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インテック、サービス開発が容易な位置情報プラットフォームを提供開始

2015-02-06

高精度測位社会を支える位置情報プラットフォーム「i−LOP」提供開始
〜屋内外の位置情報を活用したサービス開発が容易に!〜


 ITホールディングスグループの株式会社インテック(本社:富山県富山市、代表取締役社長:滝澤光樹、以下インテック)は、多数の測位技術を統合的に用い、屋内外の位置情報を活用したサービス開発を容易にする位置情報プラットフォーム「i−LOP:アイロップ(商標出願中)」の提供を開始することを発表します。


1.i−LOP活用により機会損失やコスト削減を実現
 「高精度測位社会」の実現には、位置情報の活用が欠かせないものとなります。現在も、屋外はGPS、屋内はWi−Fiや非可聴音、BLE(Bluetooth Low Energy)などの技術を使い、位置情報を活用しています。今後もPDR(自律航法)や地磁気といった新たな技術の活用が見込まれる中で、位置情報サービスの提供企業は、新技術への対応にかかる負担が増加していくものと予想されます。
 こうした状況に対し、位置情報サービス提供企業が、位置測位技術への対応を意識することなく、位置情報サービス提供を可能にするプラットフォームとして、i−LOPの開発を行いました。

 i−LOPを活用することで、位置情報サービスの開発を容易に行うことができ、開発コストを削減できます。また、新しい測位技術への対応はi−LOP側で行われるため、利用各社での対応は必要ありません。これにより、測位技術に対応できないことによる機会損失の削減や、対応負荷の軽減につなげることができます。

 [1]スマートフォンなどに搭載されている加速度センサーなどのセンサーを活用して、歩行者の位置特定を行う技術

  i−LOPには、次のようなインテックの独自技術を実装しています。
  ・縮尺や方位が正確でないイラスト地図へ正しく位置をプロットする「イラストマップ」の技術
  ・アプリ未起動や未インストールの状態でもWi−Fiを活用して位置を検知しプライバシーに配慮したうえでPUSH等を行う技術
  ・非可聴音の応答を1秒以内に行う技術
  ・複数の測位技術による入力から最適な測位結果だけをクラウドへ問い合わせる技術
  ・BLE装置などネットワークに接続されていない測位用デバイスの故障を予測・検知する技術


2.国土交通省の東京駅周辺における実証実験に参加
 2015年1月下旬に国土交通省の「東京駅周辺高精度測位社会プロジェクト検討会」が実施する実証実験に参加し、GPS、非可聴音、BLEの3つの測位手法をシームレスにつなぎ、屋外から屋内、1階から地下、地下建物内から地下空間への測位ならびに、イラストマップを用いた実証を行いました。


3.位置情報を活用した業務事例
 インテックでは実証実験パートナーの皆様と、i−LOPの適用領域を試みる実証を重ね、以下のような業務事例での今後の展開を計画しています。

 1)病院
  医師や看護師の院内現在位置を把握することで呼び出しや緊急時の対応が迅速化されます。また所在情報の管理が徹底されるべき特定の場所(感染症病室など)への立ち入り記録を確実に行うなど「そこにいた」ことの裏付けを行えます。

 2)文教
  Wi−Fiが完備されている多くの学内では、学生は普段からWi−Fi接続可能な機器を持参しています。そうした個人機器を活用することで、確実な授業出欠把握や、特定教室内にいる場合だけの閲覧やファイル配信、緊急時の各個人向け一斉連絡などが可能になります。

 3)アミューズメント施設や各種展示施設
  博物館など展示物以外の収蔵を多く抱える場所では、特定の場所で付加的な閲覧が可能になるなど位置を活用した新しい展示方法が検討できます。また、展示の効果を高める音響制御システムと位置情報用非可聴音の連動で、不自然感のない測位と情報提供が可能になります。

 そのほか建設現場、工場、クルーズ船内、ショッピングモール等の複合施設などでの位置情報を活用した実証を行っていく予定です。


4.今後の予定
 1)実証実験
  実証実験パートナーの皆様と以下のような、実フィールドでの利活用、運用の実証を重ね商用化へとつなげる予定です。
  ・大成建設株式会社様と埼玉医科大学様にて医師や看護師の位置把握に関する実証
  ・株式会社フルノシステムズ様と大学内にて学生等の位置把握に関する実証
  ・株式会社バンダイナムコスタジオ様と展示施設向け音響制御システム「Virtual SoundScape System(VSSS)」との併用実証

 2)「ユビキタスプラットフォーム」との連携
  インテックでは新しい測位技術への対応など機能拡充を行うと共に、インターネットを介して、膨大なデータを収集、蓄積して、そこから新しい知見を見いだす機能を有した「ユビキタスプラットフォーム」との連携を予定しています。ユビキタスプラットフォームに蓄積されている豊富なセンサー情報やソーシャル情報と連携することで、更なる充実した加工・分析・予測サービスを提供し、人々のより豊かで便利な暮らしの実現に貢献するよう注力してまいります。


<インテックについて>
 お客さまの経営戦略に沿った情報化戦略の立案からシステムの企画、開発、アウトソーシング、サービス提供、運用保守まで、IT分野において幅広く事業を展開しています。特に、データセンター事業は、東京、横浜、大阪、富山などのデータセンターを高速回線で接続した高信頼性サービスを提供しています。インテックは、創業以来50年にわたって培ってきた技術力をもとに、安全・安心で、便利で、Smartで、心地よい社会をICT技術で実現する“社会システム企業”を目指し、グローバルな視野で挑戦を続けてまいります。


ITホールディングスグループについて>
 ITホールディングスグループは、約2万人、50社超から成るIT企業グループです。グループ各社が様々なエキスパートであり、日本国内および海外の金融・製造・サービス・公共など多くのクライアントのビジネスとその先にあるお客様の日々を支えています。クライアントの課題を解決するだけでなく、クライアントのさらにその先にあるお客様のニーズを先取りして一歩進んだ提案をしていきます。


 ※参考資料は添付の関連資料を参照


 >実証実験
 http://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/kokudoseisaku_tk1_000058.html

 >インテック
 http://www.intec.co.jp/index.html

 >ITホールディングス
 http://www.itholdings.co.jp/



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