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ニプロ、札幌市に「再生医療研究開発センター(仮称)」を建設

2015-11-18

再生医療研究開発センター(仮称)」建設のお知らせ


 ニプロ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:佐野 嘉彦)は札幌医科大学(理事長・学長 島本 和明、北海道札幌市)と共同開発を進めている「脳梗塞及び脊髄損傷の治療に用いる自己骨髄間葉系幹細胞(※)」に係る、製造用の設備や試薬、消耗品などを研究開発することを目的に、札幌市再生医療研究開発センターを建設することとなりましたので、お知らせいたします。

 当再生医療研究開発センターの主な建設目的は、2014年4月に札幌医科大学とライセンス契約を締結した「脳梗塞、脊髄損傷における自己骨髄細胞を用いた再生治療」の実用化を、より迅速に行うために、その基盤となる培養技術の修得、大量生産に適した培養設備、消耗品等の共同開発を強化することです。
 札幌医科大学では、患者さま自身の骨髄に含まれる間葉系幹細胞を体外で約1万倍に増殖させ、その細胞を患者さまの静脈から点滴で投与するという再生治療の研究が進められています。この再生治療は自己の間葉系幹細胞を用いて損傷した脳神経や血管、中枢神経を修復させるもので、脳梗塞や脊髄損傷の後遺障害に伴う神経症候や機能障害の改善、更には要介護度の改善に寄与することが期待されます。外科的治療を必要としない、非常に画期的な治療方法です。なお、札幌医科大学では2013年2月より脳梗塞患者に対する医師主導治験(第III相試験)を、2013年12月には脊髄損傷患者に対する医師主導治験(第II相)を開始し、現在、順調に治験が進んでいます。また、当社では、より医療現場・研究現場に近いところで、製造人員の育成および、製造に必要な設備の開発や医療現場のニーズに対応した製品・サービスの開発を進めるため、10数名の研究員を駐在させています。
 引き続き、共同開発先の札幌医科大学をはじめ、北海道、札幌市の関係各位にもこの再生治療についてのプロジェクトにご協力いただき、早期実用化に向け連携して研究開発を進めてまいります。
 ※間葉系幹細胞・・・神経や血管などに分化する能力をもった幹細胞


【施設の概要】
 名称:再生医療研究開発センター(仮称)
 所在地:札幌市中央区南一条西18丁目
 建物概要:構造 鉄骨鉄筋コンクリート造 8階建て
        建築面積 約1,300m2
        延床面積 約8,500m2
 竣工予定:2016年8月末


 ニプロは、今後とも再生医療や最先端医療への取り組みを積極的に推進し、患者さまのQOL向上はもちろんのこと、より安全で、環境に配慮した製品の開発、提供に努めてまいります。




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