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アカゲザル
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理化学研究所、新しい抗うつ薬として期待されるケタミンはセロトニン神経系に作用
新しい抗うつ薬として期待されるケタミンはセロトニン神経系に作用 −即効性と持続性を持つ抗うつ薬のメカニズムの一端を解明− <ポイント> ・即効性で持続的な抗うつ作用があるケタミンはセロトニン1B受容体に作用 ・ケタミンが「やる気」に関わる2つの脳領域でセロトニン1B受容体を活性化 ・新しい抗うつ薬の開発、うつ病の画像診断の実現に期待 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、新しいタイプの抗うつ薬として注目されている「ケタミン」が、セロトニン1B受容体[1]の活性を“やる気”に関わる2つの脳領域で上昇させることを、サルを対象とした陽電子放射断層画像法(PET)[2]によって...
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アカゲザルにおける味覚関連遺伝子群の発現様式を解明 [発表者] 石丸 喜朗(東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻・特任助教) 阿部 美樹(東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻・修士課程学生(当時)) 朝倉 富子(東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻・特任教授) 今井 啓雄(京都大学霊長類研究所分子生理部門・准教授) 阿部 啓子(東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻・特任教授) <発表のポイント> ◆どのような成果を出したのか ヒト近縁種であるアカゲザルにおいて、味覚受容体等がどのように発現しているかを詳細に解析し、これま...
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胎生期脳の幹細胞から神経細胞が生まれる仕組みの解明 ―サイクリンD2が片方の娘細胞に受け継がれ、未分化性を維持する― 複雑な神経回路を構成する哺乳類の大脳発生過程において、細胞増殖や分化により、多数の神経細胞が秩序だって産生されることは非常に重要です。東北大学大学院医学系研究科の大隅典子教授、恒川雄二研究員(当時、現所属;Scripps研究所)らは、発生期の哺乳類神経幹細胞において、細胞周期調節因子Cyclin D2(サイクリンD2)が脳原基の外側である基底膜面の先端(基底膜面突起、図1参照)に局在することを発見しました。また、Cyclin D2は神経幹細胞が2つの娘細胞に...