇紀彦・浜松医科大学学生(医学科3年)、瀬藤光利・同教授らは、新潟大学との共同研究により、人間の毛髪の「皮質」と呼ばれる部分にある3種類の分子が、年をとるのに従って増減することを発見しました。この成果は、世界の著名な科学研究を幅広く掲載している「PLoSONE」に、日本時間10月25日午前6時に公表されます。 なお本成果は、JST研究成果展開事業(先端計測分析技術・機器開発プログラム)の一環として開発された「質量顕微鏡」を使用して得られたものです。 <研究の背景> 私たち人間にとって毛髪は、頭部の保護のみならず美容の...
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セルシード、「細胞シートを利用した癌組織モデル作製技術」に関する特許を取得
細胞シートを利用した癌組織モデル作製技術に関する 日本特許成立のお知らせ 今般、細胞シート工学の応用展開の1つである「細胞シートを利用した癌組織モデル作製技術」に関する下記特許が日本で成立しましたので、お知らせいたします。 特許番号 :特許第4781999号 発明の名称:癌細胞移植動物の製造方法 登録国:日本 当社は、東京女子医科大学の岡野光夫教授(当社取締役)が考案した「細胞シート工学」を駆使して様々な組織及び臓器を再生する「細胞シート再生医療」の事業化・世界普及に取り組んでおります。 さて、本特許は再生医療ではなく、医薬品のスクリーニングなどに用いる評価実験用動...
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埼玉医科大学と理化学研究所、アミロイド前駆体タンパク質の新規のアミロイド非産生経路を発見
アルツハイマー病の発症に関わるアミロイド前駆体タンパク質の新しい代謝経路を発見 −副作用の少ないアルツハイマー病治療薬の開発につながる可能性− 本研究成果のポイント ○アミロイド前駆体タンパク質の新規のアミロイド非産生経路を発見 ○新規の代謝経路はアミロイド前駆体タンパク質の脱リン酸化によって抑制されない ○リン酸化抑制はアルツハイマー病治療薬の新たな創薬の標的となる 埼玉医科大学(山内俊雄学長)と理化学研究所(野依良治理事長)は、アルツハイマー病の発症に関わるアミロイド前駆体タンパク質(APP)(※1)が、既知のセクレターゼ(※2)による代謝経路とは異なる経路で代謝され...
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東京電力、福島第一・第二原子力発電所の作業従事者に対するメンタルヘルスサポートを強化
福島第一、第二原子力発電所における作業従事者へのメンタルヘルスサポートの強化について 福島第一、第二原子力発電所にて従事している作業者につきましては、被ばくのリスクや、地震によるご家族の被災等、様々なストレス要因を抱えながら作業に従事している状況にあります。 このたび、細野内閣総理大臣補佐官(当時)から官庁間協力の依頼を受けた防衛省・防衛医科大学校より惨事ストレスの専門家の派遣を賜り、上記作業者を対象に、下記のとおりメンタルヘルスサポートの強化を図ることとなりましたのでお知らせいたします。 なお、これまで東京電力としても、職場・生活環境の整備、健康診断等の実施に重点を置き...
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JSTと埼玉医科大学、がん原因遺伝子の働きなしでES細胞の多能性を維持する仕組みを発見
がん原因遺伝子の働きなしでES細胞の多能性を維持する仕組みを発見 (ES細胞やiPS細胞の安全性向上につながる可能性) JST 課題達成型基礎研究の一環として、埼玉医科大学 ゲノム医学研究センターの奥田 晶彦 教授らは、マウスのES細胞注1)(胚性幹細胞)について、多能性を保つために必須だと考えられてきたがん原因遺伝子c−Myc注2)(シーミック)の働きは、培養条件によっては必須ではないことを発見しました。ES細胞はiPS細胞注3)(人工多能性幹細胞)と同様にさまざまな細胞に分化できる能力(多能性)を持っており、その多能性を維持するために働いている因子があるとされています。...
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ノボノルディスク、次世代超持効型溶解「インスリンアナログ インスリン デグルデク」などの第2相試験結果を発表
次世代の超持効型溶解インスリンアナログ インスリン デグルデクに関する新しいデータについて −国内および海外の第2相試験の結果を第54回日本糖尿病学会で発表− ノボ ノルディスクが開発中の、次世代の超持効型溶解インスリンアナログ インスリン デグルデク(IDeg)およびIDegと超速効型インスリンアナログ インスリン アスパルト(IAsp)との配合製剤であるインスリン デグルデク/インスリン アスパルト(IDegAsp)の国内・海外の第2相臨床試験の結果および両剤の作用動態が、第54回日本糖尿病学会年次学術集会(2011年5月19日−21日、於:札幌)で発表されました。 ...
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ソフトバンクモバイルなど、福島県相馬市にテレビ電話機能を使った遠隔カウンセリングを導入
スマートフォンのテレビ電話機能を使った遠隔カウンセリングを導入 〜被災者の心のケアを継続的にサポート〜 2011年3月11日(金)に発生した、東日本大震災により多くの方の尊い命が失われたことに、深い哀悼の意を捧げますとともに、被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。 ソフトバンクモバイル株式会社と総合相談サービスやコンサルティングを行うダイヤル・サービス株式会社は、被災者の方の精神的な安心感・安定感を少しでも早く取り戻していただくことを目的に、本日より、福島県相馬市の避難所においてスマートフォンのテレビ電話機能を使った遠隔カウンセリングを導入し、被災者と関係者の皆...
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タカラバイオ、自治医科大学に寄附講座「免疫遺伝子細胞治療学(タカラバイオ)講座」を設置
自治医科大学に寄附講座を設置し、 遺伝子医療の新たなプロジェクトを推進 タカラバイオ株式会社は、キメラ抗原受容体(CAR)遺伝子治療の研究開発ならびに臨床開発を推進することを目的として、自治医科大学に2011年4月1日付で寄附講座「免疫遺伝子細胞治療学(タカラバイオ)講座」を設置します。本寄附講座の教授は、自治医科大学医学部の小澤敬也教授(内科学講座血液学部門主任教授 分子病態治療研究センター・センター長 同 遺伝子治療研究部教授)が兼任されます。 現在、がん患者から採取したリンパ球に、がん細胞を特異的に認識する受容体の遺伝子を導入し、患者自身に戻す遺伝子治療法の臨床試験...
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アジレント、ゲノムなど解析用にターゲットRNA濃縮システム「SureSelect RNA Capture キット」を販売
アジレントが ターゲット RNA濃縮キットを発表 癌・幹細胞研究を進歩させるトランスクリプトームプロファイリングを効率化 アジレント・テクノロジー株式会社(社長:梅島 正明、本社:東京都八王子市高倉町9番1号)は、研究対象となる特定のゲノム領域や転写産物を集中的に解析することを可能にする初の商用ターゲットRNA濃縮システム「SureSelect RNA Capture キット」を発表、本日より販売を開始します。このRNA Captureキットを使えば、研究対象の遺伝子の発現レベルを精度よく測定し、アレル特異的な発現やスプライシング、融合遺伝子を検出することが可能です。 こ...
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日本イーライリリー、抗悪性腫瘍剤「ジェムザール」に関する効能・効果追加の承認を取得
抗悪性腫瘍剤「ジェムザール(R)」 公知申請による「がん化学療法後に増悪した卵巣がん」に係る 効能・効果追加の承認を取得 日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表執行役社長:アルフォンゾ G.ズルエッタ 以下、日本イーライリリー)は、効能・効果追加の公知申請(※1)を行っていた抗悪性腫瘍剤「ジェムザール(R)注射用200mg及び同1g」(一般名:ゲムシタビン塩酸塩 以下、ジェムザール(R))について、本日、厚生労働省より「がん化学療法後に増悪した卵巣がん」に係る効能・効果の承認を取得しました。 「ジェムザール(R)」は1999年の非小細胞肺がんの適応での承認を皮...
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JSTなど、1万分の1度ほどのX線の屈折を利用した革新的なX線撮影装置を開発
1万分の1度ほどのX線の屈折を利用した革新的X線撮影装置を開発 −乳がんやリウマチの早期診断を可能に− JST 産学イノベーション加速事業【先端計測分析技術・機器開発】の一環として、東京大学 大学院新領域創成科学研究科の百生(モモセ) 敦 准教授と、コニカミノルタエムジー株式会社(本社:東京都日野市、社長:児玉 篤)、兵庫県立大学 高度産業科学技術研究所の服部 正 教授らの開発チームは、病院などで使用されている通常のX線源を用い、撮影対象を通過したX線の位相(注1)の違いから画像の濃淡(コントラスト)を生成する革新的なX線撮影装置を開発しました。 従来から病院などで一般的...
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ARM、メンタル不調者の早期発見におけるストレスチェックの有効性を発表
メンタル不調者の早期発見における、ストレスチェックの有効性を発表 〜 日本医科大学との共同研究により、ココロの健康診断eMeの臨床的妥当性を検証 〜 株式会社アドバンテッジリスクマネジメント(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:鳥越 慎二、以下ARM)と東京海上日動メディカルサービス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:矢野 孝明、以下TMS)が共同で提供しているメンタル不調者の早期発見・早期対応プログラム「アドバンテッジEAP」において、ストレスやメンタルヘルス状態の分析・評価を行う「ココロの健康診断eMe」(総合監修:日本医科大学精神医学教室大久保善朗教授)に...
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JST、低い当選確率を高めに見積もるワクワク感に脳内ドーパミンが関与
低い当選確率を高めに見積もるワクワク感に 脳内ドーパミンが関与 −脳内分子の画像化技術と経済理論から依存症に迫る− 独立行政法人 放射線医学総合研究所(理事長:米倉 義晴) 分子イメージング研究センター分子神経イメージング研究グループ 高橋英彦 客員研究員 【本研究成果のポイント】 ●確率に関わる意思決定時のワクワク感を脳内分子の画像化技術で計測 ●脳内の線条体と呼ばれる部位のドーパミンD1受容体の密度が低い人ほど低確率を高く見積もってしまい、ワクワクしやすい ●依存症の客観的診断や新たな治療戦略に貢献 独立行政法人 放射線医学総合研究所(理事長:米倉義晴、以下、放医研)分...
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メディネット、東京医科大学とC型肝炎ウイルス由来肝細胞がんの再発予防を目的とした共同臨床研究を開始
C型肝炎ウイルス由来肝細胞がんの再発予防を目的とした共同臨床研究を開始 株式会社メディネット(以下「メディネット」)は、学校法人東京医科大学(東京都新宿区、以下「東京医科大学」)等と共同で、C型肝炎ウイルス由来肝細胞がんに対するラジオ波焼灼(しょうしゃく)療法(RFA)(*1)とガンマ・デルタT細胞療法(γδT細胞療法)(*2)との併用療法に係る共同臨床研究を開始しましたのでお知らせします。 C型肝炎ウイルスの持続感染者は、日本国内で150万人以上(*3)、全世界で約1億7千万人(*4)いると推定されています。国内において、2008年の肝臓がんによる死亡者数は、約34,0...
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生理学研究所、体温を感じる分子センサーがインスリン分泌を効果的に促進することを発見
体温を感じる分子センサーがインスリン分泌を効果的に促進 【内容】 自然科学研究機構・生理学研究所の富永真琴 教授および内田 邦敏 研究員の研究グループは、膵臓の細胞からインスリンが分泌される際に働く体温感受性センサーTRPM2(トリップエムツー)の働きを明らかにしました。糖尿病の新しい治療法に結びつく成果です。アメリカ糖尿病学会の専門学術雑誌“ダイアベテス(糖尿病)”に発表されます(電子版で公開されました)。 糖尿病は、膵臓から出るホルモン「インスリン」が不足したり、「インスリン」の作用が弱まったりすることで血糖値が高くなり、重篤な障害が出る病気で、日本でも4〜5人に1人...