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九大と阪大など、うつ病の重症度や「死にたい気持ち(自殺念慮)」に関連する血中代謝物を同定
うつ病の重症度、および「死にたい気持ち(自殺念慮)」に関連する血中代謝物を同定 〜うつ病の客観的診断法開発への応用に期待〜 うつ病は、抑うつ気分(気分の落ち込み)、意欲低下(喜びや意欲の喪失)に加えて、罪悪感、自殺念慮(死にたい気持ち)など様々な症状を呈し、自殺に至る危険が高い精神疾患で、重症度の評価は不可欠です。従来、本人の主観的な訴えに基づいた専門家による面接等での重症度評価が一般的でした。今回、日本医療研究開発機構(AMED)・障害者対策総合研究開発事業の支援により、九州大学大学院医学研究院の神庭重信教授(精神医学分野)、加藤隆弘特任准教授(先端融合医療レドックスナビ研究拠...
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東大など、極性構造歪みの制御を通じた熱電変換効率の向上に成功
極性構造歪みの制御を通じた熱電変換効率の向上に成功 −新原理の熱電変換材料へ道− 1.発表者: 酒井英明(大阪大学大学院理学研究科物理学専攻 准教授/JST さきがけ研究者、研究当時:東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻 助教) 池浦晃至(研究当時:東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻 修士2年) M.S.Bahramy(東京大学大学院 工学系研究科附属量子相エレクトロニクス研究センター・物理工学専攻 特任講師/理化学研究所 創発物性科学研究センター創発計算物理研究ユニットユニットリーダー) 小川直毅(理化学研究所 創発物性科学研究センター創発光物性研究ユニット ユニットリーダー) ...
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大陽日酸と阪大など、NOxの発生量を抑制する「アンモニア燃焼技術」を開発
工業炉分野で化石燃料の代替燃料、アンモニアの社会実装に一歩近づく NOxの発生量を抑制する「アンモニア燃焼技術」を開発 大陽日酸株式会社、大阪大学 大学院工学研究科 教授の赤松 史光らの研究グループは、アンモニア燃焼の工業炉分野への適用を目指して、共同研究を実施しており、この度アンモニアを燃料として、NOx 注1)の発生を環境基準以下まで抑制し、同時に火炎の伝熱強化を達成する燃焼技術の開発に成功しました。 これにより、産業分野でのエネルギー消費量のおよそ25%を占める各種工業炉分野に対してアンモニア燃焼を適用させ、CO2の排出量を大幅に削減することが可能となります。 本研究は、内閣府...
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江崎グリコと日本ケロッグ、「アーモンドミルク・グラノラ」普及で「朝食応援プロジェクト」を開始
朝食の定番「グラノラ」に“第3のミルク”をとりいれた朝の新習慣を提案 グリコ×ケロッグによる「アーモンドミルク・グラノラ」普及のための 「朝食応援プロジェクト」を9月15日(木)より開始 江崎グリコ株式会社(代表取締役社長:江崎勝久 以下、グリコ)と日本ケロッグ合同会社(代表職務執行者社長:井上ゆかり 以下、ケロッグ)は、不規則な生活による食事時間の乱れや多忙な仕事などによる大人の朝食欠食の減少を図り、新しい朝食スタイルとして「アーモンドミルク・グラノラ」を広めるための「朝食応援プロジェクト」を本日2016年9月15日(木)より開始しました。 *参考画像は添付の関連資料を参...
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NICT、感覚入力のタイミングを知覚するための神経機構を解明
ヒトは光や音が意識に上るより前に遡ってそのタイミングを知覚している 〜感覚入力のタイミングを知覚するための神経機構を解明〜 【ポイント】 ■光や音の生じたタイミングを知覚するための神経メカニズムを初めて解明 ■光や音そのものを感じるより前に遡ってそれらが生じたタイミングを知覚 ■テレビ通話などの音声と画像遅延の許容範囲の解析などに応用が可能 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長:坂内 正夫) 脳情報通信融合研究センター(CiNet)の天野薫主任研究員らは、光や音が意識に上るより前の時点に遡って、そのタイミングを知覚していることを発見しました。光や音のタイミングの情報は、...
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阪大など、パッチ式脳波センサーを開発し睡眠中の脳波の計測に成功
冷却シートを額に貼る感覚で睡眠の質が計測可能に 〜脳波もインターネットでリアルタイムにモニターできる時代に〜 ■ポイント ○冷却シートを額に貼るような感覚で装着できるパッチ式脳波センサを開発。リアルタイムに脳状態を可視化し、手軽に睡眠中の脳波を計測する事に成功。 ○これまでの睡眠脳波計は専門技師による有線電極の装着が必要なため、家庭で装着するのは困難で、さらに電線があるため寝返りなどの行動が制限された。 ○今後、睡眠の質と生活習慣病との関係性を明らかにし、手軽な脳波計測による新たな価値創造を期待。 大阪大学 産業科学研究所 関谷研究室を中心とした医脳理工連携プロジェクトチ...
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東大など、日本人に多いEGFR変異を持つ肺腺がんの罹りやすさを決める遺伝子領域を発見
日本人に多いEGFR変異を持つ肺腺がんの罹りやすさを決める遺伝子領域発見 免疫を司るHLA遺伝子など6遺伝子領域が関与 本研究成果のポイント ●6つの遺伝子領域の個人差が、EGFR遺伝子変異(*1)陽性の肺腺がんの罹りやすさを決めていることを明らかにした。 ●6つの遺伝子領域の中には、免疫反応の個人差の原因となるHLAクラスII遺伝子領域(*2)が含まれており、免疫反応の個人差がEGFR変異陽性肺腺がんへの罹りやすさを決めている可能性が示唆された。 ●肺腺がんの罹りやすさに遺伝要因(遺伝子の個人差)が関係することが明らかになったことから、今後、EGFR変異陽性肺腺がんに罹りやすい人を予測し、早期発見する...
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ナノフォトン、300mmウエハーステージ搭載ラマン顕微鏡RAMANdriveを発売
半導体ウエハーの応力イメージング評価に最適 300mmウエハーステージ搭載ラマン顕微鏡RAMANdriveを新発売 ナノフォトン株式会社(大阪府大阪市、代表取締役社長マイケル・ヴァースト)は、半導体分野向け新製品ウエハーアナライザーRAMANdriveをリリースいたします。2016年8月7日から12日まで名古屋で開催されている第18回結晶成長国際会議(ICCGE−18)にて紹介をいたします。 RAMANdriveは、当社独自のパワフルなラマンイメージング機能により、半導体材料中の応力や結晶多形、欠陥などの分布をサブミクロンの空間分解能で非破壊分析し、その分布を3次元で可視化することができます。独自開発の300mmウエハース...
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大阪大学・医学系研究科とロート製薬が、 『先進幹細胞治療学共同研究講座 (産学連携・クロスイノベーションイニシアティブ)』を設置 早期の臨床医学への応用による再生医療の実用化に向けて ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:吉野俊昭、以下「ロート製薬」)と国立大学法人大阪大学(本部:大阪府吹田市、総長:西尾章治郎、以下「大阪大学」)は、この度、間葉系幹細胞(※1)を用いた再生医療の実用化を加速させるため共同研究講座に関する契約を締結しましたのでお知らせいたします。また、本共同研究講座の設置は、2015年11月12日付けで大阪大学医学系研究科・医学部附属病院に設置されました産学...
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東北大と阪大など、新しいトポロジカル物質「ワイル半金属」を発見
新しいトポロジカル物質 「ワイル半金属」を発見 −超高速・低消費電力な次世代デバイスの開発に弾み− 【概要】 東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)の相馬清吾准教授、高橋 隆教授、同理学研究科の佐藤宇史准教授、大阪大学産業科学研究所の小口多美夫教授、ケルン大学(ドイツ)の安藤陽一教授らの研究グループは、新型トポロジカル物質「ワイル半金属」の発見に成功しました。今回の成果により、超高速でかつ消費電力を低く抑えた次世代デバイスの開発が大きく進展するものと期待されます。 本成果は、米国物理学会誌フィジカル・レビュー・Bの「注目論文」に選ばれ、平成28年4月20日(米国東部時間)...
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走化性細胞が応答範囲を拡張するメカニズム −生物が環境適応する仕組みの一端を解明− <要旨> 理化学研究所(理研)生命システム研究センター細胞シグナル動態研究グループの上田昌宏グループディレクター(大阪大学大学院生命機能研究科 教授(研究当時:理学研究科))らの研究チーム(※)は、「走化性」における応答範囲を調節する因子「Gip1」を発見しました。この因子は、三量体Gタンパク質[1]の細胞内局在制御というこれまで知られていなかったメカニズムで、走化性の応答範囲を拡張していることが分かりました。 細胞は化学物質の濃度勾配に沿って移動することができます。このような現象は「走化性」と呼...
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京大など、界面構造を変えるだけで金属酸化物の機能特性を制御することに成功
界面構造を変えるだけで金属酸化物の機能特性を制御 〜酸素配位環境を利用した新機能探求へのアプローチ〜 <ポイント> ○ヘテロ構造界面における酸素配位環境を変えることで、遷移金属酸化物薄膜の磁気特性を制御。 ○原子層単位での精密なヘテロ構造薄膜の作製とその評価により、特性を決定する酸素配位環境を解明。 ○酸化物へテロ構造を利用した新材料開発を実証。 ○界面エンジニアリングによる新機能発現に向けた指針を提示。 京都大学 化学研究所の菅 大介 准教授、麻生 亮太郎 博士課程学生(現大阪大学 助教)、佐藤 理子 修士課程学生、治田 充貴 助教、倉田 博基 教授、島川 祐一 教授の...
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ダイキン、大阪・淀川製作所内に技術開発拠点「TIC」を開設し業務開始
技術開発のコア拠点として新たな価値創造をめざす 技術開発拠点「テクノロジー・イノベーションセンター」を開設 ※参考画像は添付の関連資料を参照 ダイキン工業株式会社は、グローバルに広がる当社グループの技術開発のコア拠点として「テクノロジー・イノベーションセンター(以下TIC)」を当社淀川製作所(大阪府摂津市)内に開設しました。2015年11月25日から業務を開始します。 TICでは、国内3拠点(堺・滋賀・淀川製作所)に分散していた技術者を集約し、約700名体制で技術開発を推進します。当社が世界各地で展開する技術開発の中心と位置づけており、グローバルでの産・官・学連携を積極的に進め、...
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免疫生物研究所、遺伝子組換えカイコによるラミニン511−E8生産の成功と製造方法を確立
遺伝子組換えカイコによるラミニン511−E8生産の成功と iPS細胞等培養用試薬としての実用化に向けた取り組みのお知らせ 当社は、遺伝子組換えカイコによるヒトラミニン511−E8フラグメント(ラミニン511−E8)の生産に成功し、iPS細胞等の培養足場材として有効であるラミニン511−E8を安価に製造する方法を確立いたしました。さらに、ラミニン511−E8の独占的販売権を有する株式会社ニッピ(ニッピ)による研究用試薬の販売へ向け、同社との売買取引契約締結等の協議を開始しましたので、お知らせいたします。 【概要】 ラミニン511−E8は、細胞外マトリックス成分の一つであるラミニン511の細胞...
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東京医科歯科大など、第3の核酸医薬の「ヘテロ2本鎖核酸」を開発
第3の核酸医薬の「ヘテロ2本鎖核酸」の開発 ―日本発の分子標的核酸薬の基盤技術― 【ポイント】 ●特定の遺伝子を制御して治療する目的の核酸医薬にアンチセンス核酸、siRNAがあります。これらの従来の核酸医薬とは異なる新しい分子構造・作用機序を有する第3の核酸医薬、「ヘテロ2本鎖核酸(HDO)」の開発に成功しました。 ●ヘテロ2本鎖核酸は従来の核酸医薬よりはるかに高い効果を示し、既存のあらゆるアンチセンス核酸の作用を大幅に向上できます。 ●従来困難だった肝臓以外での臓器の遺伝子制御が可能となり、核酸医薬の臨床応用の可能性が大きく広がります。ヘテロ2本鎖核酸は日本発の分子標的治療の画期的...
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「超伝導に隠された異常金属相の発見」 −量子臨界「点」ではなく「相」として振舞う不思議な金属状態− 1.発表者: 冨田崇弘(東京大学物性研究所 新物質科学研究部門 特任研究員 研究当時:日本大学 助教) 久我健太郎(大阪大学 理学研究科附属先端強磁場科学研究センター 特任研究員 研究当時:東京大学物性研究所 博士課程学生) 上床美也(東京大学物性研究所 極限環境物性部門 教授) 中辻 知(東京大学物性研究所 新物質科学研究部門 准教授) 2.発表のポイント: ◆量子臨界「点」ではなく、幅広い領域で観測される新たな量子臨界「相」を発見。 ◆磁性相から孤立した異常金属相並びに...
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資生堂、リンパ管の機能低下と「たるみ」の関係を解明しリンパ管の機能を高める「マツエキス」を発見
資生堂、世界初・リンパ管の機能低下と「たるみ」の関係を解明 リンパ管の機能を高める「マツエキス」を発見し、たるみの原因・皮下脂肪の蓄積を抑制 資生堂は、大阪大学微生物病研究所 高倉伸幸(たかくらのぶゆき)教授との共同研究により、皮膚のリンパ管の機能が低下すると皮下脂肪が蓄積し、ひいては「たるみ」の原因となることを初めて明らかにしました。また、このリンパ管を強化、正常化する効果が、ヨーロッパからアジアにかけて分布するセイヨウアカマツ(学名:Pinus Sylvestris)の球果(まつぼっくり)から採取した「マツエキス」にあることも、世界で初めて発見しました。 本研究成果については、今後のスキン...
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理研と阪大、細胞分化の途中過程における細胞状態の変遷の可視化に成功
細胞の分化状態の可視化に成功 −ラマン散乱分光スペクトルによる“細胞指紋”の応用− ■要旨 理化学研究所(理研)生命システム研究センター先端バイオイメージング研究チームの市村垂生研究員、渡邉朋信チームリーダー、大阪大学免疫学フロンティア研究センターの藤田英明准教授らの共同研究チーム(※)は、ラマン散乱光[1]の分光スペクトル[2]を用いて、細胞の分化状態を非染色かつ非侵襲で識別し、細胞分化の途中過程における細胞状態の変遷を可視化することに成功しました。 正常細胞とがん細胞との識別や良質な人工多能性幹細胞(iPS細胞)[3]の仕分けなど、細胞の種類や分化状態を判断するために、近年...
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日本製粉グループ、東京医科歯科大などと簡便かつ高効率な遺伝子改変技術を共同開発
(株)ファスマックが世界最高水準の遺伝子改変技術を共同開発 ―ゲノム編集技術を大きく改良― 【ポイント】 ゲノム編集技術(1)の一つCRISPR/Casシステム(2)を改良し、ノックインマウス(3)を約50%の効率で作製することに成功しました。これにより、遺伝子改変を利用した基礎から応用までの広範囲な研究開発が加速されると期待されます。 日本製粉グループの株式会社ファスマック(社長 布藤 聡)は、東京医科歯科大学・難治疾患研究所・分子神経科学分野の田中光一教授と相田知海助教の研究グループ、広島大学、慶應義塾大学との共同研究で、簡便かつ高効率な遺伝子改変技術を開発しました。 この研究は...
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阪大など、心不全につながる難病である肺高血圧症の発症メカニズムを解明
キーワード:分子血管学、肺高血圧症、炎症、インターロイキン6、インターロイキン21、マクロファージ 心不全につながる難病 肺高血圧症の発症メカニズムを解明 ■肺高血圧症の病態の鍵を握るインターロイキン6(interleukin−6)の作用を阻害する抗体薬が肺高血圧症モデルマウスでの肺高血圧発症を抑制することを発見 ■インターロイキン6の作用によりTh17細胞で主に産生されるインターロイキン21(interleukin−21)がM2マクロファージの極性化を介して肺高血圧症の病態形成を促進することを発見 ■インターロイキン6やインターロイキン21に対する阻害療法が、肺高血圧症に対する新しい創薬へと発展することを...
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コマツと東工大、研究開発のための組織的連携に関する協定を締結
コマツと東京工業大学が組織的連携協定を新たに締結 コマツ(社長:大橋徹二)と、国立大学法人東京工業大学(学長:三島良直)は、研究開発のための組織的連携に関する協定を4月1日に新たに締結しました。(1)将来建機に求められる機械、電気、材料、情報通信などの分野における革新的技術、(2)現象解明につながる計測、分析、CAE(Computer Aided Engineering)などの先進的「見える化」技術、(3)将来の建設・鉱山向けソリューションビジネスを支える要素技術、の3つを主要な対象として、コマツおよび東京工業大学の双方から人材を集結し、積極的に研究に取り組むことで、建設、鉱山機械に関する革新技術の開発を進...
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東北大と阪大、筋細胞に光照射で細胞の成長を促進し収縮能を獲得させる技術を開発
光で筋肉を再生! 〜ALSなどの難病治療に対する新たな技術として期待〜 ■本研究成果のポイント ●筋細胞に光を照射することで、細胞の成長を促進し、収縮能を獲得させる技術を開発。 ●作製された筋細胞は、光に応答して収縮運動することを発見。 ●筋萎縮性側索硬化症(ALS)など、極度の筋力低下を伴う重篤な難病患者への新たな治療技術として期待。 ■概要 東北大学大学院生命科学研究科の八尾寛教授、石塚徹講師、大阪大学大学院工学研究科の浅野豪文助教(現 東京医科歯科大学・助教/大阪大学大学院工学研究科・招へい教員)、森島圭祐教授(大阪大学臨床医工学融合研究教育センター 創成医工情報学研究部門・...
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老化に伴う動体視力低下のメカニズムを解明 〜神経細胞が決まった位置にシナプスを形成するのには意味があった〜 ●概要 大阪大学蛋白質研究所分子発生学研究室の古川貴久教授と佐貫理佳子助教らの研究グループは、網膜視細胞のシナプスが正常な位置に形成されるしくみを明らかにし、動体視力に必須であることを示しました。この成果は神経回路において神経細胞のシナプスが一定の位置に形成される意義を明らかにし、また高齢ドライバーの運転能力低下への関与が考えられている老化に伴う視覚能力の低下のメカニズムの解明につながるものです。 本成果は米科学誌「Cell Reports」に2月5日付け(米東部時間12:00pm、日...
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電通、デジタルテクノロジーを駆使したノンヒューマン・タレント開発事業を始動
電通、デジタルテクノロジーを駆使したノンヒューマン・タレント開発事業を始動 ―第1弾は、等身大アンドロイドタレント「マツコロイド」― 株式会社電通(本社:東京都港区、社長:石井 直、以下「電通」)と電通子会社の株式会社電通テック(本社:東京都千代田区、社長:松原 靖広)は、デジタルテクノロジーを駆使した新しいノンヒューマン・タレント開発事業「デジタレ」を始動します。 「デジタレ」事業の第1弾は、株式会社エーラボ(本社:東京都千代田区、社長:三田 武志)および株式会社ナチュラルエイト(本社:東京都渋谷区、社長:大橋 由佳)との共同で開発した「マツコロイド」です。その名の通り...
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多発性硬化症で神経が傷つけられる仕組みを解明 〜神経疾患に対する新たな治療法開発に期待〜 <ポイント> ◇多発性硬化症の神経傷害機構は十分に解明されていなかった。 ◇神経傷害に関わる主要な細胞と分子を特定し、そのメカニズムを突き止めた。 ◇多発性硬化症の神経症状を改善する新規治療法開発につながることに期待。 JST戦略的創造研究推進事業において、大阪大学 大学院医学系研究科の山下 俊英教授らは、多発性硬化症 注1)で中枢神経が傷つけられるメカニズムを発見しました。 多発性硬化症は免疫系の異常によって中枢神経に炎症が生じ、神経が傷つけられる難病で、手足の麻痺や感覚異常、視覚障害...
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東大、「進行性家族性肝内胆汁うっ滞症」を原因としたかゆみに有効な薬剤を発見
うまれつき肝臓に病気があるこどもたちに光明! 〜「進行性家族性肝内胆汁うっ滞症」を原因としたかゆみに有効な薬剤を世界で初めて発見〜 1.発表者:林 久允(東京大学大学院薬学系研究科 薬学専攻 助教) 2.発表のポイント: ◆うまれつきの肝臓の病気である「進行性家族性肝内胆汁うっ滞症」のかゆみに対する薬剤を世界で初めて発見した ◆上記の病気に限らず、肝臓の病気によるかゆみに対する治療法は現在無く、この薬剤が初めてとなる ◆かゆみは著しい生活の質の低下を引き起こすため、今回の発見は患者、その家族にとって新たな光明となる 3.発表概要: 患者数が極めて少ないまれな疾患(希少疾患)...
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京大、生体内で隣り合う上皮組織の間にコミュニケーション(上皮間相互作用)の存在を発見
体に本来備わっているガン予防のしくみに迫る 高橋淑子 理学研究科教授、吉野剛史 同特定研究員らの研究グループは、奈良先端科学技術大学院大学、大阪大学の研究グループとの共同研究により、生体内で隣り合う上皮組織の間にコミュニケーション(上皮間相互作用)が存在することを発見しました。このコミュニケーションがうまく働かないと上皮組織が壊れやすくなり、ちょっとした刺激やストレスでがん転移が起こりやすくなります。また、これら上皮間相互作用の実体として、フィブロネクチンが鍵を握ることがわかりました。 本研究成果は、「米国科学アカデミー紀要」(Proceedings of the National Academy of Sciences of...
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理研と阪大、「右巻き、左巻きらせん」電子雲の歪み配列の可視化に成功
「右巻き、左巻きらせん」電子雲の歪み配列の可視化に成功 −「電子軌道配列の鏡像異性」という概念を提唱し実証− <ポイント> ・らせん状に配列した電気四極子を起源とする鏡像構造を実証 ・電気四極子らせん配列の右および左巻き構造の共存状態の空間分布を観測 ・新規の光学材料などの開発に期待 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、らせん状に配列した電気四極子[1](電子雲の歪み)を起源とする鏡像構造[2](キラリティ=右手と左手の関係を持つ構造)という概念を提唱し、実証しました。これは、理研放射光科学総合研究センター(石川哲也センター長)量子秩序研究グループ 励起秩序研...
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世界初、筐体ダイレクト印刷配線で実用レベル達成 独自の銀塩インクで低温80℃焼成技術を開発 情報管理ソリューションのトッパン・フォームズ株式会社(以下、トッパンフォームズ)は、80℃の低温で焼成して回路を形成できる印刷用インク(銀塩インク)および印刷・焼成技術で実用レベルの開発に成功しました。80℃で3分間焼成することで6μΩ・cm(マイクロオームセンチメートル)以下と、高い導電性能を安定的に実現します。さらに高温条件で焼成を行えば3μΩ・cm以下と、より低い抵抗値の配線も可能です。これにより、ポリカーボネート系樹脂をはじめとする電子機器の筐体に使用されているほぼすべての樹脂材料へ...
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分子科学研究所など、固体中の原子の2次元運動を10兆分の1秒単位で制御し画像化に成功
固体中の原子の超高速運動を10兆分の1秒単位で 制御し画像化する新しい光技術 <ポイント> >超高速光デバイスの開発のために、固体中の原子運動を1兆分の1秒以下のスケールで制御し画像化する光技術の出現が望まれていました。 >固体中の原子の2次元運動を10兆分の1秒単位で制御し画像化に成功しました。 >将来の革新的な光デバイスの開発につながる汎用的な基盤技術として、また固体の物理的な機能性を探求するための新たな実験手法として期待されます。 JST課題達成型基礎研究の一環として、自然科学研究機構 分子科学研究所の大森 賢治 教授らは、固体の中の原子が高速で2次元運動する様子を、1...
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世界初、記憶と忘却の脳内メカニズムの鍵を解明 記憶・学習障害の治療法開発への新たな期待 慶應義塾大学医学部生理学教室の松田信爾専任講師、柚崎通介(*)教授らは、記憶や学習といった脳機能の基盤となる機構を世界で初めて解明しました。 人間の脳では膨大な数の神経細胞がシナプスという結び目によって結合し、電気信号を次から次へ伝達します。シナプスにおける信号伝達が長期間起きやすく、あるいは起きにくくなることが記憶・学習や忘却過程の実体であり、それぞれ長期増強・長期抑圧と呼ばれます。シナプスにおける信号の伝達は神経細胞の表面に存在しているAMPA受容体が担っており、長期増強や長期抑圧はAMPA受...
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ヒトの皮膚細胞から軟骨様細胞へ直接変換に成功 『PLOS ONE』に掲載 <ポイント> ・2011年にマウスでは2つのリプログラミング(注1)因子と1つの軟骨因子を用いて、皮膚細胞から軟骨様細胞にすることを報告した。 ・今回の研究ではマウスと同じ因子を用いて、ヒト皮膚線維芽細胞から軟骨細胞様細胞にすることができた。 <1. 要旨> 王谷英達(大阪大学医学系研究科/前京都大学CiRA)、妻木範行教授(京都大学CiRA/JST CREST(注2)らの研究グループは、ヒトの皮膚線維芽細胞(注3)からiPS細胞を経ずに軟骨細胞様細胞(induced chondrogenic cell:iChon cell)へと直接変換すること(ダイレクト・リプログラミング)に...
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奥村組など、リアルタイムに監視できる「移動式坑内変位自動計測システム」を開発
測量機器を専用車両に搭載した「移動式坑内変位自動計測システム」を開発 −トンネル壁面変位の連続計測とリアルタイム監視を実現− 株式会社奥村組(社長:奥村太加典)、地球観測株式会社(社長:谷本親伯・大阪大学名誉教授)およびマック株式会社(社長:宮原宏史)は、山岳トンネル工事において、トンネルの壁面変位を連続的に自動計測し、リアルタイムに監視できる「移動式坑内変位自動計測システム」を共同開発し、このたび滋賀県発注の道路トンネル工事へ適用して、実用性を確認しました。 [背景] NATM工法によるトンネル工事では、地山の安定性や支保の妥当性を確認する際に、トンネルの壁面変位を計測すること...
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阪大など、有害な壊れたリソソームを除去・修復する仕組みを発見
有害な壊れたリソソームを除去・修復する仕組みを発見! 〜腎症や生活習慣病の新規治療法の開発に期待〜 大阪大学 大学院生命機能研究科/医学系研究科の吉森 保 教授と前島 郁子 CREST研究員らの研究グループは、同医学系研究科の猪阪 善隆 准教授らとともにオートファジー(注1)により、損傷を受けたリソソーム(注2)が除去・修復されることを明らかにしました。細胞の胃腸に当たる細胞内小器官リソソームは、様々な要因で穴が開くことがあります。穴が開くと内部の消化酵素や活性酸素が流出し、細胞にとって有害な存在となります。本研究グループは、この損傷リソソームを、細胞内の老廃物などを清掃するシス...
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東大と理化学研究所、制御性T細胞を誘導するヒトの腸内細菌の同定と培養に成功
制御性T細胞を誘導するヒトの腸内細菌の同定と培養に成功−炎症性腸疾患やアレルギー症に効果− <発表概要> 東京大学大学院新領域創成科学研究科(武田展雄研究科長)附属オーミクス情報センターの服部正平教授と理化学研究所統合生命医科学研究センター(小安重夫センター長代行)消化管恒常性研究チームの本田賢也チームリーダーらを中心とする共同研究グループ(#)は、免疫反応を抑制する働きのある制御性T細胞(Treg細胞:ティーレグ細胞)(※1)を誘導するヒトの腸内細菌の同定に世界で初めて成功しました。 今回同定されたヒト腸内細菌は、17種類のクロストリジウム属菌(※2)からなり、健康なヒトの糞便か...
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大成建設、環境に配慮した1,4−ジオキサンの生物浄化技術実証試験を開始
コストを大幅減、1,4−ジオキサンの生物浄化技術実証試験へ ーCO2排出量の低減も。環境に配慮した浄化技術ー 大成建設株式会社(社長:山内隆司)は、国立大学法人大阪大学及び学校法人北里研究所北里大学と共同で、1,4−ジオキサンで汚染された地下水の浄化技術の開発を進めています(注1)。本技術は、大阪大学が発見した1,4−ジオキサン分解菌を用いた浄化手法であり、従来技術と比較してコストやCO2排出量の大幅な低減が見込めます。 今回、本技術の実証試験を岩手・青森県境の産業廃棄物不法投棄現場において、9月から開始することが決定しました。今後は実証試験を進めることにより本技術を確立し、一日も...
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多剤排出タンパク質の阻害剤結合構造決定に初めて成功 大きな社会問題となっている多剤耐性菌感染症克服に手がかり <概要> 大阪大学産業科学研究所の山口明人特任教授らは、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業CRESTの一環として、緑膿菌および大腸菌の主な多剤排出タンパク質の阻害剤との結合構造の決定に初めて成功しました。多剤排出タンパク質とその阻害剤の選択的な結合構造を明らかにすることによって、社会的に大きな問題となっている多剤耐性緑膿菌感染症を克服するため治療薬開発に道を開きました。 <成果のポイント> ◆抗生物質の発達で克服されたと思われた細菌感染症が、多剤耐...
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微細粒ペーストを用いた鋼構造物の延命化技術の開発について 〜高度経済成長期に造られ老朽化対策が課題となっている 橋や建造物などの社会インフラへの適用に期待〜 当社は、橋梁や大型機械設備等を中心とした鋼製構造物に生じる疲労亀裂の進行を遅らせることによって延命化する技術を開発しました。この技術は、微細粒のアルミナとオイルを混合したペースト(※図1参照)を亀裂表面に塗布することにより、進展速度を最大で1/10まで低減するものです。こうした技術はこれまで研究段階のものはありましたが、開発まで至ったのは当社が初めてとなります。今後マーケティング調査を進め、2014年度からの事業化を目...
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資生堂、目を大きく見せる「マキアージュ トゥルーアイシャドー」など2品を発売
「ほんのり色気をプラスして、印象アップ」 資生堂「マキアージュ」より トゥルーアイシャドー・トゥルールージュ 2013年7月21日(日)発売 資生堂は、女性一人ひとりが本来もつ生きいきとした表情美を引き出すメーキャップブランド「マキアージュ」から、自然になじむのに、目を110%(※)大きく見せるアイシャドー「マキアージュ トゥルーアイシャドー」と1本で色・つや・うるおいが持続する口紅「マキアージュ トゥルールージュ」の新色【全2品目7品種、ノープリントプライス】を2013年7月21日(日)より発売します。 ※資生堂調べ。素顔と比べたメーキャップ効果の平均値です。効果には個人差...
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東大、新しい量子状態を示唆する電子のスピンと軌道が絡み合った共鳴状態の観測に成功
電子のスピンと軌道の絡み合った共鳴状態の世界初の解明 新しい量子状態の存在を示唆する成果 <本研究成果のポイント> ・新しい量子状態を示唆する、スピンと軌道が混ざったスピン軌道共鳴状態を観測 ・低温では、電子の軌道とスピンが強く関連しながら揺らいだ状態が実現していることを観測 <概要> 大阪大学大学院基礎工学研究科(物質創成専攻物性物理工学領域)若林裕助准教授、東京大学物性研究所 中辻知准教授を中心とする研究グループは、蜂の巣構造を基本骨格とする銅酸化物(図1)において、電子の持つ自由度であるスピンと軌道が量子力学的に混ざった状態に特徴的な構造を観測することに世界で初めて成...
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炎症や自己免疫疾患に関わる遺伝子の機能を解明 −転写因子Bach2がアレルギーなどを引き起こす炎症性T細胞への分化を制御− <ポイント> ・Bach2は、クローン病、セリアック病、I型糖尿病などに関連する転写因子 ・Bach2はT細胞の“活性化されやすさ”を決め、炎症性T細胞への分化を抑制 ・炎症・自己免疫疾患の予防・診断・治療法などへの手掛かりに <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、炎症や自己免疫疾患に関連する遺伝子「Bach2」が、アレルギーなどを引き起こす炎症性T細胞[1]の分化を制御する重要な遺伝子であることを明らかにしました。これは、理研統合生命医科学研究センター(小安重夫セン...
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免疫生物研究所、「Mac−2(ガレクチン−3)結合タンパク質測定キット」を販売開始
「Mac−2(ガレクチン−3)結合タンパク質測定キット」の開発および 新製品の販売開始について 当社は、大阪大学大学院 医学系研究科 保健学専攻・機能診断科学講座(三善英知教授ら)との共同研究により、Mac−2(ガレクチン−3)結合タンパク質(Mac−2 binding protein、以下「Mac−2bp」という)の血中濃度を測定するキットを開発し、本日、平成25 年4月8日付で新製品として販売を開始いたしますのでお知らせいたします。 【概要】 非アルコール性脂肪性肝疾患(Non−alcoholic fatty liver disease、以下「NAFLD」という)は非進行性の単純性脂肪肝と、炎症や線維化を伴い肝硬変症や肝癌に進展しうる非アルコール性脂肪性肝炎...
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JSTと大阪大学、脳の免疫細胞が運動の神経細胞を保護することを発見
脳の免疫細胞が運動の神経細胞を保護することを発見 −ALSなど運動機能障害性の脳神経疾患への新たな治療法に光− 【ポイント】 >脳と脊髄からなる中枢神経系の神経細胞を維持する仕組みは分かっていなかった。 >脳のミクログリアが運動の神経細胞の保護に関わっていることを発見。 >運動機能に重篤な障害を引き起こすALSなどの脳神経疾患の新たな治療法の開発に期待。 JST課題達成型基礎研究の一環として、大阪大学 大学院医学系研究科の山下 俊英 教授、上野 将紀 元助教(現 シンシナティ小児病院 研究員)、藤田 幸 特任助教らは、脳を修復する免疫細胞とみられていたミクログリア(注1)が、運動機能...
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コヒーレントX線の斬新な利用法を開発 〜転位ひずみ場を可視化して、X線渦ビームを発生させる〜 <本研究成果のポイント> ●コヒーレントX線のブラッグ回折現象を利用して厚い試料のナノスケールひずみ分布を可視化 ●ひずみ場の位相特異点を利用した新しい微小X線渦ビーム形成法を提案 大阪大学大学院工学研究科の高橋幸生准教授、理化学研究所播磨研究所放射光科学総合研究センターの石川哲也主任研究員らの研究グループは、物質中の転位ひずみ場を可視化して、X線渦ビームを発生させるというコヒーレントX線の斬新な利用方法を開発しました。 転位とは結晶中に含まれる線状の結晶欠陥のことであり、転位の周りで局...
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基礎生物学研究所、マウス発生の左右非対称決定に関わることが示唆されるカルシウムシグナルを発見
マウス初期胚におけるダイナミックかつ左右非対称なカルシウムシグナルを発見 〜左右非対称決定のメカニズム解明への手がかりに〜 基礎生物学研究所の野中茂紀准教授と高尾大輔研究員らは、北海道大学電子科学研究所、理化学研究所、大阪大学大学院との共同研究により、マウス発生の左右非対称決定に関わることが示唆されるカルシウムシグナルを発見しました。 マウス発生において左右が最初に決まるのは、胚表面のノードと呼ばれる部位です。かつ、この部位における細胞内カルシウムが重要であることが分かっています。しかし、肝心のノード細胞のカルシウム動態は分かっていませんでした。 本研究では、ノードを構成...
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理化学研究所と阪大、生物内部を高速・高精細にイメージング可能にする装置を開発
生物内部を高速・高精細にイメージングが可能に −多点共焦点顕微鏡法を二光子励起法の適用で生体観察向けに改良− ◇ポイント◇ ・多点共焦点顕微鏡法の問題点“ピンホール・クロストーク”を解消 ・生物の30〜100μm深部での観察画像のコントラスト比が30倍以上向上 ・広くライフサイエンス分野での貢献に期待 理化学研究所(野依良治理事長)と大阪大学(平野俊夫総長)は、生物個体や組織など、厚みがある試料内部の高速・高精細に蛍光イメージングを可能とする装置を開発。これは、理研発生・再生科学総合研究センター(理研CDB 竹市雅俊センター長)光学イメージング解析ユニットの清末優子ユニットリー...
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アンジェスMG、機能性ペプチド「コスメペプチン」の抗酸化など新規作用を発見
機能性ペプチド「コスメペプチン」に抗酸化作用などの新規作用を発見 −脳心血管抗加齢研究会2012にて発表− 当社は、アンチエイジング作用と抗菌作用を併せ持つ機能性ペプチド「コスメペプチン」の作用機序について解明し、この度、新規作用を有することを発見し、脳心血管抗加齢研究会2012(アンチエイジング医学の最前線と未来)にて発表しますので、その内容について報告いたします。 コスメペプチンは、大阪大学での新規遺伝子スクリーニングにより発見された機能性ペプチドAG30の改変体であり、抗菌作用と線維芽細胞に対する増殖作用が見出され、さらにこれまでに、その作用機序を解析し、上記効果に...
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生物種を越えた16S rRNA遺伝子の機能相補性を確認 −バクテリアの系統分類学の根本に疑問を投げかける− <ポイント> ・大腸菌の16S rRNA遺伝子機能を置き換えることが可能な異種生物の16S rRNA遺伝子を発見 ・生物種に固有と思われてきた16S rRNA遺伝子が細菌の種を越えて水平伝播する可能性を示唆 ・バクテリアの系統分類学の指標となる16S rRNAの種特異性に疑問を投げかける <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)生物プロセス研究部門【研究部門長 鎌形 洋一】合成生物工学研究グループ 宮崎 健太郎 研究グ...
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昭和電工など、自由にパターン形成が可能な電子回路形成用導電性インクを開発
電子回路形成用導電性インクを開発 − 印刷可能な銀ナノワイヤーインクおよび銅・銀ハイブリッドタイプ − 昭和電工株式会社(社長:市川 秀夫)は、国立大学法人 大阪大学(以下、大阪大学)の菅沼克昭教授と共同で、印刷により自由にパターン形成が可能な銀ナノワイヤーインクを開発いたしました。この銀ナノワイヤーインクに光焼成技術(Photonic Curing(TM))を組み合わせることにより、高い安定性を持つ透明導電パターンをフレキシブルなフィルム上に形成することが可能となります。 銀ナノワイヤーインクは、透明でシート抵抗(*)の低い導電膜を形成できることから、タッチパネル等の透...
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JST、疾病や感染バイオマーカーの検出感度を100万倍向上する方法を開発
疾病や感染のバイオマーカーの検出感度を100万倍向上 <ポイント> ・疾病や感染の超早期診断や低負担検査には、従来のELISA法の高感度化が必要 ・超微小水滴中で反応させる「1分子デジタルELISA法」で検出感度が従来法の100万倍向上 ・高感度で、手のひらサイズのポータブル診断デバイスの開発に期待 JST 課題達成型基礎研究の一環として、東京大学 大学院工学系研究科 応用化学専攻の野地 博行 教授らは、疾病・感染バイオマーカーの検出感度を従来法の100万倍向上する方法を開発しました。 がんや神経疾病などの現代病やウイルス、細菌の感染に対する超早期診断や低負担検査を実現するた...
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森下仁丹、アンジェスMG子会社のホワイトハニーを配合した化粧品「ReBeage」をMJラボで販売
ハワイの幻の蜂蜜「ホワイトハニー」を配合 『ReBeage(リビエージュ)』化粧品 2012年8月25日(土)よりエムジェイラボで販売開始 森下仁丹株式会社(本社:大阪市中央区/代表取締役社長:駒村純一)は、アンジェスMG株式会社と化粧品の販売に関して共同プロモーションを行うこととなり、アンジェス ヘルスケア サイエンス株式会社(アンジェスMG子会社)が企画開発したオリジナルブランド『ReBeage(リビエージュ)』化粧品を、2012年8月25日(土)より弊社子会社の株式会社エムジェイラボ(以下、MJラボ)のカタログ・オンラインショップを通じて販売いたします。 弊社はこれま...
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パナソニック、「大阪大学 パナソニック材料デバイス基盤協働研究所」が本格稼働開始
「大阪大学 パナソニック材料デバイス基盤協働研究所」の本格稼働を開始 パナソニック株式会社は、国立大学法人大阪大学と材料およびデバイスに関する革新的な基盤技術を創造するため、本年4月1日に大阪大学 吹田キャンパスのテクノアライアンス棟に開設した、大阪大学 パナソニック材料デバイス基盤協働研究所(以下、協働研究所)の開所式を本日挙行し、本格稼働を開始します。 当社は、2003年12月に大阪大学と「連携推進に関する協定書」を締結して以来、組織的な産学連携により、ディスプレイ材料や半導体などの共同研究を推進するために共同研究講座を開設し、研究開発の加速を図って参りました。 共...
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京大など、圧電体内で電気分極の方向が回転する様子の観察に成功
圧電体内での分極回転の観察に成功 −巨大圧電メカニズムの解明、非鉛材料の開発に道− 本学は、東京工業大学、大阪府立大学と共同で、圧電体の中で、電気分極の方向が回転する様子を観察することに成功しました。分極の回転は、実用材料であるジルコン酸チタン酸鉛(PZT)の巨大圧電特性の起源と言われながら、これまで実際に観察されたことはありませんでした。 本研究グループは、PZTを模して新しく開発したコバルト酸鉄酸ビスマス圧電体の結晶構造を詳しく調べ、分極方向が温度と組成に応じて回転することを見いだしました。圧電材料はセンサーやアクチュエーターとして、様々な電子デバイスで使われています...
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東北大など3団体、磁界制御による新しいスピン素子の機能実証に成功
磁界制御による新しいスピン素子の機能実証に成功 ‐レアメタルフリー材料で記録と演算の2つの機能を兼ね備えた磁気デバイスに道‐ <概要> 大阪大学,高輝度光科学研究センター(JASRI),東北大学は共同で,ハードディスクドライブの情報読み出し等に用いられている強磁性体/反強磁性体界面での強い磁気結合を,温度を一定に保った状態(等温状態)で反転する様子を可視化することに成功しました. 磁性をもつ物質の代表は強磁性体と反強磁性体(※1)であり,強磁性体は自発的に磁化を有することから古くから磁石や磁気記録デバイス等用いられてきました.一方,反強磁性体は,自発的に磁化を持たないため長...
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JSTなど、停電予防連絡ネットワークを今夏から関電管内でも展開
停電予防連絡ネットワーク、東京電力管内に加え関西電力管内にも展開 −家庭での適切な節電でピークカット・停電回避を目指す− JST(理事長 中村 道治)低炭素社会戦略センター(注1)(以下、「LCS」という。センター長 小宮山 宏)およびプラチナ構想ネットワーク(注2)(会長 小宮山 宏)は、今夏より停電予防連絡ネットワーク(以下、「本ネットワーク」という)をこれまでの東京電力管内に加え関西電力管内へ展開して運用を開始します。 2011年、LCSとプラチナ構想ネットワークは、夏場および冬場の電力需給が厳しくなるなかで、経済活動を停滞させずに大規模停電を回避するには家庭での節...
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アンジェスMG、抗菌作用と創傷治癒促進効果を併せ持つペプチドの研究成果を発表
創傷治癒ペプチドの学会発表に関するお知らせ 〜抗菌活性と創傷治癒促進効果を併せ持つ新規ペプチドについて日本皮膚科学会で報告〜 当社は、大阪大学で発見された抗菌作用と血管新生作用を併せ持つペプチドを改変して新規ペプチドを見出し、創傷治療薬としての可能性を探るためにin vitro/in vivoの双方から評価を行ってきました。この度、第111回日本皮膚科学会総会(6/1−3、京都国際会館で開催)でその研究成果を公表しましたのでお知らせいたします。 創傷治療の過程では、感染による治癒遅延が起きることがありますが、消毒剤は創傷治癒を妨げることが判明したため、最近ではほとんど使用...
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NEDO、医薬品候補探索を効率化する「IT創薬」の基盤技術を開発・実証
「IT創薬」実用化へ ―従来に比べ100倍以上の効果― NEDOの創薬加速支援事業の一環として、医薬品候補化合物をコンピューターシミュレーションにより探索する「IT創薬」の研究開発を進めていた大阪大学蛋白質研究所の中村春木教授らの研究グループが、基盤技術の開発・実証に成功しました。 今回開発したシミュレーション技術を用いて鎮痛・鎮静薬の候補化合物を探索したところ、従来のコンピューター手法で得られる化合物に比べて100倍以上高い効果を示す化合物を取得することができました。 今回の成果は、様々な医薬品候補化合物の探索においても有効であり、「IT創薬」が実用段階に入ったことを示...
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サントリー食品インターナショナル、ウーロン茶のデンタルプラーク沈着抑制効果を確認
ウーロン茶のデンタルプラーク沈着抑制効果を確認 ―「日本小児歯科学会 第50回記念大会」で発表― サントリー食品インターナショナル株式会社は、大阪大学大学院歯学研究科、岡山大学大学院医歯薬総合研究科との共同研究により、ウーロン茶の飲用がデンタルプラーク(歯垢(しこう))の沈着を抑え、虫歯(う蝕)の予防のための有用な手段のひとつになり得るという知見を得ました。この研究成果を「日本小児歯科学会 第50回記念大会」(5月12日〜13日・東京国際フォーラム)にて発表しました。 今回の発表演題と発表者は以下の通りです。 ▼発表演題 「ウーロン茶によるデンタルプラーク沈着抑制効果の検...
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阪大とJST、モデル細胞膜が高分子を内封すると自発的に分裂など研究成果を発表
原始細胞の分裂・増殖の過程の謎に迫る 人工細胞の構築・デザインへの応用に期待 1.発見の概要 大阪大学大学院情報科学研究科四方哲也教授の研究チームは、高度な分裂制御機構をもたないモデル細胞膜が、高分子を内封すると自発的に分裂することを明らかにしました。 約40億年前に誕生した初期の細胞(原始細胞)は、遺伝物質が脂質膜の袋で包まれただけの単純なものであり、この原始細胞が増殖し進化することで、高度で複雑な機構を持つ現代の生命に至ったと考えられています。現在の生物を構成する細胞は、タンパク質などの制御によって成長し分裂することで増殖しますが、このような仕組みをもたない原始細胞がど...
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神戸製鋼とダイヘン、「亜鉛めっき鋼板用溶接プロセス」の溶接材料・機器を販売
亜鉛めっき鋼板用溶接プロセスの溶接材料・機器の販売について 溶接材料メーカの株式会社神戸製鋼所(以下、神戸製鋼)と、溶接機、ロボットメーカの株式会社ダイヘン(以下、ダイヘン)は、「亜鉛めっき鋼板用溶接プロセス」の開発を2010年度よりスタートさせ取り組んでまいりました。 この度開発が完了し、来月開催が予定されております溶接学会、国際ウエルディングショーにて本技術を発表するとともに、プロセス用の材料と機器につきまして販売することと致します。 自動車分野では、亜鉛めっき鋼板での溶接性の向上に対するニーズは高く、特に溶接時に発生するピットやブローホール、スパッタの発生を抑える...
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アンジェスMG、HGFの血管新生作用が他の血管新生因子と比べて優位であることを確認
HGFによる血管新生作用の優位性が医学雑誌掲載 − bFGF、VEGFを用いた場合と比較し、高い治療効果が期待 − この度、HGFが有する血管新生作用のメカニズムの解析を目的とした当社と大阪大学による共同研究において、HGFが有する血管新生作用が、他の血管新生因子と異なり成熟血管を新生することが示され、血管薬理学の専門誌である「Vascular Pharmacology」に掲載されましたことをお知らせいたします。 本論文では、血管新生因子として知られるHGF、VEGF、bFGFにより誘導される血管形成の違いについて報告されております。血管構成細胞である血管内皮細胞に対して...
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炭素12原子核の新しい励起状態を発見 −生命誕生の謎にせまる− 1.発見の概要 東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター、大阪大学核物理研究センター、京都大学大学院理学研究科、甲南大学、米国ノートルダム大学からなる研究チームは、宇宙における元素合成過程に重要な役割を果たす炭素12原子核の新しい励起状態を発見しました。今回の発見により、宇宙における元素合成過程の解明が進むと共に、生命誕生の謎に迫ることが期待できます。 2.発見の詳細 人体や地球など宇宙を構成するすべての元素はビックバン後に合成されました。ビッグバン直後に水素とヘリウムが合成され、その後、水素とヘリウ...
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理化学研究所、遺伝子改変なしにクローンマウスの出生率を10倍高める技術を開発
遺伝子改変なしにクローンマウスの出生率を10倍高める技術を開発 −畜産、医療、製薬分野への本格導入に期待− ◇ポイント◇ ・X染色体を不活性化するXist遺伝子の過剰発現をRNA干渉法によって抑制 ・RNA干渉法の効果がクローンマウス出生後のさまざまな遺伝子発現までも改善 ・遺伝子改変を伴わないため体細胞クローン量産へ向け安全・簡便・高効率の実現に期待 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、塩基配列を変えることなく遺伝子発現を抑制するRNA干渉法(※1)により、体細胞クローンマウスの出生率を10倍以上改善する技術の開発に成功しました。これは、理研バイオリソースセン...
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JSTと大阪大学、中性子ビームを極めて高効率で集光させることができる楕円面スーパーミラーを開発
世界最高性能の中性子集光技術を確立 −中性子ビームの強度を50倍以上に増強するミラーの開発に成功− JST 研究成果展開事業【先端計測分析技術・機器開発プログラム】要素技術タイプの一環として、大阪大学 大学院工学研究科の山村 和也 准教授と日本原子力研究開発機構 J−PARCセンターの曽山 和彦 セクションリーダーらの開発チームは、中性子ビームを極めて高効率で集光させることができる楕円面スーパーミラー(注1)の開発に成功しました。この楕円面スーパーミラーを用いると、単位面積あたりの中性子ビームの照射強度が、ミラーを使用しない時と比較して50倍以上に増加します。 中性子は陽...
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カネカ、大阪大学・吹田キャンパス内に「カネカ基盤技術協働研究所」を開設
大阪大学内に「カネカ基盤技術協働研究所」を開設 ―イノベーションを先導する基盤技術の開発と人材育成を目指す― 株式会社カネカ(本社:大阪市 社長:菅原公一)は、基盤技術の開発を加速するため、大阪大学(本部:大阪府吹田市 総長:鷲田清一)吹田キャンパスの大阪大学テクノアライアンス棟内に、大阪大学大学院工学研究科カネカ基盤技術協働研究所を本年7月1日に開設し、共同研究をスタートした。大阪大学が新設した「協働研究所」という新しい産学連携の枠組みを利用して学内の各部局及び他大学・研究所との幅広いネットワークを構築し、密接に協働することで、イノベーションを先導する基盤技術を開発する...
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JASRI、産総研などと共同で希土類金属水素化物の結晶構造の一般則を確立
希土類金属水素化物の結晶構造の一般則を確立 −水素吸蔵材料の設計指針に重要な知見を提供− 高輝度光科学研究センター(以下「JASRI」、理事長 白川 哲久)は、産業技術総合研究所(以下「産総研」、理事長 野間口 有)、日本原子力研究開発機構(以下「JAEA」、理事長 鈴木 篤之)、大阪大学(総長 鷲田 清一)、および新エネルギー・産業技術総合開発機構(理事長 村田 成二)と共同で、希土類金属水素化物が水素濃度によって取りうる結晶構造の一般則を、大型放射光施設SPring−8(※1)の高輝度X線を用いて世界ではじめて確立しました。 希土類金属(※2)は金属原子1個当たり最大...
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大塚製薬、体外診断用医薬品WT1 mRNA測定キット「オーツカ」使用目的の追加承認を取得
体外診断用医薬品 WT1 mRNA測定キット「オーツカ」使用目的として骨髄異形成症候群の追加承認 大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岩本太郎)は、体外診断用医薬品WT1(*1)mRNA測定キット「オーツカ」の使用目的として、急性骨髄性白血病(以下:AML(*2))に加え、骨髄異形成症候群(MDS(*3))の承認を2月14日に取得いたしました。 このたびの承認により、骨髄異形成症候群患者さんの末梢血または骨髄液中のWT1 mRNAを測定し、骨髄異形成症候群の診断補助および進行度モニタリングマーカーとしての使用が可能となります。 骨髄異形成症候群は、...
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大阪大学と生理学研究所、無脊椎動物“ホヤ”の赤ちゃんが魚と違った仕組みで泳げることを発見
”ホヤ”の赤ちゃんはサカナと違った仕組みで上手に”泳ぐ” 筋肉を動かす仕組みの「進化」の歴史を考える上で重要な発見 <内容> 大阪大学の西野敦雄助教(理学部)と岡村康司教授(医学部)の研究チームは、自然科学研究機構・生理学研究所における共同研究の結果、無脊椎動物“ホヤ”の赤ちゃんが、運動神経細胞が10個程度、筋細胞が36個しかない体で、魚とは異なる仕組みで魚やカエルのオタマジャクシと同じように上手に泳ぐことを発見しました。生物が地球上に誕生して以来の長い歴史の中で、人がたくさんの筋肉を協調させて動かせるように「進化」した成り立ちを考える上で重要な発見であり、米国科学アカデミー...
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中外製薬と大日本住友製薬、がんペプチドワクチン「WT4869」の国内第I/II相臨床試験を実施
がんペプチドワクチン「WT4869」の共同開発について 中外製薬株式会社【本社:東京都中央区、社長:永山治】(以下、中外製薬)と大日本住友製薬株式会社【本社:大阪市、社長:多田正世】(以下、大日本住友製薬)は、治療用がんペプチドワクチン「WT4869」について、骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes:MDS)を対象とした国内第I/II相臨床試験を実施しますので、お知らせします。 大阪大学大学院医学系研究科 杉山治夫教授らのこれまでの研究により、WT1(Wilms" tumor gene 1)タンパクが、白血病やほぼ全ての種類の固形がんで高発現...
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帝人ファーマ、大阪大学と共同で難治性脳卒中後疼痛の在宅治療機器の研究開発を開始
帝人ファーマと大阪大学が共同研究を開始 世界初となる脳卒中後疼痛の在宅治療機器開発へ 帝人ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:西川 修)は、このたび、大阪大学(本部:大阪府吹田市、総長:鷲田清一)と共同で、難治性脳卒中後疼痛を主なターゲットとする在宅治療機器の研究開発に関する「脳神経制御外科学(帝人ファーマ)共同研究部門」を、大阪大学 先端科学イノベーションセンター内に開設しました。 1.背景 現在、国内の脳卒中患者は約270万人と推定されていますが、そのうち4%程度が、難治性脳卒中後疼痛(*1)と呼ばれる症状に悩まされています。国内で確立されている難治性脳卒中...