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ロームなど、SiC−BNCT機器の共同研究開発と研究センターの整備の実施に合意
SiC−BNCT機器の共同研究開発
及び研究センターの整備について
1 概要
この度、京都府・ローム株式会社・京都府立医科大学・福島SiC応用技研株式会社の4者は、次の2点について基本合意した。
[1]最先端のがん治療の発展を目指し、京都府立医科大学と福島SiC応用技研株式会社が、ローム株式会社のSiC(シリコンカーバイド)を活用したBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)に必要な治療機器(SiC−BNCT機器)の研究開発を実施する。
[2]研究開発の成果を踏まえ、最先端のがん治療を行えるよう、SiC−BNCT機器及び建物をローム株式会社が京都府に寄附する。
(1)京都府立医科大学と福島SiC応用技研株式会社は、他施設が研究開発に取り組んでいるBNCTと比較して大幅に小型化されたSiC−BNCT機器(SiC加速器方式)及び必要な薬剤を共同研究開発する。
(2)SiC−BNCT機器については、ローム株式会社が、最新のSiC半導体技術(トレンチゲート型SiC−MOSFET)を提供すると共に、機器の開発について技術支援を行い、完成後に、京都府に寄附する予定である。
(3)あわせて、SiC−BNCT機器を納入する研究施設(将来的には治療施設)については、今後、研究開発の成果を踏まえ、京都府立医科大学の敷地内に京都府、ローム株式会社及び京都府立医科大学が協議の上、定めた場所にローム株式会社がローム記念BNCT研究センター(仮称)を建設のうえ京都府に寄附する予定である。
(4)これらのSiC−BNCT機器及びローム記念BNCT研究センター(仮称)が完成し、臨床応用できることになれば、すでに整備を進めている永守記念最先端がん治療研究センターでの「陽子線治療」と「中性子線治療」の両方を医大同一敷地内で一体的に行うことが可能となり、府民の皆さんに、二つの世界トップレベルの最先端がん治療が提供できるようになる。
※リリース詳細は添付の関連資料を参照