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アークレイ、腎疾患の早期発見・治療に貢献する小型自動尿分析装置を発売
腎疾患の早期発見・治療に貢献
省スペース設計の自動尿検査装置を新発売
アークレイ株式会社は、小型の自動尿分析装置「オーションイレブン AE−4021」を2016年4月21日(木)に発売します。病院・クリニックでの簡便・迅速な検査をサポートし、糖尿病腎症(※1)をはじめとする慢性腎臓病(CKD)(※2)などの腎疾患の早期発見・治療に貢献します。
アークレイ株式会社(以下、アークレイ)がこのたび発売する自動尿分析装置「オーションイレブン AE−4021」は、既存機種「オーションイレブン AE−4020」の高い基本性能に、検査現場のニーズに応える新たな機能を追加した検査装置です。
専用の尿試験紙(「オーションスクリーン」「オーションスティックス」シリーズ)を尿に浸しトレイにセットするだけで、ブドウ糖や蛋白、ビリルビンなど尿定性検査(※3)の最大12項目の測定が可能です。また、検査室の作業スペースを考慮した省スペース設計で、設置場所を選びません。
機器用尿試験紙「ユリフレット S 11UA」(2016年5月中旬発売予定)にも対応し、本試験紙1枚で尿定性検査11項目の同時測定に加え、尿中アルブミン/クレアチニン比(※4)、尿中蛋白/クレアチニン比(※5)も同時に算出できるようになります。これにより、病院・クリニックで簡便・迅速に糖尿病腎症をはじめとする慢性腎臓病(CKD)などのスクリーニング検査を実施し、腎疾患発症のリスク管理にお役立ていただけます。
アークレイは、1972年に世界初の尿検査の自動化に成功して以来、40年以上にわたり全自動の尿定性検査装置や尿試験紙、検査データ管理システムを市場に提供してきました。アークレイは今後も尿検査分野で付加価値の高い製品開発を進め、尿検査の効率化、腎疾患の早期発見・治療に貢献します。
*製品画像は添付の関連資料を参照
【特長】
○1検体7秒の高速処理
1検体の処理に要する時間は7秒。高速処理で、検査にかかる時間を短縮できます。
○省スペース設計
B4サイズの省スペース設計で、設置場所を選びません。
○使いやすさを追求
使いやすさを追求し、試験紙をトレイにセットするだけで自動的に測定が始まる「オートスタート機能」や、試験紙を左右どちらの方向からでもセットできる「左右置き機能」を搭載しています。
○濁度の入力が可能
尿の濁りの程度を示す「濁度」の入力が可能。全自動尿定性検査装置のバックアップ機としても活用できます。
<語句解説>
※1 糖尿病腎症
慢性の高血糖状態が持続することにより引き起こされる細小血管障害のひとつで、臨床的には蛋白尿(初期には微量アルブミン尿)、腎機能障害、高血圧、浮腫などを呈し、最終的に腎不全に至ります。
※2 慢性腎臓病(CKD=Chronic Kidney Disease)
慢性的な腎臓障害を指します。高血圧や糖尿病などの生活習慣病やメタボリックシンドロームとの関連も深 く、CKDで腎臓の機能が低下し続けることで、さまざまなリスクが発生します。
(日本腎臓学会「CKD診療ガイド2012」、「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2013」より)
※3 尿定性検査
尿検査は、一次的な検査として行われる尿試験紙を用いた尿定性検査と、細胞や細菌など尿中の有形成分 を測定する尿沈渣(ちんさ)検査に分けられます。尿定性検査では、尿蛋白・尿糖・潜血などを測定します。
※4 尿中アルブミン/クレアチニン比(Alb/Cre)
尿中微量アルブミン濃度と尿中クレアチニン濃度を同時に測定し、その比をとった指標。糖尿病腎症の指標とされています。
※5 尿中蛋白/クレアチニン比(Pro/Cre比)
尿中蛋白濃度と尿中クレアチニン濃度を同時に測定し、その比をとった指標。腎機能の指標とされています。
*<オーションイレブンAE-4021の概要>は添付の関連資料を参照
以上