イマコト

最新の記事から注目のキーワードをピックアップ!

Article Detail

ライオン、「田七人参」の含有成分「パナキサトリオール」に高血糖を抑制する効果があることを発見

2011-04-22

“高血糖”の人は、筋肉での糖の取り込み能力が低下している・・・
「田七人参(でんしちにんじん)」の含有成分「パナキサトリオール」に高血糖を抑制する効果があることを発見!
さらに、筋肉での糖の取り込みを増加させる作用を確認



 ライオン株式会社(社長・藤重貞慶)研究開発本部生命科学研究所は、首都大学東京・藤井ふじい宣のぶ晴はる教授、京都大学・伏木ふしき亨とおる教授と共同で、高血糖の抑制に関する研究に取り組み、高血糖の人は健常な人と比べて血液から筋肉への糖の取り込み量が減少していることに着目し、その増加のためのアプローチを進めてまいりました。そして、この度以下の知見を世界で初めて確認しました。

(1)「田七人参」の微量含有成分「パナキサトリオール(※1)」に血液から筋肉への糖の取り込み量を増加させ、高血糖を抑制する作用があることを発見

(2)社内ヒト試験により「パナキサトリオール」は、食後血糖値だけでなく空腹時血糖値にも効果があ
ることを確認

 この研究成果は『第65回日本栄養・食糧学会(2011年5月13日〜15日 東京)』、『第71回アメリカ糖尿病学会(2011年6月24日〜28日 アメリカ、カリフォルニア州)』において発表する予定です。


※1 田七人参の主成分「サポニン」と類似した構造を持つ脂溶性の機能成分


【田七人参(学名:Panax Notoginseng)】
 中国雲南省原産のウコギ科の植物。古来より「金不換」(金にも換えがたいほど価値があるもの)と言われ、種を植えてから収穫まで3〜7年かかることから、三七人参とも呼ばれる。主成分はサポニンで、高麗人参の3倍以上含まれている。


1.研究の背景

 「メタボリックシンドローム内臓脂肪症候群)」は、内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態のことをいい、今や40〜74歳の男性の2人に1人、女性の5人に1人が強く疑われる人または予備群といわれています(※2)(該当者数約1,070万人、予備群者数約940万人、計約2,010万人)。その要因として、過食や運動不足といった生活習慣があげられ、放置すると深刻な生活習慣病へと進行します。生活習慣病の中で、高血糖がさらに進んだ糖尿病は、さまざまな合併症を引き起こすリスクがあり、進行する前に早期に対処することが極めて重要です。


※2 厚生労働省「平成19年 国民健康・栄養調査結果の概要について」
 当社は、このような現状をふまえ、高血糖の抑制に関する研究に取り組んでまいりました。糖代謝と筋肉の関連性について研究を進めている首都大学東京・藤井宣晴教授らとの共同研究により、高血糖を抑えるには、糖の摂取を抑制するだけでなく、摂取した糖を充分に消費することが大切であるとの視点に立ち、血中の糖を最も多く消費する器官は全身の筋肉であること、高血糖の人は、健常な人と比べて血液から筋肉への糖の取り込み量が減少していることから、筋肉での糖の取り込みを増加させることを目的に研究を進めました。


※研究内容の詳細などは、添付の関連資料を参照

Related Contents

関連書籍

  • 死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    詩歩2013-07-31

    Amazon Kindle版
  • 星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    前田 徳彦2014-09-02

    Amazon Kindle版
  • ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    大久保 明2014-08-12

    Amazon Kindle版
  • BLUE MOMENT

    BLUE MOMENT

    吉村 和敏2007-12-13

    Amazon Kindle版