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東京ガス、高効率熱風発生装置「ハイブリッドエアヒーター」の実証試験を開始
高効率熱風発生装置「ハイブリッドエアヒーター」の
実証試験の開始について
東京ガス株式会社(社長:広瀬 道明、以下「東京ガス」)は、塗装乾燥等の分野における熱風供給の高効率化を図るため、2016年10月から、株式会社桂精機製作所(社長:丸茂 等(ひとし))のガスバーナ式熱風発生装置と株式会社前川製作所(社長:前川 正(ただし))のヒートポンプを組み合わせた「ハイブリッドエアヒーター」の開発に関する実証試験(以下「本実証」)を開始します。ガスバーナ式熱風発生装置とヒートポンプを組み合わせた実証試験は日本で初めてとなります。
一般的にヒートポンプは、空気中の低温の熱等を集め温度を高めた熱風等を発生させる装置で、エアコンや自然冷媒ヒートポンプ給湯機等に利用されています。熱風と冷水を同時に利用する場合で、かつ80℃程度までの温度帯においては、ガスバーナ式熱風発生装置と比較するとエネルギー効率が優れています。ガスバーナ式熱風発生装置は、ガスを燃焼させることによってヒートポンプでは作り出すことができない200℃程度の高温の熱風を効率的に発生させる装置です。
本実証では、ガスバーナ式熱風発生装置とヒートポンプを組み合わせた「ハイブリッドエアヒーター」の試作機を開発し、高温の熱風を効率的に発生させる運転制御(*1)、ガスバーナ式熱風発生装置が単独運転した場合と比較した省エネ性、熱風と冷水(*2)を併給した場合の省エネ性およびガスバーナ式熱風発生装置とヒートポンプを組み合わせた場合の安全性に関して技術的な検証を行います。
東京ガスは、本実証で得られた知見や課題の解決を通して、今後も省エネや電力ピークカットに貢献する熱風発生装置の普及拡大に努めるとともに、お客さまが快適に省エネを実現できるよう商品の開発や提案を進めてまいります。
*1:ヒートポンプで80℃程度まで予熱し、ガスバーナ式熱風発生装置で150から200℃の高温の熱風を発生させます。
*2:熱風と同時に発生する冷水で、工場における空調負荷等に利用されます。既存のチラー(冷水発生装置)と組み合わせることによって消費電力等の削減が可能です。
■実証試験の概要
期間:2016年10月から2018年3月までの約18か月間
■実証試験のイメージ
※添付の関連資料を参照
■桂精機製作所の概要
・会社名称:株式会社桂精機製作所
・社長:代表取締役社長 丸茂 等(まるも ひとし)
・設立年月:1955年6月
・本社所在地:横浜市神奈川区
・資本金:4億4千万円
・主な事業内容:ガス供給機器・燃焼機器・安全機器の製造販売等
・社員数:230名
■前川製作所の概要
・会社名称:株式会社前川製作所
・社長:代表取締役社長 前川 正(まえかわ ただし)
・設立年月:1924年5月
・本社所在地:東京都江東区
・資本金:10億円
・主な事業内容:ヒートポンプの製造・設計・施工等
・社員数:4,407名
以上