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気候変動に関する政府間パネル
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東大、成層圏オゾンホールの影響を地表に伝える南大洋の水温分布を解明
成層圏オゾンホールの影響を地表に伝える南大洋の水温分布 ―20世紀後期に観測された南半球の気候変化、 および気候の将来予測に対する示唆― 1 発表者: 中村 尚(東京大学先端科学技術研究センター 教授) 西井 和晃(東京大学先端科学技術研究センター 助教) 2 発表のポイント: ◆南極成層圏の「オゾンホール(注1)」の影響として20世紀後期に南半球で観測された対流圏の偏西風強化が、南大洋の強い海面水温勾配無しには起き得なかったことを明らかにしました。 ◆成層圏オゾンホールが対流圏偏西風の変化を通じて地表の気候変化に影響を及ぼすために必要不可欠な要因として、南大洋の水温分布に...
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JAXAなど、「いぶき」の観測データに基づく月別二酸化炭素の全大気平均濃度を公表
温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)の観測データ に基づく月別二酸化炭素の全大気平均濃度の公表について 温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT(ゴーサット))は、環境省、国立研究開発法人国立環境研究所(NIES)及び国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で開発した世界初の温室効果ガス観測専用の衛星であり、平成21年1月23日の打上げ以降、現在も観測を続けています。 「いぶき」観測データを使って、地上から上空までの「地球大気全体(全大気)」の二酸化炭素平均濃度を算出したところ、月別平均濃度は季節変動をしながら年々上昇し、平成27年5月に約398.8ppmを記録しました...
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国際石油開発帝石など、「メキシコ南部におけるCCS−EOR事業実現可能性調査」を受託
「メキシコ南部におけるCCS−EOR事業実現可能性調査」 の実施について 〜経済産業省公募「平成27年度 地球温暖化対策技術普及等推進事業」〜 国際石油開発帝石株式会社(以下、当社)、株式会社日本総合研究所(本社:東京都品川区、代表取締役社長:渕崎正弘、以下「日本総研」)、三菱重工業株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:宮永俊一、以下「三菱重工」)の3社(以下「調査コンソーシアム」)は、経済産業省が実施する『平成27年度 地球温暖化対策技術普及等推進事業(※1)「メキシコ南部におけるCCSEOR事業実現可能性調査」』(以下「本事業」)にかかる公募に応募し、今般、本事業に関する調査を受託しま...
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東大など、日本近海の夏の大気圧分布に数十年規模で変化する関係を解明
日本近海の夏の大気圧分布に数十年規模で変化する関係を発見 〜コメの収穫量や台風数との相関を指摘〜 ●概要 国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 平 朝彦、以下「JAMSTEC」という)大気海洋相互作用研究分野の久保田尚之研究員、東京大学先端科学技術研究センター(所長 西村 幸夫)気候変動科学分野の小坂優准教授、カルフォルニア大学サンディエゴ校スクリプス海洋研究所の謝尚平教授の共同研究グループは、日本を含む東アジアから太平洋域の夏の天候の年々変動を広く特徴づける大気圧分布のパターンである「PJ(太平洋−日本)パターン」(※1)について、1897年−2013年までの過去117年間分の気象...
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南極大陸アイスコアからさぐる過去2000年の火山噴火の歴史 −火山噴火による気候変動要因の大きさを推定− <ポイント> ・26本の南極大陸アイスコアを解析し大規模火山噴火の歴史を正確に捉えた ・過去の2つの最大規模の火山噴火が及ぼす寒冷化への影響は従来の理解より小さい ・気候モデルへの入力データとして今後の活用が期待される <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と国立極地研究所(白石和行所長)は、米国砂漠研究所などと共同で、南半球および地球規模の気候に影響を与えた火山噴火の歴史を初めて過去2000年にわたって正確に復元しました。本研究により、地球全体の寒冷化に及ぼ...
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NEC、環境負荷に対して5倍の環境貢献を目指す環境経営目標を策定
NEC、社会ソリューション事業による気候変動対策への貢献を踏まえた新たな環境経営目標を策定 〜2020年度、環境負荷に対して5倍の環境貢献を目指す〜 NECは、ICTを活用して高度な社会インフラを提供する「社会ソリューション事業」を通じて、社会インフラや地球環境の監視・制御、適切な情報提供を行うことで、気候変動(地球温暖化)の「緩和」(温室効果ガスの排出抑制)と「適応」(影響への備え)の両面で貢献を強化します。 これにともない、2020年度にサプライチェーン全体(Scope1〜3)の環境負荷(CO2総排出量)に対し、5倍の環境負荷削減貢献を目指す新たな環境経営目標を策定しました。 NECは今後、社...
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東大、水・農業・生態系・健康分野における世界の気候変動影響評価の最新の知見を発表
水、農業、生態系、健康分野における世界の気候変動影響評価の最新の知見 ―世界13ヶ国による国際共同研究プロジェクトの成果― 1.発表者: 金 炯俊(キム ヒョンジュン、東京大学生産技術研究所 助教) 佐藤 雄亮(東京大学大学院工学系研究科 社会基盤学専攻 博士後期課程3年) 2.ポイント: ・世界13カ国合計40の研究機関が参加した国際プロジェクトによる世界初のグローバルな多分野横断型の温暖化影響評価。 ・水、農業、生態系、健康の4分野を共通の枠組みで横断的に扱った影響評価として気候変動研究分野で先駆的な試みであり、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)にも貢献。 ・地球全体...
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東大、海洋酸性化により造礁サンゴからソフトコーラルへ群集シフトを起こす可能性を発表
ハードからソフトへサンゴの主役交代!? −酸性化で消えるサンゴ− 発表者 井上 志保里(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 博士課程学生) 茅根 創(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 教授) 山本 将史(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 博士課程学生) 栗原 晴子(琉球大学亜熱帯島嶼科学超越研究推進機構 特命助教) <発表のポイント> ■どのような成果を出したのか サンゴ礁において、二酸化炭素濃度上昇に伴う海洋酸性化が、造礁サンゴからソフトコーラルへ群集シフトを起こす可能性を、火山による酸性化が起こっている硫黄鳥島における調査と飼育実験とから明ら...