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大塚製薬、新規抗精神病薬「ブレクスピプラゾール」の新薬承認申請を米国FDAが受理
大塚製薬
新規抗精神病薬「ブレクスピプラゾール」
統合失調症と大うつ病補助療法の適応で米国FDAが申請受理
当社の100%子会社である大塚製薬株式会社が、2014年9月23日(米国時間)、米国FDAが成人の統合失調症の単剤療法および成人の大うつ病(MDD)補助療法としてブレクスピプラゾールの新薬承認申請(NDA)を受理しましたのでお知らせします。
なお、2014年5月14日に発表した当社2014年度の連結業績予想に変更はありません。
・「ブレクスピプラゾール」は臨床試験において、統合失調症および大うつ病(MDD)補助療法で改善効果を示し、良好な忍容性を示した。今回のFDAの申請受理により、審査完了は2015年7月の見込み
・本剤はドパミンD2受容体及びセロトニン5HT1A受容体に結合してパーシャルアゴニストとして働き、また、セロトニン5HT2A受容体にはアンタゴニストとして働くSDAM(セロトニン ドパミン アクティビティ モデュレーター)と呼ばれる新しい作用機序を有する化合物
・「ブレクスピプラゾール」は、大塚製薬とルンドベック社の中枢領域のグローバルアライアンスのうち、「エビリファイ メンテナ」に次ぐ2番目のグローバル開発品
大塚製薬株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:岩本太郎、以下「大塚製薬」)とH.ルンドベックA/S(本社:デンマーク、コペンハーゲン、CEO:ウルフ・ウインバーグ、以下「ルンドベック社」)は2014年9月23日、米国FDAが成人の統合失調症の単剤療法および成人の大うつ病(MDD)補助療法としてブレクスピプラゾールの新薬承認申請(NDA)を受理しましたのでお知らせします。
本申請は、プラセボと比較したフェーズ2とフェーズ3試験において6,000名以上の患者さんが登録され、そのうち5,000名以上に「ブレクスピプラゾール」が投与された3つの統合失調症の試験および4つのMDD補助療法での試験を含む合計7つの臨床試験をもとに行いました。
大塚ファーマシューティカルD&Cの医薬開発部長兼 CEOのウィリアム・カーソンは「大塚とルンドベックは、『ブレクスピプラゾール』の開発における重要な節目を迎えたこと大変誇りに思っています。精神的に健康であることは重要であり、精神障害を抱えることで家族や社会にも影響を与えることから、新治療の選択肢が広がることはこれからも不可欠でしょう」と述べています。
ルンドベック社の研究開発部長兼副社長のアンダース・ガ−セル・ペダーセンは「この度の複数の臨床試験は、成人の統合失調症と大うつ病における『ブレクスピプラゾール』の安全性と有用性を示す重要な科学的根拠となるものです。本剤は十分な有用性を有することから、新薬承認審査をFDAと共に進めていくことを楽しみにしています」と述べています。
処方せん薬ユーザーフィー法(PDUFA)が定める予定では、FDAのNDA審査は2015年7月11日に完了することになっています。
<参考資料>
※添付の関連資料を参照
以上