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GYT、X線天文衛星「ASTRO−H」に高性能リチウムイオン電池を提供
X線天文衛星「ASTRO−H」に
ジーエス・ユアサテクノロジー製の高性能リチウムイオン電池が採用
2016年2月12日に、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(理事長:奥村直樹、本社:東京都調布市。以下、JAXA)殿が種子島宇宙センターから打ち上げを予定しており、日本電気株式会社(執行役社長:遠藤信博、本社:東京都港区)殿が衛星インテグレーションを担当したX線天文衛星「ASTRO−H」には、GSユアサグループの株式会社ジーエス・ユアサテクノロジー(社長:関口昌秀、本社:京都府福知山市。以下、GYT)製の高性能リチウムイオン電池が採用されています。
今回「ASTRO−H」に搭載されるのは、宇宙用リチウムイオン電池「JMG100」(100Ah)です。この電池は、GYTの製品技術をベースにJAXA研究開発部門殿からの委託を受けて開発したもので、JAXAコンポーネントとして登録されています。
JAXAコンポーネント登録とは、JAXA研究開発部門殿が人工衛星に共通に使用される搭載コンポーネントやデバイスを開発し、JAXAデータベースに登録・開示する制度です。これまでに「JMG050」(50Ah)と「JMG100」、「JMG150」(150Ah)が登録されており、さらにラインアップ化を進めています。
X線天文衛星「ASTRO−H」は、JAXAやNASAをはじめ、国内外の大学・研究機関が開発に参加するX線天文学の旗艦ミッションです。国際協力により開発された4種類の新型観測システムにより、銀河団の中に渦巻く、X線でしか観測できない高温ガスの動きの測定や、これまで観測できなかった、銀河の中心にある塵やガスに深く埋もれた巨大ブラックホールなどの観測を行い、宇宙がどのように進化して、今ある宇宙になったのかの謎に迫ります。
GYTは特殊用途の電池や電源を開発・製造販売しており、海・陸・空(水深6,500mの深海から、上空36,000kmの宇宙空間まで)の特殊環境フィールドで、高性能かつ高品質な電池をお届けしています。今後も高性能リチウムイオン電池の開発・製造を通じて宇宙開発事業へ貢献してまいります。
【X線天文衛星「ASTRO−H」へ搭載される蓄電池の仕様】
項目:仕様
部品番号:JMG100
公称電圧(V):3.7
容量(Ah):100
寸法(mm):W130×D50×H208
質量(g):2,800
*写真は添付の関連資料を参照
[この件に関するお客様からのお問い合わせ先]
株式会社ジーエス・ユアサテクノロジー営業部
TEL 03−5402−5867