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金属元素
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京大など、界面構造を変えるだけで金属酸化物の機能特性を制御することに成功
界面構造を変えるだけで金属酸化物の機能特性を制御 〜酸素配位環境を利用した新機能探求へのアプローチ〜 <ポイント> ○ヘテロ構造界面における酸素配位環境を変えることで、遷移金属酸化物薄膜の磁気特性を制御。 ○原子層単位での精密なヘテロ構造薄膜の作製とその評価により、特性を決定する酸素配位環境を解明。 ○酸化物へテロ構造を利用した新材料開発を実証。 ○界面エンジニアリングによる新機能発現に向けた指針を提示。 京都大学 化学研究所の菅 大介 准教授、麻生 亮太郎 博士課程学生(現大阪大学 助教)、佐藤 理子 修士課程学生、治田 充貴 助教、倉田 博基 教授、島川 祐一 教授の...
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九大、混ざらない金属元素同士がナノ粒子化により均質に混じり合う謎を解明
混ざらない金属元素同士がナノ粒子化により均質に混じり合う謎を解明 −新しい機能物質創製への展開に期待− ●概要 九州大学稲盛フロンティア研究センターの古山通久教授、石元孝佳特任助教らの研究グループは、通常は混ざらない金属元素同士がナノ粒子化によって均質に混じり合うようになるしくみを理論的に解明することに成功しました。この研究成果は、混ざらない元素を混ぜることで新たな物質機能を創製しようとする元素間融合アプローチの基礎となる科学的新規性の発見に加え、燃料電池電極触媒や排ガス浄化触媒用の新物質創製のための実用的なアプローチとして今後の展開が期待されます。 本研究成果は、2016...
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リチウムなどの軽元素を原子レベルで可視化 〜軽元素を一つ一つ直接「見る」技術を開発〜 ■ポイント ○リチウムなど電子顕微鏡観察が困難であった軽元素を可視化する新手法。 ○カーボンナノチューブやフラーレンに軽元素を閉じ込め、電子線によるダメージを軽減。 ○二次電池の化学反応プロセス中のリチウム原子の分析に期待。 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノ材料研究部門【研究部門長 佐々木 毅】末永 和知 首席研究員と同部門 電子顕微鏡グループ 千賀 亮典 研究員は、低加速電子顕微鏡(注1)を用いて、リチウムを含む軽元素(注2)を原子...
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大同特殊鋼、しなやかさと冷間加工性を改善した画期的な高弾性チタン合金を発売
画期的な高弾性チタン合金「TNCZ」発売 大同特殊鋼株式会社(社長:嶋尾 正)は、従来材に比べ、飛躍的にしなやかさ及び冷間加工性(成形性)を改善した画期的なチタン合金「TNCZ」(大同記号 DAT58)を開発し、サンプル提供を開始しました。2014年10月から線材(ワイヤーロッド)の量産出荷を開始します。 TNCZは医療用に開発したニッケルおよびバナジウムを含まないβ型チタン合金(*1)で、毒性の指摘の少ない元素(チタン、ニオブ、クロム、ジルコニウム)から構成されています。また、従来のチタン合金にはない、しなやかさと複雑な形状にも加工可能な成形性を併せ持っており、従来のチタン合金では実現でき...
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京大、メタルフリー有機分子触媒による複雑な光学活性分子の効率的な合成に成功
メタルフリー有機分子触媒による複雑な光学活性分子の効率的合成に成功 −新しい低分子医薬品の開発に期待− 丸岡啓二 理学研究科教授、橋本卓也 同助教らの研究グループは、持続型・環境調和型のメタルフリー触媒である有機分子触媒を使った有機合成により、光学活性四置換アレンと呼ばれる、これまで合成が困難であった分子の高効率的合成に成功しました。この方法論の開発により得られた新しい分子は、そのものを部分骨格として組み込んだ新しい低分子医薬品として利用することや、合成中間体として用いることにより既存の医薬品合成の短工程化が期待できます。 本研究成果は、英国化学誌「ネイチャー ケミストリ...
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植物種子の金属蓄積に果たすリン貯蔵物質の役割を解明 【発表者】 岩井 徹(東京大学 大学院農学生命科学研究科 生圏システム学専攻 修士課程2年;当時) 高橋 美智子(宇都宮大学 大学院 農学研究科 准教授) 小田 紘士郎(東京大学 大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 博士課程1年) 寺田 靖子(高輝度光科学研究センター 主幹研究員) 吉田 薫(東京大学 大学院農学生命科学研究科 生圏システム学専攻 准教授) <発表概要> 植物は次世代の成長のために種子に大量のリンを蓄積するが、その大部分はフィチン酸(イノシトール六リン酸;図1)として蓄積する。フィチン酸は、強い...
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「鉄栄養に関わるフェノール類分泌トランスポーターの発見」 1.発表者: 西澤 直子(石川県立大学生物資源工学研究所 教授、 東京大学大学院農学生命科学研究科 農学国際専攻 特任教授) バシル クーラム(東京大学大学院農学生命科学研究科 農学国際専攻 特任研究員) 石丸 泰寛(東北大学大学院理学研究科化学専攻 助教、東京大学大学院 農学生命科学研究科 農学国際専攻 特任研究員;当時) 2.発表概要: フェノール類を分泌するためのトランスポーター(注1)を、高等生物では初めてイネから単離しました。イネがフェノール類によって細胞壁などに沈着した...
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理化学研究所、亜鉛トランスポーター複合体による亜鉛要求性酵素の活性化機構を解明
亜鉛トランスポーター複合体による亜鉛要求性酵素の活性化機構を解明 −亜鉛トランスポーターにタンパク質を安定化させる新たな機能− ◇ポイント◇ ・亜鉛トランスポーターは、亜鉛要求性酵素の安定化と活性化の2段階で制御 ・亜鉛トランスポーターが、タンパク質の安定性を制御していることを初めて発見 ・低フォスファターゼ症などの治療方法の開発などに大きく貢献 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、生命活動に必須なミネラルの1つである亜鉛を細胞内に輸送する亜鉛トランスポーター(※1)が、タンパク質を細胞内分解から防ぎ、安定化させる機能を持つことを明らかにしました。これは理研分子...
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東大、土壌中の鉄を溶かして吸収するためのムギネ酸類分泌トランスポーターを発見
土壌中の鉄を溶かして吸収するための ムギネ酸類分泌トランスポーターの発見 発表者:西澤 直子(東京大学大学院農学生命科学研究科 農学国際専攻 特任教授、 石川県立大学生物資源工学研究所 教授) 野副 朋子(東京大学大学院農学生命科学研究科 農学国際専攻 研究員) 長坂 征治(東洋大学生命科学部生命科学科 准教授、 東京大学大学院農学生命科学研究科 農学国際専攻 研究員;当時) <発表概要> 鉄は呼吸など生命活動に不可欠なミネラルです。イネ科植物は「ムギネ酸類」を根から分泌し土壌中の鉄を溶かして吸収します。私達...