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アルマ望遠鏡
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東大、高密度分子ガス円盤が超巨大ブラックホール成長の重要なガス質量の供給源として機能
超巨大ブラックホールへのガス降着の鍵は超新星爆発か? 〜アルマ望遠鏡で見えてきたブラックホール成長の現場〜 1.発表者: 泉拓磨(東京大学大学院理学系研究科 天文学専攻 博士3年/日本学術振興会特別研究員) 川勝望(呉工業高等専門学校 自然科学系分野 准教授) 河野孝太郎(東京大学大学院理学系研究科 天文学専攻 教授) 2.発表のポイント: ◆超巨大ブラックホールへ供給されるガスの貯蔵庫として、ブラックホール近傍数100光年程度の大きさの高密度分子ガス円盤が重要であることを初めて示した。さらに、分子ガス円盤で発生する超新星爆発がブラックホール成長を駆動するという理論予測を観...
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天の川銀河の中で二番目に大きなブラックホールを発見 慶應義塾大学理工学部物理学科の岡 朋治教授らの研究チームは、天の川銀河の中心領域にある特異分子雲中に太陽の10万倍の質量を持つブラックホールが潜んでいる痕跡を発見しました。 多くの銀河の中心に巨大ブラックホールがある事は最近の研究によって分かってきていましたが、その形成・成長のメカニズムは解明されていませんでした。今回、岡教授らの研究チームは、天の川銀河の中心核巨大ブラックホール「いて座 A*(エー・スター)」から約200光年離れた位置に発見された特異分子雲 CO−0.40−0.22の詳細な電波観測を行い、その詳細な空間構造...
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東大、「分子吸収線系」を発見し銀河系の星間ガスの化学組成やおかれている環境を解明
電波の影絵で希薄な星間分子ガスを“見る” 1. 発表者: 安藤亮(東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター 修士課程1年) 河野孝太郎(東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター 教授) 永井洋(国立天文台チリ観測所 特任准教授) 2. 発表のポイント: ◆アルマ望遠鏡のデータベースを用いて、非常に希薄な分子ガスの存在を示す「分子吸収線系」を新たに発見し、銀河系の星間ガスの化学組成やおかれている環境を明らかにした。 ◆本研究により発見した分子吸収線系のうち2つからは、非常に珍しいホルミルラジカル分子が検出され、うち1つは従来知られていた分子吸収線系の...
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京大、アルマ望遠鏡を用いて銀河に含まれる窒素が放射する電波を検出することに成功
124億光年彼方の銀河の「成分調査」 〜アルマ望遠鏡で迫る進化途上の銀河の正体〜 本学およびケンブリッジ大学を中心とする国際研究チームは、アルマ望遠鏡を用いて124億光年彼方の「サブミリ波銀河」と呼ばれる種類の銀河を観測し、この銀河に含まれる窒素が放射する電波を検出することに成功しました。サブミリ波銀河とは、進化途上にあり激しい星形成活動を起こしている種類の銀河で、可視光を遮る大量の塵に覆われているためにすばる望遠鏡などの光学望遠鏡では詳細な観測が困難でした。アルマ望遠鏡は、大量の塵にも遮られることのないミリ波での観測が可能であり、かつ微かな電波をもキャッチできる驚異的な感...