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DOWAホールディングス子会社、慈恵医大と焼却飛灰からの放射性セシウム除去技術を開発

2012-09-27

焼却飛灰からの放射性セシウム除去技術を開発
慈恵医大との共同研究で、材料および分離プロセスを開発



 当社(東京都千代田区外神田4丁目14番1号 資本金:364億円 社長:山田 政雄)子会社のDOWAエコシステム株式会社(同所 資本金:10億円 社長:佐々木 憲一)およびDOWA エレクトロニクス株式会社(同所 資本金:10億円 社長:大塚 晃)は、東京慈恵会医科大学(以下「慈恵医大」)との共同研究において、焼却飛灰から水溶性の放射性セシウムを除去する材料およびプロセス(以下「本技術」)を開発いたしました。

 原子力発電所の事故の影響を受けた生活廃棄物などを焼却して発生する焼却飛灰には、放射性セシウムが濃縮されることが分かっています。放射性セシウムを含む廃棄物については環境省から、放射能濃度が8,000Bq/kg以下の廃棄物は管理型最終処理施設において埋立処理が可能という基準が示されており、今回の共同研究では、焼却飛灰の放射能濃度をさらに低減することが出来る技術を開発しました。

 本技術では、磁性粒子の表面をフェロシアン化物で被覆した「磁性除染剤」を、水と混合した焼却飛灰に加えて、水に溶け出したセシウムを除染剤に捕集させた後、磁力を用いてセシウムを吸着した除染剤のみを回収することが出来ます。今回開発した「磁性除染剤」は、フェロシアン化物をセシウム吸着剤に用いることで、ナトリウムカリウム、カルシウムなどの塩類が共存する条件下においても、他の吸着剤に比較して、高いセシウム吸着性能を発揮します。また、除染剤を磁石で回収しやすい磁性体に仕上げることで、セシウムを吸着した除染剤のみを容易に分離・回収出来ます。
 本技術により、焼却飛灰中の水溶性セシウムを効率的に除去(※)することが可能となり、放射性セシウムの安定管理へ貢献できるものと考えています。

 DOWA グループでは、コア事業の1つである環境・リサイクル事業を進める中で、放射性物質への対応についても、継続して取り組んでまいります。


 ※実証試験では、放射性セシウム濃度を3,800Bq/kgから1,500Bq/kgへ低減したことが確認出来ています。


以上

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