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富士キメラ総研、メディカル・ライフサイエンス関連の国内市場調査結果を発表

2016-02-23

“再生医療、バイオ医薬品、検査領域に注目”
メディカル・ライフサイエンス関連の国内市場を調査


―2019年予測(2015年比)―
 ■バイオ医薬品製造関連器材――国内生産、開発が活発化 5,919億円(2.9%増)
 ■研究・分析関連器材―――検査の簡便化などから需要が増加 929億円(5.9%増)

 マーケティングコンサルテーションの株式会社富士キメラ総研(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 田中 一志03−3664−5839)は、高齢化の進展で、安定した需要が期待されるメディカルとライフサイエンス関連の器具・器材、材料など6分野46品目の市場を調査した。

 この報告書では、再生医療材料4品目、人工臓器5品目、医療器材13品目、バイオ医薬品製造関連器材6品目、研究・分析関連器材8品目、素材・原材料10品目について、市場と採用素材の現状、今後の方向性を明らかにした。


<調査結果の概要>
■メディカル・ライフサイエンス関連国内市場

 *表資料は添付の関連資料を参照

  ※バイオ医薬品製造関連器材、研究・分析関連器材は全体の内数

 国内では高齢化が進展し、各種メディカル関連需要は堅調である。好調なのは、検査領域であり、簡易的に検査する技術が進んだことや、DNA検査や患者の身辺で行われるPOCT(Point Of Care Testing)市場拡大の影響を受け、関連する製品、素材の需要が拡大している。今後は再生医療材料分野で培養軟骨の高成長が見込まれる。また継続的にバイオ医薬品製造関連器材やPOCT市場、分析関連器材市場は堅調に拡大するとみられる。


【バイオ医薬品製造関連器材】
 培養に使用されるシングルユースバッグや培地、合成に使用される核酸合成ビーズ、抗体医薬の初期生成に使用されるアフィニティー担体、血液製剤やバイオ医薬品の製剤化前に使用されるウイルス除去膜、各種液体の回収、保管、調剤の容器として使用されるプロセス用シングルユースパックを対象とした。

 バイオ医薬品の国内生産、開発が活発化しており、製造工程に使用される各製品市場が拡大している。今後承認取得が進み、量産開始されることでさらなる市場拡大が期待される。


【研究・分析関連器材】
 ゲノム(DNA、RNA)やたんぱく質グルコースなどの生体分子の検出、機能解析に用いる製品を対象とした。

 DNA検査などが簡便に行えるようになったことや予防医学の観点から検査需要は拡大している。応用用途として分析結果を活用した創薬開発などが活発に行われており、今後市場規模の押し上げが期待される。


<注目市場>
■マイクロ流路チップ【研究・分析関連器材】
 2015年  2016年見込  2019年予測  2015年比
  264億円  273億円    291億円    110.2%

 マイクロ流路チップは半導体微細加工技術などを用いて作成された、微量の検体(血液やDNA)と試薬を混合・分離することで複数の検査を同時に行えるチップデバイスである。溶液の混合、精製、検出などが可能であり、抗体との反応や細胞分離・抽出などに使用される。

 市場は大学や研究機関向けと、電気泳動装置などを持つ装置メーカー向けに分けられる。15年ほど前から使用されてきたが、近年は大量処理需要の増加から、装置向けの市場が拡大している。今後も創薬研究やバイオ研究需要の増加により、市場の拡大が期待される。


■培養用シングルユースバッグ【バイオ医薬品製造関連器材】
 2015年  2016年見込  2019年予測  2015年比
  6億円    7億円     10億円     166.7%

 バイオ医薬品の製造工程で使用される培養容器(バッグ)を対象とした。

 従来、バイオ医薬品の製造工程では、細胞培養にステンレス槽を利用していたが、新規設備を中心にシングルユースシステム(使い捨て)が導入されている。シングルユースシステムは洗浄・減菌処置が不要で、準備時間が短縮できるため生産効率を上げることができる。また製造する医薬品の種類切り替えが容易であり、新規導入コストがステンレスよりも安価であるなど様々なメリットがある。前臨床、臨床試験、製造受託など「少量多品種」の製造を軸に採用が進んでいる。今後もバイオ医薬品の市場拡大や研究開発の増加に伴い順調に拡大するとみられる。


■DNAチップ【研究・分析関連器材】
 2015年  2016年見込  2019年予測  2015年比
  44億円    47億円    56億円    127.3%

 DNAを基板上に配列して固定し、検体を反応させて遺伝子の発現量を測定するチップデバイスを対象とした。

 研究用途が中心であるが、臨床用途や遺伝子検査サービスなどで需要が高まっており、さらなる研究開発が進められている。また、食品検査、衛生検査などの特定解析用途の開発も進められている。今後は基礎研究・網羅解析用途での需要が回復していることに加え、検査・特定解析用途でも参入メーカー各社が相次いで製品を投入しており、市場拡大が期待される。


<調査対象>

 *添付の関連資料を参照


<調査方法>富士キメラ総研専門調査員によるヒアリング及び関連文献、データベース活用による調査・分析


<調査期間>2015年10月〜12月


以上


 資料タイトル:「2016年 メディカル・ライフサイエンスケミカルの現状と将来展望」
 体裁:A4判 266頁
 価格:
  150,000円+税
  CD−ROM付価格 160,000円+税
 発行所:
  株式会社 富士キメラ総研
  〒103−0001 東京都中央区日本橋小伝馬町12−5 小伝馬町YSビル
  TEL:03−3664−5839 FAX:03−3661−1414
  e−mail:info@fcr.co.jp
 調査・編集:
  研究開発本部 第二研究開発部門
  TEL:03−3664−5839 FAX:03−3661−1414
  この情報はホームページでもご覧いただけます。
  URL:http://www.group.fuji-keizai.co.jp/ http://www.fcr.co.jp/


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