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電波望遠鏡
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東大、高密度分子ガス円盤が超巨大ブラックホール成長の重要なガス質量の供給源として機能
超巨大ブラックホールへのガス降着の鍵は超新星爆発か? 〜アルマ望遠鏡で見えてきたブラックホール成長の現場〜 1.発表者: 泉拓磨(東京大学大学院理学系研究科 天文学専攻 博士3年/日本学術振興会特別研究員) 川勝望(呉工業高等専門学校 自然科学系分野 准教授) 河野孝太郎(東京大学大学院理学系研究科 天文学専攻 教授) 2.発表のポイント: ◆超巨大ブラックホールへ供給されるガスの貯蔵庫として、ブラックホール近傍数100光年程度の大きさの高密度分子ガス円盤が重要であることを初めて示した。さらに、分子ガス円盤で発生する超新星爆発がブラックホール成長を駆動するという理論予測を観...
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KDDI、衛星通信用のパラボラアンテナを活用して山口大学の宇宙観測研究に協力
KDDI、衛星通信用のパラボラアンテナを活用して山口大学の宇宙観測研究に協力 〜国内最大級の電波干渉計としてブラックホール探査研究をサポート〜 KDDIは、2016年1月より、KDDI山口衛星通信所にある2基の大型パラボラアンテナを活用して、国立大学法人山口大学(以下、山口大学)のブラックホール探査を目的とした宇宙観測研究に協力します。 ※参考画像は添付の関連資料を参照 KDDI山口衛星通信所内には、2002年から山口大学が電波望遠鏡(注)として利用している口径32mのパラボラアンテナがあり、この度、KDDIは、新たに電波望遠鏡への転用が可能な口径34mのパラボラアンテナを山口大学に提供します。 こ...
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天の川銀河の中で二番目に大きなブラックホールを発見 慶應義塾大学理工学部物理学科の岡 朋治教授らの研究チームは、天の川銀河の中心領域にある特異分子雲中に太陽の10万倍の質量を持つブラックホールが潜んでいる痕跡を発見しました。 多くの銀河の中心に巨大ブラックホールがある事は最近の研究によって分かってきていましたが、その形成・成長のメカニズムは解明されていませんでした。今回、岡教授らの研究チームは、天の川銀河の中心核巨大ブラックホール「いて座 A*(エー・スター)」から約200光年離れた位置に発見された特異分子雲 CO−0.40−0.22の詳細な電波観測を行い、その詳細な空間構造...
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東大、「分子吸収線系」を発見し銀河系の星間ガスの化学組成やおかれている環境を解明
電波の影絵で希薄な星間分子ガスを“見る” 1. 発表者: 安藤亮(東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター 修士課程1年) 河野孝太郎(東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター 教授) 永井洋(国立天文台チリ観測所 特任准教授) 2. 発表のポイント: ◆アルマ望遠鏡のデータベースを用いて、非常に希薄な分子ガスの存在を示す「分子吸収線系」を新たに発見し、銀河系の星間ガスの化学組成やおかれている環境を明らかにした。 ◆本研究により発見した分子吸収線系のうち2つからは、非常に珍しいホルミルラジカル分子が検出され、うち1つは従来知られていた分子吸収線系の...
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太陽活動が再び活発に 〜第24太陽活動サイクル初の大型フレアを確認〜 情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長:宮原秀夫)は、2011年2月15日(火)10時44分(日本時間)に大型の太陽フレア現象(*1)を確認しました。このような大型の太陽フレア発生は約4年ぶりであり、数年間にわたって静穏であった太陽活動が活発化に転じたことを示唆しています。太陽活動が活発化することで、今後は数年間にわたり、通信衛星や放送衛星などの人工衛星の障害、GPSを用いた高精度測位の誤差、短波通信障害などの発生確率が高くなっていくと予想しています。今回の太陽フレアの影響は2月17日(木)〜18日(...