炎症や自己免疫疾患に関わる遺伝子の機能を解明 −転写因子Bach2がアレルギーなどを引き起こす炎症性T細胞への分化を制御− <ポイント>  ・Bach2は、クローン病、セリアック病、I型糖尿病などに関連する転写因子  ・Bach2はT細胞の“活性化されやすさ”を決め、炎症性T細胞への分化を抑制  ・炎症・自己免疫疾患の予防・診断・治療法などへの手掛かりに <要旨>  理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、炎症や自己免疫疾患に関連する遺伝子「Bach2」が、アレルギーなどを引き起こす炎症性T細胞[1]の分化を制御する重要な遺伝子であることを明らかにしました。これは、理研統合生命医科学研究センター(小安重夫セン...