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京都大学霊長類研究所
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チンパンジーも他者の表情を素早く察知−脳波測定による解明− 平田聡 霊長類研究所特定准教授らの共同研究グループは、チンパンジーが情動的画像を見る際の脳内処理について、世界で初めて脳波測定によって明らかにしました。チンパンジーのおびえた表情などを捉えた情動画像と、穏やかにくつろぐ姿などを捉えた中立画像をチンパンジーに見せ、その際の脳波を比較したところ、画像が表示されてからおよそ210ミリ秒(0.21秒)以降に両者で明確な違いが生じることを発見しました。 本研究成果は、2013年2月26日(英国時間10時00分)に、英国の総合科学誌ネイチャーの姉妹誌「Scientific Reports」に掲載さ...
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アカゲザルにおける味覚関連遺伝子群の発現様式を解明 [発表者] 石丸 喜朗(東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻・特任助教) 阿部 美樹(東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻・修士課程学生(当時)) 朝倉 富子(東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻・特任教授) 今井 啓雄(京都大学霊長類研究所分子生理部門・准教授) 阿部 啓子(東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻・特任教授) <発表のポイント> ◆どのような成果を出したのか ヒト近縁種であるアカゲザルにおいて、味覚受容体等がどのように発現しているかを詳細に解析し、これま...
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生理学研究所、脳の電気信号異常である“発振”現象がパーキンソン病の運動障害の原因となることを解明
パーキンソン病の運動障害の原因となる脳の電気信号異常に新発見 <内 容> 自然科学研究機構・生理学研究所の南部篤(ナンブ・アツシ)教授の研究グループは、京都大学霊長類研究所の高田昌彦(タカダ・マサヒコ)教授らと共同で、パーキンソン病に関連する大脳基底核とよばれる脳の部位で見られる神経の電気信号の“発振”現象が、正常な神経の信号を邪魔することで、手足が動かしづらいなどの運動障害の原因となっていることを明らかにしました。さらに、研究グループは、パーキンソン病モデル動物(モデルザル)の大脳基底核の中の特定の細胞集団(視床下核)に薬物を注入し、この発振を一時的に止めることで、運動障...