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言語の文法処理を支える3つの神経回路を発見 [ポイント] >脳腫瘍の部位により異なる言語障害が生じることを発見した。 >左右の大脳と小脳を含む広範な神経回路が、言語の文法を支えていることを明らかにした。 >言語の核心的な神経回路を解明したことで、言語障害の治療とリハビリに役立つ可能性。 JST課題達成型基礎研究の一環として、東京大学大学院総合文化研究科の酒井邦嘉教授らは、言語の文法処理を支える3つの神経回路を初めて発見し、言語障害の1つである文法障害(注1)に伴う脳活動の変化を解明しました。 従来は人間の言語を支える脳の仕組みは、左脳の言語中枢しか知られておらず、言語障害が生ずる...
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理化学研究所と東大、重いカルシウムで新しい「魔法数」34を発見
重いカルシウムで新しい「魔法数」34を発見 −原子核物理学の夢の1つ「安定原子核の島」到達の手掛かりに− <ポイント> ・カルシウム‐54は魔法数を2つ持ち原子核で特別な性質があると期待 ・RIビームファクトリーを使い、わずか10時間でカルシウムの同位体の性質を測定 ・魔法数が現れる新しい法則や未知の領域での魔法数の探索へ <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と東京大学(濱田純一総長)は、重いカルシウム同位体の研究から、新しい魔法数34を発見しました。これは、理研仁科加速器研究センター(延與秀人センター長)櫻井RI物理研究室のデービッド ステッペンベック 元国際特別研究...
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理化学研究所、核分裂反応の微視的シミュレーションを計算可能にする理論を開発
核エネルギー生成機構の数値シミュレーションに画期的な理論 −時間依存平均場理論に基づいた新理論を開発− ◇ポイント◇ ●核エネルギーの鍵である核分裂反応の理論的解明が革新的に進歩 ●計算時間を100万時間から10時間程度へ約4桁短縮できることをテスト計算で実証 ●原理的に無限個の準粒子数の軌道数を数百個程度へと劇的に減らすことに成功 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、最新のスーパーコンピュータを1,000年以上使い続けても達成できないほどの膨大な計算量を必要とするため、これまで理論的な解析ができなかった核分裂反応(核エネルギーを原子炉内で生成する反応)の微視的...