新しい抗うつ薬として期待されるケタミンはセロトニン神経系に作用 −即効性と持続性を持つ抗うつ薬のメカニズムの一端を解明− <ポイント>  ・即効性で持続的な抗うつ作用があるケタミンはセロトニン1B受容体に作用  ・ケタミンが「やる気」に関わる2つの脳領域でセロトニン1B受容体を活性化  ・新しい抗うつ薬の開発、うつ病の画像診断の実現に期待 <要旨>  理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、新しいタイプの抗うつ薬として注目されている「ケタミン」が、セロトニン1B受容体[1]の活性を“やる気”に関わる2つの脳領域で上昇させることを、サルを対象とした陽電子放射断層画像法(PET)[2]によって...