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理研など、ネットワーク内の「情報の統合」を定量化するための数理的な枠組みを提案
ネットワーク内部の情報の統合を定量化 −客観的な意識レベルの指標に向けてー ■要旨 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター脳数理研究チームの大泉匡史基礎科学特別研究員、甘利俊一チームリーダー、モナシュ大学の土谷尚嗣准教授らの国際共同研究チームは、ネットワーク内の「情報の統合」を定量化するための数理的な枠組みを提案しました。 私たちの脳が「意識」を生み出すためには、神経細胞同士が密に情報をやりとりすること、つまり情報の統合が必要であると考えられています。例えば、単純なデジタルカメラと脳の情報処理の違いを考えたとき、デジタルカメラの中の多くのフォトダイオードでは、独立に情報...
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嬉しい体験と嫌な体験は互いに抑制し合う −嬉しい体験細胞と嫌な体験細胞は別領域に存在し、互いに抑制する− <要旨> 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター理研−MIT神経回路遺伝学研究センターのジョシュア・キム研究員、利根川進センター長らの研究チーム(※)は、マウスにおいて、嬉しい体験と嫌な体験にそれぞれ対応した神経細胞は扁桃体基底外側核[1]の異なる領域に局在しており、互いに抑制することを発見しました。 「嬉しい」「嫌だ」といった情動体験は、特有な行動を引き起こします。マウスでは、「好き、楽しい」といった嬉しい体験は繰り返そうとし、「嫌い、怖い」といった嫌な体験ではすくみ...
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物体の輪郭を認識する視覚のメカニズムの一端を解明 〜マウスもヒトと同じ仕組みで見ていることを発見〜 <概要> 九州大学大学院医学研究院の大木研一教授、根東覚助教らの研究グループは、物体の輪郭を認識するのに重要な「方位選択性」が、マウスの脳でどのように構築されるのかを調べました。視覚情報は網膜から外側膝状体(※1)を経て大脳視覚野(※2)へと送られます。この経路において、外側膝状体から大脳視覚野に入力する情報には方位選択性がほとんどないことを発見しました。これは、マウスにおいてもヒトと同様に、方位選択性が大脳の神経回路で作られることを意味します。また、大脳視覚野の神経細胞が方位...
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有機薄膜太陽電池で飛躍的なエネルギー変換効率の向上が可能に 〜新材料開発で光エネルギー損失低減に成功〜 ■ポイント ○塗布型有機薄膜太陽電池(塗布型OPV)の実用化には変換効率の向上が課題となっている。 ○新しい半導体ポリマーの開発により、塗布型OPVの光エネルギー損失が無機太陽電池並みまで低減に成功した。 ○塗布型OPVの高効率化の起爆剤になると期待できる。 JST戦略的創造研究推進事業において、理化学研究所 創発物性科学研究センターの尾坂 格 上級研究員、瀧宮 和男 グループディレクターと京都大学 大学院工学研究科の大北 英生 准教授らの共同研究チームは、新しく開発した半導体ポリマー...
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持田製薬と田辺三菱製薬、抗うつ剤「レクサプロ錠 10mg」の効能・効果を追加承認取得
抗うつ剤「レクサプロ(R)錠 10mg」の日本での効能・効果追加承認のお知らせ 持田製薬株式会社(本社:東京都新宿区、社長:持田 直幸、以下「持田製薬」)と田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市中央区、社長:三津家 正之、以下「田辺三菱製薬」)は、抗うつ剤「レクサプロ(R)錠10mg」(一般名:エスシタロプラムシュウ酸塩)について、11月20日、社会不安障害に関する効能・効果追加の承認を持田製薬が取得しましたことをお知らせします。 レクサプロ(R)錠は、ルンドベック社(本社:デンマーク コペンハーゲン、President&CEO:Kare Schultz)が創製した選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)です。持田製薬は2...
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理研、高機能水素標的装置「MINOS」で鉄同位体のガンマ線分光に成功
重いクロム・鉄同位体に広がる変形領域 −日仏共同開発の高機能水素標的装置「MINOS」を使った初の成果− ■要旨 理化学研究所(理研)仁科加速器研究センター上坂スピン・アイソスピン研究室のクレメンティーヌ・サンタマリア客員研究員、アレクサンドレ・オベルテッリ客員研究員、上坂友洋主任研究員、櫻井RIビーム物理研究室のピーター・ドルネンバル研究員、櫻井博儀主任研究員らを中心とするSEASTAR(シースター)国際共同研究グループ[1]は、理研の重イオン加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)」[2]を利用し、生成が難しく従来不可能だった放射性同位元素(RI)[3]に対する実験を実現し、中性子過剰クロム ...
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九大と京大、大脳視覚野の神経細胞が機能を獲得するメカニズムを解明
大脳視覚野の神経細胞が機能を獲得するメカニズムを解明 最初は神経活動によらず機能を獲得し、その後神経活動に依存して環境に最適化することを発見 ●概要 九州大学大学院医学研究院の大木研一教授、同大学院生の萩原賢太、京都大学大学院理学研究科の田川義晃講師らの研究グループは、視覚情報を処理する大脳の神経細胞が、最初は神経活動によらずに機能を獲得し、その後、神経活動に依存して機能を環境に最適化させることを発見しました。これは、「脳の発達を左右するのは氏か育ちか」の議論に貢献する結果です。大脳機能の発達メカニズムの解明へ向けて大きく前進するものであるとともに、発達期における神経活動の異...
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慶大と東大、生きた動物の体内で発生する微量の活性酸素を検出することに成功
生きた動物の体内で発生する 微量の活性酸素を検出することに世界で初めて成功 東京大学大学院薬学系研究科、同医学系研究科の浦野泰照教授と、慶應義塾大学医学部の小林英司特任教授との共同研究グループは、ホタルの発光酵素であるルシフェラーゼを利用した独自の検出システムによって、生きた動物の体内で発生する微量の活性酸素を検出することに世界で初めて成功しました。 活性酸素は癌や生活習慣病、老化等、さまざまな病気の原因であると言われていますが、無色透明で発生してもすぐに消えてしまうので簡単に見ることができないため、生きた動物の体内で観察することが困難でした。本研究により、生きた動物体内で...
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朝日生命、経営者の介護リスクに備える「プライムステージ(介護保障定期保険)」を発売
経営者を力強くサポートします! 新発売!「プライムステージ PRIME STAGE(◇)」 5年ごと利差配当付介護保障定期保険 ◇ロゴは添付の関連資料を参照 朝日生命保険相互会社(社長:佐藤 美樹)は、平成27年10月2日より、経営者が要介護状態となり経営に携われなくなった場合等に備える法人のお客様向け商品「プライムステージ(介護保障定期保険)」を発売いたします。 ■「プライムステージ」の特長 〜経営者の介護リスクに備える〜 公的介護保険制度の要介護3以上の認定で介護一時金をお支払いし、企業経営をしっかりとサポートいたします。 要介護状態により経営に携われなくなった場合の退職金の原資、運...
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イオンリテール、レディスインナー「トップバリュ ピースフィット スキンケア」を展開
イオンの機能性インナー「トップバリュ ピースフィット」に お肌にやさしい“「着る」スキンケア”のインナーが登場! 10月1日(木)より「イオン」等450店舗で全国展開 イオンリテール株式会社は、衣替えの節目である10月1日(木)より、ピースフィット独自の“瞬間温感”機能を備えた肌にやさしいレディスインナー「トップバリュ ピースフィット スキンケア」を新たにご提案します。女性の冬の悩み“寒さ”“乾燥”“ムレ・汗”に対応した新素材「pHcare(ペーハケア)(TM)」(東洋紡STC(株))を使用し、生地表面のpHをコントロールします。 *参考画像は添付の関連資料を参照 (1)pHコントロール機能でお...
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バンドー化学、山九と共同で荷崩れを防ぐ輸送貨物の「固縛ベルト用張力計」を開発
業界初!荷崩れを防ぎ、輸送の信頼性を高める 輸送貨物の固縛ベルト用張力計を開発 バンドー化学株式会社(本社:兵庫県神戸市)は、このたび、長年の事業活動で培った伝動ベルトの張力を適正に管理・測定する技術を活用し、大手物流会社の山九株式会社(本社:東京都中央区)と共同で、業界初となる輸送貨物の「固縛ベルト用張力計」を開発いたしました。(特許出願済:特願2015−27693) 1.開発の背景・ねらい 近年、物流業界では、トラック輸送や鉄道輸送、海上コンテナ輸送等、輸送環境の多様化に伴い、輸送中の振動や衝撃による荷崩れ、物損事故が問題となっています。その原因の一つとして、貨物の固縛...
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フランスベッド、ドーナツ状のクッション「スリープバンテージ フルール」を発売
広げたり、たたんだり、ねじったりして使える 「スリープバンテージ フルール」発売 形を変えて、いつでもどこでもリラックス ※参考画像は添付の関連資料を参照 フランスベッドホールディングス株式会社のグループ会社のフランスベッド株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:池田 茂)では、さまざまな形に変えてリラックスできる「スリープバンテージ フルール」を、2015年9月18日(金)より発売いたします。 「スリープバンテージ フルール」は、適度な柔らかさと弾力性のある中わたの発泡ビーズと、特殊な縫製の組み合わせにより、形を変えても元の形に戻らずに、そのまま形を維持するドーナツ...
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エレコム、PC用バックパック「ubシリーズ」から小型と大型タイプを発売
ビジネスでもプライベートでも使える 機能性に優れたPC用バックパック“ubシリーズ”に 小型タイプとたっぷり収納の大型タイプを発売 エレコム株式会社(本社:大阪市中央区、取締役社長:葉田順治)は、PC用キャリングバッグの新モデル“ubシリーズ”のPC用バックパック 2タイプを9月上旬より新発売いたします。 PC用バックパック“ubシリーズ”の誕生です。雨に濡れても安心な「撥水性」、背中がムレにくい「通気性」、豊富な小物ポケット、手提げハンドル、書類が折れにくい、といったお客様のご要望やニーズを取り入れることで、使い勝手がより向上したPC用バックパックに仕上がっています。どこでも使いやすい重さ65...
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東大など、「時間結晶」が不可能であることを数学的に厳密に証明
「時間結晶」が不可能であることの証明 〜ノーベル賞物理学者の新理論を明確に否定〜 1.発表者: 渡辺 悠樹(カリフォルニア大学バークレー校博士課程 大学院生) 押川 正毅(東京大学物性研究所 教授) 2.発表のポイント: ◆フランク・ウィルチェック教授(Frank Wilczek、マサチューセッツ工科大学教授、2004年ノーベル物理学賞受賞)が、2012年に、「時間結晶(time crystal)」という物質の新しい状態の可能性があることを理論的に提案した。本研究グループは、統計力学の原理に従う限り時間結晶の実現は不可能であることを数学的に厳密に証明した。 3.発表概要: 多くの物質を冷却すると結晶が自...
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理化学研究所、中性子が多い原子核では中性子数28の魔法数が消滅することを発見
消える「魔法数」28 −重いマグネシウム同位体の原子核は全て大きく変形− <ポイント> ・RIビームファクトリー(RIBF)でマグネシウム−38の2つの励起準位を初観測 ・中性子が非常に多い原子核では中性子数28の魔法数が消滅することを発見 ・RIBFでのデータ蓄積から原子核が変形する領域が核図表上で大きく広がることが判明 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、陽子数に対して中性子数が非常に多いマグネシウム同位体(38Mg(◇):陽子数12、中性子数26)を生成、2つの励起準位を観測し、その比の値から38Mgの原子核が、魔法数を持つ原子核の特徴である球形ではなく、大きく回転楕円体...
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理化学研究所など、「魔法数」を持つ原子核に現れる「特別な核異性体」を発見
「魔法数」を持つ原子核に現れる「特別な核異性体」を発見 −中性子を非常に多く含むパラジウム同位体で魔法数82の存在を実証− <ポイント> ・国際共同研究プロジェクト「EURICA」におけるRIビーム実験で得られた最初の成果 ・中性子魔法数82の消滅に基づく重元素合成シナリオの破綻を示唆 ・重い中性子過剰核における魔法数の成因を探る大きな手掛かりに <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と北京航空航天大学(■学長(※))は、陽子数に対して中性子数が非常に多いパラジウム−128(128Pd:陽子数46、中性子数82)に、「特別な核異性体[1]」があることを発見しました。これは、陽子...
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クロス・マーケティング、自治医科大学と共同で東日本大震災の地域別心理的適応調査結果を発表
自治医科大学との共同調査 大規模災害における被災者のこころの健康を守るための研究 −被災者の主観的生活の質(QoL回復)につながる心のフローの構造を解明− 株式会社クロス・マーケティング(本社:東京都中央区 代表取締役社長:五十嵐 幹)は、自治医科大学(医学部 先端医療技術開発センター 脳機能研究部門:檀 一平太准教授、久徳 康史研究員)と共同で、主要被災地を含む全国の20〜69歳の男女を対象に、東日本大震災に対する地域別の心理的適応についての調査を実施しました。 ■共同調査の概要 東日本大震災後、被災者が様々な精神的な問題を克服し、どのような過程を経て、心理的な回復を遂げ...
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日本イーライリリー、統合失調症治療薬「ジプレキサ」が双極性障害の躁症状改善で適応を取得
ジプレキサ(R) 非定型抗精神病薬で初めて 双極性障害における躁症状の改善で適応取得 日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、社長:アルフォンゾ G.ズルエッタ)が効能追加申請を行っていた「ジプレキサ(R)(一般名オランザピン)」が、10月27日付けで、双極性障害における躁症状の改善の効能・効果で承認を受けました。 ジプレキサ(R)は非定型抗精神病薬と呼ばれる統合失調症治療薬であり、1996年1月に米国で発売され、以来世界各国で販売されています。日本では2001年4月に発売となりました。双極性障害治療薬としてはすでに諸外国で承認されており、2010年9月時点の双極性...