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帝人ファーマ、大阪大学と共同で難治性脳卒中後疼痛の在宅治療機器の研究開発を開始

2010-11-10

帝人ファーマと大阪大学が共同研究を開始

世界初となる脳卒中後疼痛の在宅治療機器開発へ


 帝人ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:西川 修)は、このたび、大阪大学(本部:大阪府吹田市、総長:鷲田清一)と共同で、難治性脳卒中後疼痛を主なターゲットとする在宅治療機器の研究開発に関する「脳神経制御外科学(帝人ファーマ)共同研究部門」を、大阪大学 先端科学イノベーションセンター内に開設しました。


1.背景
 現在、国内の脳卒中患者は約270万人と推定されていますが、そのうち4%程度が、難治性脳卒中後疼痛(*1)と呼ばれる症状に悩まされています。国内で確立されている難治性脳卒中後疼痛の在宅治療法は、大脳皮質に埋め込んだ電極から電気刺激を与えることで疼痛を緩和する方法が中心ですが、この治療法は開頭手術など人体への侵襲(*2)度が高く、感染のリスクや患者さんへの負担が大きいため、より安全・簡便に疼痛を緩和できる非侵襲的治療法が求められています。

*1 難治性脳卒中後疼痛 : 脳卒中発症後に発症する激しい痛み。6ヶ月以上長期化すると、「難治性」とされる。
*2 侵襲 : 検査や手術などによって、患者の人体を傷つけること。


2.共同研究の内容について
 このたび開設した共同研究部門は、大阪大学医学部・基礎工学部、関西大学環境都市工学部、東京大学工学部、信州大学繊維学部と連携し、経頭蓋磁気刺激(*3)と呼ばれる非侵襲的手法を在宅で可能にする機器の開発を目的としています。今後は、2013年に治験開始、2015年には疼痛治療用として世界初となる、在宅で使用可能な経頭蓋磁気刺激装置の上市を目標とし、帝人ファーマが国内外で展開している在宅医療事業で培った技術やノウハウを基に、在宅使用に向けた試作機・量産機の開発や評価、インターフェース・ソフトウェアの開発・検証、安全性評価、治験準備などに取り組んでいきます。

*3 経頭蓋磁気刺激: 磁場の変化によって発生する電流で、脳を刺激する手法。


3.帝人グループの今後の取り組み
 帝人ファーマでは、このたびの機器開発に加え、2012年度中に脳卒中後の腕や足の回復をサポートする機器の上市を予定しており、脳卒中リハビリテーション分野への参入を目指しています。また、帝人株式会社の新事業開発グループで進めている脳細胞の再生医療の取り組みと併せ、今後も帝人グループとして、脳卒中および後遺症の治療・支援サービスを拡充し、より多くの患者さんのQOL(Quality of Life)向上に貢献していきます。

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