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タカラバイオ、ニッピとヒトiPS細胞を培養するための研究用試薬の販売契約を締結

2013-07-18

ヒトiPS細胞を培養するための研究用試薬の販売契約を締結


 タカラバイオ株式会社は、株式会社ニッピが製品化したヒトiPS細胞の培養等に使用するラミニンフラグメントを、当社が全世界で販売する契約を本日付で締結しました。当社は、当該製品の日本での販売を本年7月16日より開始します。

 ヒトiPS細胞やヒトES細胞のような多能性幹細胞の培養には、培養容器に“足場”となる材料が必要となります。従来では、この“足場”となる材料として主にマウスの細胞が使用されていますが、この培養方法ではヒト多能性幹細胞を再生医療に利用する場合に、この“足場”材料のマウスの細胞の混入など、安全性に問題があります。動物細胞に代わる“足場”として、現在は培養容器に特定のタンパク質をコーティングすることでヒト多能性幹細胞の培養が可能となっています。

 本製品は、大阪大学と京都大学で開発されたラミニンフラグメントであり、iPS細胞を培養する際に使用すると、既存の“足場”タンパク質と比べて、約200倍以上の効率的な培養が可能となります(*)。また、通常、iPS細胞を単一細胞にすると培養することが困難でしたが、本製品を使用することで単一細胞からも効率よくiPS細胞コロニーを大量に作成することができます。本製品はiPS細胞を用いた基礎研究や再生医療分野に広く利用されることが期待されます。

 現在、政府の先端医療分野への研究支援が増加しており、国内のアカデミアを中心に、iPS細胞を用いた再生医療の基礎研究や臨床研究が盛んに行われようとしています。このような状況の中、当社は、幹細胞を用いた研究に関する製品の自社開発や導入品の拡販により、この分野での売上の拡大に注力いたします。

 *文献:Miyazaki, T. et al:Laminin E8 fragments support efficient adhesion and expansion of dissociated human pluripotent stem cells. Nat. Commun., 3:1236, 2012


【製品概要】

 製品名:iMatrix−511
 製品コード:T300
 容量:350μg(175μg×2本)
 標準価格(税込):56,700円

 製品名:iMatrix−511
 製品コード:T301
 容量:1,050μg(175μg×6本)
 標準価格(税込):126,000円


※製品画像・参考資料は、添付の関連資料を参照


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