“地ビール”メーカー動向調査 〜震災後に出荷量を伸ばす〜  3月11日の東日本大震災に加え、今夏の天候は昨年の記録的な猛暑から一転、不順が続いた。夏場の需要拡大を見込んだ大手ビールメーカー5社は、8月の出荷量が過去最低を記録し、震災と天候不順に振り回された格好となった。しかし、国内の主な地ビールメーカー56社の出荷量は、震災後の4月から7月まで前年同月比で2ケタ増と好調を持続し、8月も8.6%増と順調に出荷量を伸ばし、好対照の動きをみせた。  震災で外出や支出を控える自粛ムードが広がったが、地ビールは震災復興への応援特需や観光地への客足の反動増で需要を押し上げ、着実に顧客層を...