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総合科学技術会議
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NICT、プロドローンなどと共同でドローンの通信の安全性を強化する技術を開発
ドローンの通信の安全性を強化する技術を開発 〜量子鍵配送ネットワークからドローンに暗号鍵を供給し、安全な飛行制御通信を実現〜 【ポイント】 ■ドローンと地上局間の制御通信をパケットごとに暗号化、情報漏えい等を完全防御 ■複数の地上局を量子鍵配送ネットワークで結び、ドローンを広域で飛行誘導する制御通信技術 ■複数地上局間での鍵配送を手渡しで行う飛行誘導システムを2年後に商品化する予定 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長:坂内 正夫)は、株式会社プロドローン(プロドローン、代表取締役:河野 雅一)及び株式会社サンエストレーディング(サンエストレーディング、代表取締役...
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東大、64APSK変調方式で毎秒505メガビットの高速ダウンリンク通信に成功
地球観測衛星では世界最高の周波数利用効率を持つ64APSK変調方式を使用して 毎秒505メガビットの高速ダウンリンク通信に成功 −小型衛星における伝送速度の世界記録を更新− 1. 発表者: 齋藤 宏文(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 教授 東京大学大学院工学系研究科 教授(委嘱)) 中須賀 真一(東京大学大学院工学系研究科 教授) 2. 発表のポイント: ◆64値振幅位相変調(64APSK)方式(注1)を使用し、超小型衛星「ほどよし4号」とJAXA宇宙科学研究所の直径3.8mアンテナ受信設備の間で、毎秒505メガビットという、100kg以下の小型衛星としては世界最高速...
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日立、北大と共同で動体追跡照射技術を適用した医療機器の製造販売承認を取得
動体追跡照射技術を適用した「陽子線治療システム PROBEAT−RT」が 薬事法に基づく医療機器の製造販売承認を取得 世界で初めて動体追跡照射技術とスポットスキャニング照射技術の組み合わせによる陽子線治療を実現 株式会社 日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、2010年に国家プロジェクト「最先端研究開発支援プログラム」の採択を受けて、国立大学法人 北海道大学(総長:山口 佳三/以下、北大)と共同開発を進めていた動体追跡照射技術を適用した「陽子線治療システム PROBEAT−RT」について、薬事法に基づく医療機器の製造販売承認を取得しました。 2014年度中に、本技術を適...
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南極大陸アイスコアからさぐる過去2000年の火山噴火の歴史 −火山噴火による気候変動要因の大きさを推定− <ポイント> ・26本の南極大陸アイスコアを解析し大規模火山噴火の歴史を正確に捉えた ・過去の2つの最大規模の火山噴火が及ぼす寒冷化への影響は従来の理解より小さい ・気候モデルへの入力データとして今後の活用が期待される <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と国立極地研究所(白石和行所長)は、米国砂漠研究所などと共同で、南半球および地球規模の気候に影響を与えた火山噴火の歴史を初めて過去2000年にわたって正確に復元しました。本研究により、地球全体の寒冷化に及ぼ...
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JASRIと産総研、カーボンナノチューブの「森」が高密度に成長する仕組みを解明
カーボンナノチューブの“森”が高密度に成長する仕組みを解明 −情報機器を低消費電力化する放熱材料の開発を加速− <概要> 高輝度光科学研究センター(JASRI)、産業技術総合研究所(産総研)は共同で、「カーボンナノチューブの“森”」が高密度に成長する仕組みを大型放射光施設SPring−8で解明しました。この成果は、情報機器を効率的に冷却するための放熱材料の開発を促進すると期待されます。 パソコンやスマートフォンなどの情報機器は、私たちの生活やオフィスでの仕事に広く普及し、私たちはいつでも、インターネットを通じてさまざまな情報を得ることができます。一方で、情報の流通量は今後ますます増加する...
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バイオ分析向けの超小型蛍光検出装置を開発 −在宅やベッドサイドなど患者のそばで迅速な診断を実現するキーテクノロジー− <ポイント> ・励起光源と集積型蛍光検出センサーの実装により蛍光検出装置を従来に比べ大幅に小型化 ・面発光マイクロLEDからの光を非球面マイクロレンズによりマイクロ流路の幅以内に集光することに成功し、マイクロ流路への低散乱光照射を実現 ・患者の傍らで迅速な診断を可能とするPoint−of−Care診断、ウエアラブルデバイスの実現に寄与 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)集積マイクロシステム研究センター( https://unit.aist.go.jp/umemsm...
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北大と日立、共同開発の新型陽子線がん治療システムを導入した施設が完成
北大と日立が国家プロジェクト「最先端研究開発支援プログラム」において 共同開発した新型陽子線がん治療システムを導入した施設が完成 国立大学法人北海道大学(総長:山口 佳三/以下、北大)と株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)は、2010年に国家プロジェクト「最先端研究開発支援プログラム」の採択を受けて、共同で開発を進めてきた革新的な新型陽子線がん治療システム「陽子線治療システム PROBEAT−RT」が完成し、本システムを導入した施設が、このたび、北海道大学病院内に竣工しました。北大では、本施設での治療を2014年3月19日から開始する予定です。 「最先端研究開発支...
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JSTなど、ヒトに関する研究データ共有のためのデータベースの運用を開始
ヒトに関する研究データ共有のための データベース(NBDCヒトデータベース)運用を開始 <ポイント> >ヒトに関する個人レベルのさまざまな研究データの共有を可能とする国内初のデータベース。 >塩基配列データや画像データなどヒトに関するさまざまな研究データの受け入れが可能。 JST(理事長 中村 道治)と国立遺伝学研究所(所長 桂 勲)は、国内で初めてヒトの塩基配列や画像データなどの研究データを共有するためのデータベース(NBDCヒトデータベース)の運用を10月1日より開始します。 近年、ゲノム解析技術が飛躍的に発達し、ヒトについても個人レベルのデータが急速に増加しつつあります。欧米諸国...
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産総研、ウエハー常温接合のための原子レベル表面平滑化プロセスを開発
ウエハー常温接合のための原子レベル表面平滑化プロセスを開発 −接合部のひずみを大幅に低減− <ポイント> ・ドライプロセスにより接合表面を原子レベルで平滑化し、常温接合のひずみ低減と強度向上 ・高強度・高信頼性MEMS封止やMEMS・IC集積化のための新しいプロセス技術 ・既存の常温接合装置で、改造せずに対応可能 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)集積マイクロシステム研究センター( http://unit.aist.go.jp/umemsme/ci/ )【研究センター長 前田 龍太郎】大規模インテグレーション研究チーム 倉島 優一 研究員、高木 秀樹 研究チーム長は、ネオン高速原子...
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超小型衛星「ほどよし1号機」の地球撮影実験公募 に係る特定実験事業者に採択されました 〜あらたなる地球観測事業への挑戦〜 国際航業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中原 修、以下、「国際航業」)は、このたび、株式会社アクセルスペース(本社:東京都千代田区)が実施した超小型衛星「ほどよし1号機」の地球撮影実験公募に係る特定実験事業者に採択されました。衛星がどのタイミングでどの地点の写真を撮るか(いわゆる「シャッター権」)を企画し、将来のビジネスに繋がる魅力的な実験計画を提案することになります。今後、打ち上げが終わり次第、衛星のシャッター権を利用して、様々な地球の事...
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トンネル電界効果トランジスタの素子動作モデルを開発 −超低消費電力の大規模集積回路の設計に貢献− <ポイント> ・主要な既存回路シミュレーターへの組み込みが可能 ・電界分布を正確に予測する新手法により、トンネル電流を高精度に計算 ・これまでの限界を打ち破る、低消費電力回路の実現に貢献 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノエレクトロニクス研究部門【研究部門長 金丸 正剛】連携研究体グリーン・ナノエレクトロニクスセンター【連携研究体長 横山 直樹】福田 浩一 研究員らは、トンネル電界効果トランジスタ(トンネルFET)の回路...
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スピンを利用したテラヘルツ光の制御に成功 ―新たな電気磁気光デバイスの原理を実証― 1.発表者:十倉好紀(東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻 教授) 貴田徳明(東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 准教授) Sandor Bordacs(東京大学大学院工学系研究科附属 量子相エレクトロニクス研究センター 特任研究員) 2.発表のポイント: (1)光によって特殊な磁石中のスピンを操作することに成功 (2)スピンを利用することで、テラヘルツ光の振動方向(偏光)と強度の制御を実現 (3)テラヘルツ帯の電...
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理化学研究所と東大など、電子スピンの渦「スキルミオン」を微小電流で駆動することに成功
電子スピンの渦「スキルミオン」を微小電流で駆動 ―従来の10万分の1の低電流密度での磁気情報操作技術の実現に大きく前進― ◇ポイント◇ ・らせん磁性体FeGeで、室温付近でも安定な「スキルミオン結晶」をマイクロ素子中に生成 ・直径70nmのスキルミオンを、わずか5A/cm2の低電流密度で駆動 ・スキルミオンを情報担体として利用する次世代磁気メモリ素子の実現に道筋 理化学研究所(野依良治理事長)と東京大学(濱田純一総長)、物質・材料研究機構(潮田 資勝理事長)は、らせん磁性体(※1)であるFeGeを用いたマイクロ素子中に、電子スピンが渦巻状に並ぶスキルミオン結晶(※2)を生...