多発性硬化症で神経が傷つけられる仕組みを解明 〜神経疾患に対する新たな治療法開発に期待〜 <ポイント>  ◇多発性硬化症の神経傷害機構は十分に解明されていなかった。  ◇神経傷害に関わる主要な細胞と分子を特定し、そのメカニズムを突き止めた。  ◇多発性硬化症の神経症状を改善する新規治療法開発につながることに期待。  JST戦略的創造研究推進事業において、大阪大学 大学院医学系研究科の山下 俊英教授らは、多発性硬化症 注1)で中枢神経が傷つけられるメカニズムを発見しました。  多発性硬化症は免疫系の異常によって中枢神経に炎症が生じ、神経が傷つけられる難病で、手足の麻痺や感覚異常、視覚障害...