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大日本印刷、金属とプラスチックなど異なる素材同士を接着できるフィルム2種を発売

2015-08-04

金属とプラスチックなど異なる素材同士を接着できるフィルム2種を発売
仮止め可能で貼り直しができ、シート状のため高い作業性を実現


 大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、金属とプラスチックなどの異なる素材を接着できるフィルム2種を開発しました。今回、開発したのはオレフィン系樹脂と金属などの接着に適している「DNP熱溶着フィルム」と、炭素繊維強化プラスチックと金属などの接着に適している「DNP粘接着フィルム」で、7月より量産を開始します。


【開発の背景】
 近年、自動車や飛行機、電子機器などの部材は、薄型化や軽量化に対応するため、炭素繊維強化プラスチックや樹脂素材などの採用が増えており、これらの軽量素材と金属を接合した複合部材の需要が増えています。またこれに伴い、接着工程の簡略化や接着後の不具合の低減も求められています。これらのニーズに対応するために、異なる素材を簡易に接着できるフィルムを開発しました。


【当製品の特徴】
 さまざまな異なる素材を接着することが可能です。またシート状のため、液体接着材と比べて均一な厚さで接着できるほか、接着材のはみ出しやベタつきがなく、仮止めや貼り直しすることができるため、作業工程を効率化できます。

 それぞれのフィルムの特長は、以下の通りです。

 ○オレフィン系樹脂と金属の接着に最適な「DNP熱溶着フィルム」
  ・電子機器や事務機器などに広く使用されているオレフィン系樹脂と金属の接着に適しており、DNPが製造しているリチウムイオン電池のバッテリーパウチで樹脂層と金属の接着で使用実績があります。

  ・加熱圧着で接着するタイプです。熱で溶着する樹脂をフィルム状にしたもので、通常温度では固形化しているため、接着剤のはみ出しによるべたつきを防ぎます。また残留溶剤やガスの発生を軽減できます。

  ・電気絶縁性や防湿性、長期耐久性、耐熱性など、使用する機器や場所など用途に合わせて多様な設計が可能です。

 ○炭素繊維強化プラスチックと金属の接合が可能な「DNP粘接着フィルム」
  ・耐熱性に優れ温度変化が激しい環境でも性能の劣化が少なく、また接着強度が非常に高いため、自動車や飛行機などに採用されている炭素繊維強化プラスチックと金属の接着に適しています。

  ・炭素繊維強化プラスチックと金属の接着以外にも、コンクリート、ガラス、セラミック等のさまざまな素材の接着に使用できます。

  ・熱で接着するタイプのほか、熱に弱い素材向けに、紫外線などの光で硬化するタイプがあります。


【今後の展開について】

 DNPは、当製品を電子機器や事務機器、産業機器メーカーなどを中心に販売し、2018年に50億円の売り上げを目指します。


 *DNPは、これまでに機能や性能に優れたフィルムを開発し、提供してきました。1997年に液晶ディスプレー向けに外光などの映り込みを防止する反射防止フィルムの事業を開始し、1998年にバリアー性に優れた「DNP透明蒸着フィルム(IBフィルム)」を開発しました。また2003年に太陽電池の部材であるバックシートや封止材を開発し、2015年4月には、光合成の効率を高めることで作物の成長を促す「DNP農業用フィルム(反射保湿フィルム)」を発売しました。DNPは、今後も生活者のニーズを読み取り、様々な機能性フィルムを提供していきます。





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