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帝健、京大などと12誘導心電の迅速・適切な計測ができるウェアラブル電極布を開発

2015-04-15

京都大学、京都高度技術研究所との共同研究
心電計測ウェアラブル電極布の開発について


 帝人グループで、健康・快適・防災・安全をテーマにした高機能繊維製品の製造・販売を展開している株式会社帝健(http://www.kk-teiken.co.jp/)(本社:大阪市中央区、社長:長澤 正幸)は、京都大学医学部附属病院医療情報企画部および公益財団法人京都高度技術研究所(ASTEM)との共同研究により、西陣織の技法を用い、着用するだけで12誘導心電の迅速・適切な計測ができるウェアラブル電極布を開発しました。

 ※製品画像は添付の関連資料を参照


 心臓疾患は日本人の死因の第2位を占めており、心臓疾患による救急搬送の件数は年々増加する傾向にあります。そして、急性虚血性心疾患などの緊急措置を要する疾患を早急に把握し、患者さんの救命率を向上させるためには、救急搬送をする前に、12誘導心電という精密な心電計測を迅速に行うことが重要とされています。しかし、12誘導心電は10個の電極を正しい位置に取り付けなければ適切な計測ができないため、救急現場での実施が困難であり、広く普及していないのが現状です。

 こうした中、このたびの共同研究において、12誘導心電計測に必要とされる10個の電極のうち、8個を配置した帯状のe−テキスタイル(電気回路を持つ布)を開発しました。このテキスタイルを正中線および腋の下に合わせて胸の周りに巻くことにより、ウェアラブル電極布として、迅速かつ簡単、適切に、12誘導心電を計測することを目的としています。

 このe−テキスタイルには、連続した1本の緯糸(よこいと)で複雑な模様を織りなす西陣織の技法が用いられています。この西陣織の技法を用いることにより、1本の導電糸を電極・導線とした高品質な心電計測布を、工業的かつ安定的に生産することが可能となります。

 ※参考画像は添付の関連資料を参照


 帝人グループは、将来に向けた発展戦略を強力に推進しており、グループ内の事業や素材の「融合」「複合化」による新たな顧客価値の創出を図るとともに、外部との提携を強化しています。このたびの開発は、京都大学医学部附属病院医療情報企画部の黒田 知宏 教授が培ってきた医療情報学の知見と、京都が誇る西陣織の技術、そして、帝健の素材調達力や製品化のノウハウ、およびマーケティング力とを複合化することにより、産学連携による新たな価値創出につながるものです。

 また、この共同研究は、「平成26年度医工連携事業化推進事業(総合特区推進調整費)」として経済産業省近畿経済産業局に採択されたものです。帝健は、このたびの研究成果を受けて、2015年内に、まずは救急搬送時用として心電計測ウェアラブル電極布を商品化する計画です。

 なお、この研究成果は、4月11日から13日まで国立京都国際会館で開催される「第29回日本医学会総会2015 関西」において、学術講演内の「経済産業省近畿経済産業局 医工連携施策成果ブース」に展示されます。また、4月22日から24日まで東京ビッグサイトで開催されるアジア最大の医療機器関連展示会「MEDTEC 2015 Japan」においても、帝人グループの出展ブースで展示する予定です。





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