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IDC Japan、2013年〜2018年の統合型システム製品の国内市場予測を発表

2014-07-25

統合型システム製品の国内市場予測を発表


 ・2013年の国内インテグレーテッドシステム市場規模は、320億6,600万円
 ・2018年の同市場は、2013年の3.8倍以上に当たる、1,233億7,700万円と予測
 ・ビジネス環境の変化や顧客接点の多様化への迅速な対応、営業力強化やビジネスサイクルの加速といったニーズに応える上で、インテグレーテッドシステムの有用性が浸透

 IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03−3556−4760)は、国内インテグレーテッドシステム市場の予測を発表しました。これによると、2018年における同市場の規模は、2013年の320億6,600万円の3.8倍以上に当たる、1,233億7,700万円になると予測しています(参考資料)。なお、インテグレーテッドシステムについては次ページの「インテグレーテッドシステムの定義」をご参照ください。

 国内インテグレーテッドシステム市場の2013年〜2018年の年間平均成長率は30.9%になります。また、インテグレーテッドシステムを構成する構成要素別の比率を見ると、2018年は、サーバーが38.6%、ストレージが39.4%、ネットワーク機器が4.6%、ソフトウェアが17.3%です(参考資料)。2013年〜2018年の年間平均成長率は、サーバーが35.9%、ストレージが32.0%、ネットワーク機器が42.2%、ソフトウェアが19.8%になります。

 システムの供給サイドであるシステムインテグレーターでは、自社ビジネスの発展に向けてインテグレーテッドシステムを積極的に活かそうとする取り組みが見られます。昨年の調査で阻害要因として挙がった「インテグレーテッドシステムの構成には自由度がない」「システムインテグレーターが顧客の経営課題解決といった観点でアプローチできていないこと」といったポイントが克服されつつあります。この背景には、インテグレーテッドシステムを提供するベンダーのマーケティング活動が奏功しているとIDCではみています。

 また、システムの需要サイドでは、アベノミクスや円安に支えられた輸出企業の好業績など景況感が改善する中で、ビジネス環境の変化に応じた新たなビジネス展開や、多様化するビジネスモビリティへの対応による営業力強化やビジネスサイクルの加速、さらには顧客との接点の多様化への迅速な対応、といったニーズが顕在化しており、インテグレーテッドシステム採用のメリット、つまり導入容易性/導入工程の短縮/システムの安定稼働/ワンストップサービスといったメリットが浸透しつつあります。

 その一方で、IDC Japan サーバー グループマネージャーの福冨 里志は「インテグレーテッドシステムの認知度が高まり、導入する企業の裾野が広がる中で、同じインテグレーテッドシステムを提案するシステムインテグレーター同士の競合が出てきている。このようなケースに対して、ベンダー側はシステムインテグレーターから見てフェアであり、かつ有効な支援を提供する仕組み作りに取り組むべきである」と述べています。

 今回の発表はIDCが発行した「国内インテグレーテッドシステム市場 2014年〜2018年の予測:受容性調査」(J14260103)にその詳細が報告されています。本調査レポートでは、国内インテグレーテッドシステム市場の動向を、システム提供者であるベンダーやシステムインテグレーターに対する取材と、利用者であるユーザー企業に対する調査を通して分析しています。その上で、国内市場におけるインテグレーテッドシステムの出荷予測を提供しています。

 【レポートの詳細についてはIDC Japanへお問い合わせください】

<参考資料>
 国内インテグレーテッドシステム市場 構成要素別出荷額内訳の予測:2013年と2018年の比較

 ※添付の関連資料を参照

<インテグレーテッドシステムの定義>
 IDCでは、サーバー、ディスクストレージシステム、ネットワーク機器およびソフトウェアの組み合せをベンダーが認定した上で統合したシステムパッケージをインテグレーテッドシステムと定義している。さらに、インテグレーテッドシステムをインテグレーテッドプラットフォームとインテグレーテッドインフラストラクチャに分類している。

 ・インテグレーテッドプラットフォーム:サーバー、ディスクストレージシステム、ネットワーク機器およびシステム管理ソフトウェアに加えて、他のソフトウェアを追加したり、追加したソフトウェアにシステムを最適化したりしている。追加されるソフトウェアにはアプリケーション開発用ソフトウェア、データベース、テストツールや統合ツール、業務アプリケーションなどがある。

 例:FUJITSU Integrated System HA Database Ready/Hitachi Unified Compute Platform for SAP HANA/HP AppSystem/IBM PureApplication, PureData/NEC Data Platform/Oracle Exadata,Exalogic,Exalytics/VCE vBlock for SAM HANA

 ・インテグレーテッドインフラストラクチャ:用途を限定せずに分散型のワークロードを広くサポートできるように構成されている。インテグレーテッドプラットフォームとの相違点は、特定のワークロード向けに最適化していないことである。インテグレーテッドインフラストラクチャは、ベンダー1社によって提供されることもあれば、複数ベンダーのパートナーシップによって提供されることもある。複数ベンダーのパートナーシップによって提供されるインテグレーテッドインフラストラクチャは、構成の事前検証や統合したシステムパッケージとしての提供からサポートまで、ベンダー間の高度、かつシームレスな協調関係によって提供されるものである。

 例:NetApp FlexPod/EMC VSPEX/FUJITSU Integrated System Cloud Ready Blocks/Hitachi Unified Compute Platform Pro for VMware vSphere/HP CloudSystem,VirtualSystem/IBM PureFlex/NEC Cloud Platform/VCE vBlock

<IDC社 概要>
 International Data Corporation(IDC)は、ITおよび通信分野に関する調査・分析、アドバイザリーサービス、イベントを提供するグローバル企業です。50年にわたり、IDCは、世界中の企業経営者、IT専門家、機関投資家に、テクノロジー導入や経営戦略策定などの意思決定を行う上で不可欠な、客観的な情報やコンサルティングを提供してきました。

 現在、110か国以上を対象として、1,000人を超えるアナリストが、世界規模、地域別、国別での市場動向の調査・分析および市場予測を行っています。

 IDCは世界をリードするテクノロジーメディア(出版)、調査会社、イベントを擁するIDG(インターナショナル・データ・グループ)の系列会社です。


 *記載されている全ての会社名、製品名は各社の商標、または登録商標です。


■一般の方のお問い合わせ先
 IDC Japan(株)セールス
 Tel:03−3556−4761
 Fax:03−3556−4771
 E−Mail:jp-sales@idcjapan.co.jp
 URL:http://www.idcjapan.co.jp



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