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東大など、培養細胞での増殖能を大きく上昇させたインフルエンザウイルスの作出に成功
培養細胞での増殖能を大きく上昇させたインフルエンザウイルスの作出に成功 〜季節性ワクチン及びパンデミックワクチンの有効性上昇と迅速製造の道筋をつけた〜 1.発表者:河岡義裕 東京大学医科学研究所感染・免疫部門ウイルス感染分野 教授 2.発表のポイント: ◆培養細胞で高増殖性を有するインフルエンザウイルスを作出した。 ◆培養細胞での増殖性の悪さが培養細胞ワクチン製造の大きな壁になっていたが、その壁を乗り越え、高い生産効率の培養細胞ワクチン作製に向け大きく前進した。 ◆従来の受精卵ワクチンに見られたようなワクチン製造過程で起きる抗原変異による有効性低下の懸念がないワクチンの生産...
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動物の新しい特徴が進化する仕組みの一端を解明 −ショウジョウバエのcis制御領域の獲得によるwingless発現領域の獲得− <概要> 1.背景 生物が、進化の過程でそれまでになかった性質を獲得する仕組みについては不明な点が多く残されています。近年、ゲノム情報(生物の全遺伝情報)が多く解読され、生物どうしのゲノムを比較できるようになりました。その結果、発生システムの根幹をなす遺伝子は極めて良く保存されていることがわかってきました。一方で、生物は多様な形態や性質を持っています。この不一致は、どのように説明されるべきでしょうか? 1975年、キングとウィルソンは、当時わかり始めたヒトとチンパン...
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東大など、インフルエンザウイルスの増殖に関わる宿主たんぱく質を発見
インフルエンザウイルスの増殖に関わる宿主たんぱく質を発見 〜新たな抗ウイルス薬の開発に道〜 <ポイント> ・インフルエンザウイルス増殖に関わる宿主たんぱく質はほとんど分かっていなかった。 ・ウイルス増殖に関わる宿主たんぱく質と、それぞれがウイルス増殖サイクルのどのステップに作用するかを同定した。 ・宿主たんぱく質の機能阻害剤が、抗ウイルス薬として有効である可能性を示した。 JST 戦略的創造研究推進事業において、東京大学 医科学研究所の河岡 義裕 教授と渡邉 登喜子 特任准教授らは、インフルエンザウイルスの増殖に関わる約300個の宿主たんぱく質を同定し、それぞれのウイルス増殖...
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東大など、中国で多くの患者が発生したH7N9鳥インフルエンザウイルスの特性を解明
中国で多くの患者が発生した H7N9鳥インフルエンザウイルスの特性を解明 [ポイント] ・鳥インフルエンザはヒトに感染しにくいと考えられていたが、H7N9で多数の患者が発生。 ・H7N9は哺乳類間で伝播すること、ヒトはH7N9の免疫を持たないことが分かった。 ・ウイルスの特性が明らかになったことで、今後のインフルエンザ対策に役立つ。 JST課題達成型基礎研究の一環として、東京大学医科学研究所の河岡義裕教授らは、H7N9鳥インフルエンザウイルス(注1)(以下、H7N9ウイルス)の特性を明らかにしました。 2013年4月、世界保健機構(WHO)は中国でヒトにおけるH7N9ウイルスの感染者が3名確認され...
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ライフテクノロジーズジャパン、米CDI社とヒトiPS細胞関連製品の製造・販売で提携
ライフテクノロジーズとCellular Dynamics International、 新しい幹細胞技術のグローバルな商業化に向けた提携を締結 6月15日(金) パシフィコ横浜の国際幹細胞学会(ISSCR)にて講演 Life Technologies Corporation< http://www.lifetechnologies.com/us/en/home.html >(NASDAQ:LIFE< http://www.lifetechnologies.com/us/en/home.html >)(本社:米国カリフォルニア州カールスバッド)と人工多能性幹(iPS)細胞由来のヒト細胞の世界最大の生産会社であるCellular Dynamics International< http://www.cellulardynamics.com/ >(CD...
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理化学研究所、新環状化合物「テトラシラシクロブタジエン」の合成に成功
4つのケイ素で「ひし形」の新環状化合物を初合成 −正方形の4つのパイ電子はどうなるか?炭素とケイ素の違いを解明− ◇ポイント◇ ・4つのケイ素でひし形の化合物「テトラシラシクロブタジエン」を世界で初めて合成 ・4つの炭素では長方形を、4つのケイ素ではひし形を形成 ・分子の結合論に関する基礎科学の新知見が蓄積し、シリコン単体の表面科学などへ寄与 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、4つのケイ素原子でできた新環状化合物「テトラシラシクロブタジエン(※1)」の合成に世界で初めて成功し、この化合物が、4つの炭素原子でできた長方形のシクロブタジエンとは異なり、ひし形である...
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カロリー制限による加齢性難聴発症抑制の仕組みを解明 〜食事制限・摂取カロリー制限による老人性難聴の予防法の確立に期待〜 本研究成果のポイント ○ミトコンドリア(注1)において脱アセチル化酵素として働くSirt3(注2)がカロリー制限によるマウス加齢性難聴発症抑制に必須であることを解明 ○カロリー制限が酸化ストレスによる内耳細胞障害を抑制し、加齢性難聴発症を抑える詳細な分子メカニズムを解明 ○摂取カロリー制限・食餌制限による老人性難聴の予防法の確立に期待 我々はミトコンドリアにおいて脱アセチル化酵素として働くSirt3が、カロリー制限によるマウス加齢性難聴発症抑制機構に必須である...