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清水建設、技術研究所内の振動実験棟など3棟の研究施設建て替えに着手

2012-03-10

ecoBCPの提案力強化に向け、技術研究所の整備計画が始動
〜振動実験棟、多目的実験棟、材料実験棟を建て替え〜


 清水建設(株)<社長 宮本洋一>は、ecoBCPの提案力強化に向け、東北地方太平洋沖地震で得た教訓をいち早く研究活動に反映していくために、技術研究所内の3棟の研究施設を建て替えます。本年4月に多目的実験棟と材料実験棟、13年2月に振動実験棟の建て替えに着手し、それぞれ12年12月と14年9月に完成する予定です。

 整備の目玉は、振動実験棟に代替する先端地震防災研究棟(S造、地上2階地下2階建て、延床1,843m2)の建設です。この研究棟には、最先端の大型振動台と大振幅振動台を設置します。大型振動台は業界最大の縦・横7m、再現できる地震のゆれの加速度と変位は3,000ガル、80cmとそれぞれ世界最高水準であり、内陸直下型や海溝型などさまざまな地震による揺れを再現できます。一方の大振幅振動台は縦・横3mで、長周期の揺れの再現が可能です。これらの実験設備を活用することにより、建物の構造部材はもとより、今回の地震で多くの被害が報告された仕上げ材や設備の破壊プロセスを検証するとともに、その対策技術の研究開発に取り組み、成果をecoBCP提案に反映させていく考えです。

 多目的実験棟(S造、6階建て、延床2,360m2)は、エネルギー問題に対応すべく、スマートBEMSとZEBを核とする技術開発拠点になり、節電や省エネに関する研究開発を行う実験室と刻々と変化する顧客ニーズにフレキシブルに対応できるスペースを備えます。ここでは、自然エネルギーを利用した省エネ技術の研究開発によるZEB化、エネルギーピークの異なる多数の建物間で電力消費を融通するスマートグリッド化などに対応した研究開発を行います。

 材料実験棟(S造、5階建て、延床3,144m2)は、建造物の性能を向上させる高機能・サステナブル材料の研究開発拠点になります。実験室では、世界最高峰の高強度・高耐久コンクリートをはじめ、ナノ材料や鉄骨の代替材料といったまさに次世代材料の研究開発を行います。

 また、整備終了と同時に、所内全施設の電力需給の統合管理を開始します。これにより、耐震技術とともにecoBCPの両輪をなすBEMSの研究開発を一層推進します。

 技術研究所では、顧客ニーズの変化を予測し、その変化に柔軟に対応するために研究施設のリニューアルを検討・実施してきました。今回の施設整備を含めて、当社は今後、充実した実験環境を生かし基盤技術のたゆまぬ研鑽に努め、東北地方太平洋沖地震を契機に提起されたBCPやエネルギー制御などの課題に対して、優れたソリューションを提供していく考えです。


以 上


先端地震防災研究棟の完成予想パース

 ※添付の関連資料を参照

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