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ノバルティス、新剤形「コセンティクス 皮下注150mgペン」の製造販売承認を取得
乾癬治療薬「コセンティクス(R)」の新剤形
「コセンティクス(R)皮下注150mgペン」製造販売承認取得
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:ダーク・コッシャ)は、9月13日、新剤形として「コセンティクス(R)皮下注150mgペン」の製造販売承認を取得しました。
当初「コセンティクス(R)」は、皮下注シリンジ製剤を提供してきました。しかし、本年4月1日より、在宅自己注射が保険適用となり、患者さんにとってより安全で使いやすい剤形が望まれていました。
今回承認された「コセンティクス(R)皮下注150mgペン」は、患者さんによる在宅自己注射をより安全かつ簡便に行えるよう開発されたオートインジェクター製剤で、次の特性を有します。
・患者さんが握りやすいように三角形の形状をしている
・キャップを外しても針先が露出していないことから、患者さんの恐怖心を和らげることが期待できる
・ボタンを押す必要がなく、キャップを外して押し当てるだけで投与が可能
・注射が終わり、本剤を注射部位から離した後に注射針カバーが注射針の隠れる位置まで伸びて固定されるため、偶発的な針刺し事故防止が期待できる
この新たな剤形を提供することで、利便性の向上、偶発的な針刺し事故等のリスクの軽減など、在宅自己注射における適正使用促進に寄与することで乾癬患者さんに貢献できれば幸いです。
なお、この新たな剤形についても、ノバルティス ファーマ株式会社とマルホ株式会社(本社:大阪府大阪市北区、代表取締役社長:高木 幸一)は、国内の皮膚科領域で継続して共同プロモーションを行います。
■「コセンティクス(R)」について
インターロイキン−17A(以下、IL−17A)は、乾癬の病態において、発症および維持に中心的な役割を果たすと考えられている炎症性サイトカインであり、この疾患に罹患した患者さんの皮膚に高い濃度で存在します(1)。「コセンティクス(R)」は選択的にIL−17Aに結合し、IL−17Aの生物活性を中和するヒト型抗ヒトIL−17Aモノクローナル抗体で、これにより、皮膚および関節の炎症を抑制すると考えられています(1−4)。
■乾癬について
乾癬は、青年期から中年期に好発する厚い銀白色の鱗屑りんせつを伴った紅斑を臨床的な特徴とする慢性再発性炎症性疾患です(5)。世界の人口の約3%にあたる約1億2,500万人が乾癬に罹患していると言われており(6)、日本では人口の0.3%にあたる43万人が罹患していると報告されています(7)。
■ノバルティス ファーマ株式会社について
ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼル市に本拠を置くヘルスケアにおける世界的リーダー、ノバルティスの医薬品部門の日本法人です。ノバルティス グループ全体の2015年の売上高は494億米ドル、研究開発費は89億米ドル(減損・償却費用を除くと87億米ドル)でした。ノバルティスは約118,000人の社員を擁しており、世界180カ国以上で製品が使われています。詳細はホームページをご覧ください。http://www.novartis.co.jp
※参考文献・参考資料は添付の関連資料を参照