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JFE建材など、大深度立坑を急速施工できる合成構造セグメントケーソン工法を開発

2016-04-02

大口径アーバンリング工法を開発


 JFE建材(株)(本社:東京都中央区、社長:久保亮二)、(株)加藤建設(本社:愛知県海部郡、社長:加藤徹)、JFE%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%AB/">JFEスチール(株)(本社:東京都千代田区、社長:柿木厚司)は共同で、直径30mを超える大口径・深度100m級の大深度立坑をコンパクトかつ急速に施工できる合成構造セグメントケーソン工法『大口径アーバンリング工法(仮称)』を開発しました。
 基本技術である「アーバンリング工法」は、予め工場で製作された鋼製リング体を施工現場の地上で1リングずつ組み立てと圧入作業を繰り返しながら、立坑など鉛直方向の地下構造物を効率的に構築する工法です。JFE建材(株)は、在来工法(RCケーソン工法)に比べて鉄筋組立作業を必要とせず省スペースでかつ短工期での施工が可能なアーバンリング工法を、1991年に開発、1998年には(財)国土開発技術研究センターから技術審査証明を取得し、狭隘地や他構造物に近接する都市部の施工環境を中心に、これまでに300件以上(最大直径15m、最大深度72m)の施工実績があります。
 このたび、アーバンリング工法が有する狭隘地・急速施工の特長を活かしつつ、直径30〜50m級、最大適用深度100m級の大口径、大深度構造への適用を実現するため、(1)鋼製リングを2重構造として現地で組み立てた後、鋼製リング間にコンクリートを充填した合成構造を採用、(2)鋼製リング同士の接合には差込継手および直線矢板継手を採用することで、現地組立工期を短縮するとともに構造体の耐震性向上を図っています。
 今回開発した構造体の性能を確認するため、鋼コンクリート合成構造部および継手連結部の試験体についてそれぞれ梁曲げ実験を実施し、所定の目標耐力が得られることを確認しました。このうち、直線矢板を用いた継手連結部の梁曲げ実験では、壁厚2.5mを想定した実大クラスの試験体を製作し、継手部耐力や変形性能の確認を行いました。
 本工法の設計および製作はJFE建材(株)、施工は(株)加藤建設、材料開発はJFE%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%AB/">JFEスチール(株)がそれぞれ担当してまいります。
 今後は、地下化が進められている都市部での鉄道、道路、河川・下水事業への採用をめざして、お客様への技術提案活動に積極的に取り組んでまいります。


 資料1)アーバンリング工法(基本技術)について

 ※添付の関連資料を参照



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