薬甘草の成分が内臓脂肪の炎症・線維化を抑制する機序を解明 <ポイント>  ○甘草(かんぞう)成分イソリクイリチゲニン(ILG)の新たな薬理作用を見いだした。  ○ILGは脂肪細胞に働き、抗炎症作用を示す。  ○ILGは内臓脂肪の線維化を抑制する。  ○本成果により、新たなメタボリックシンドローム治療薬の開発につながる可能性がある。  富山大学 大学院医学薬学研究部(医学)免疫バイオ・創薬探索研究講座(富山県寄附講座)の渡邉 康春 客員助教、長井 良憲 客員准教授、高津 聖志 客員教授らの研究グループは、漢方薬に含まれる生薬甘草の成分イソリクイリチゲニンが、脂肪細胞やマクロファージ注1)に作用...