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中国電力、高温蒸気配管の保守関連技術の英国企業への使用許諾およびトレーニングを開始
当社開発技術の海外展開について
−高温蒸気配管の保守関連技術の英国企業への使用許諾および
同社を対象としたトレーニングの開始−
当社エネルギア総合研究所(所長:平野 正樹)は,英国のEuropean Technology Development Limited(以下,ETD社)との間で,当研究所が研究開発した技術についての使用許諾契約を締結し(平成28年9月16日締結),本日からETD社の技術者に対して,必要な技術の教授,技術データの提供等を行うためのトレーニングを開始しましたので,お知らせします。
当研究所は,高温蒸気配管の保守に関する信頼性をさらに向上させるための技術として,「配管最大損傷部位の特定技術」,「高クロム鋼配管の余寿命診断技術」,「配管補強技術」を,日本で初めて独自開発し,当社の火力発電所に適用しています。
このたびの締結内容は,英国内外にて発電所・化学プラントへ保守関連のコンサルティングサービス等を提供しているETD社に対して,これら3点の技術を,同社の事業で使用することを許諾するものです。
当研究所では,本年4月からの電力小売全面自由化を契機に,成長に向けた事業基盤の確立のため,研究開発成果の社外での有効活用に取り組んでいます。
本件の成立により,当社保有技術を市場規模の大きな海外に展開することができ,今後の更なる収益機会の拡大につながるものと考えています。
当研究所は,今後も活用度の高い研究開発成果の創出を推進することにより,当社の収益の拡大に資するよう取り組んでまいります。
■使用許諾契約およびトレーニングの概要
1.契約相手先
社名:European Technology Development Limited
所在地:Fountain House,Cleeve Road,Leatherhead,Surrey KT22 7LX,Great Britain
設立:1998年
事業内容:
英国内外で以下の事業を展開
・コンサルティングサービス(プラント保守,故障要因分析,余寿命評価など)
・トレーニング,国際会議,セミナーの開催
・製品の販売(ガイドライン・報告書,ソフトウェア,装置)など
主なプロジェクトパートナー:EDF(フランス電力会社),e−on(エーオン),ALSTOM,三菱重工など
2.契約内容
(1)使用許諾する技術
高温蒸気配管の保守に関する,次のI〜IIIの技術
I.配管最大損傷部位の特定技術
II.高クロム鋼配管の余寿命診断技術
III.配管補強技術
(2)契約期間
平成28年9月16日(契約締結日)から1年間有効(自動延長条項あり)
(3)使用許諾の対価
対象技術の使用に応じた対価
3.トレーニングの概要
(1)期間
平成28年12月5日(月)〜8日(木)
(2)場所
中国電力本社・岩国発電所,中電プラント本社
(3)ETD社からの参加者
技術者2名
(4)トレーニング内容
使用許諾する技術I〜IIIについての講義を行なうほか,当社発電所にて,レーザー計測器による配管変位計測などの実習を行なう。
以上
■添付資料
使用許諾する技術の概要
※添付の関連資料を参照