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三菱電機、走行しながら道路などの変化状況を三次元計測し解析できるシステムを開発

2015-07-25

走行しながら道路や鉄道の変化状況を高精度に三次元計測し解析
社会インフラ向け「三菱インフラモニタリングシステム」を開発


 三菱電機株式会社は、道路や鉄道などの社会インフラの変化状況を車両で走行しながら、高精度に三次元計測し解析できる「三菱インフラモニタリングシステム(MMSD(TM))」を開発しました。2015年10月から鉄道向けにサービス提供開始し、2016年10月からトンネル(鉄道/道路双方)向けにサービス提供開始する予定です。
 なお、本システムは、「第7回 インフラ検査・維持管理展」(7月22日〜24日、於:東京ビッグサイト)に出展します。

 *図1は添付の関連資料を参照


■開発の特長
1. 道路・鉄道などの構造物や設備を走行しながら、自動で高精度に三次元計測
 ・走行しながら計測するので、通行規制などが不要となり、短時間で三次元計測が可能
 ・計測の高精度化により、構造物や設備の微小な経年変化の把握と、これまで時間を要した鉄道の建築限界(※1)への支障状況や地上子(※2)など各種設備の設置状況の正確な計測が可能
 ・これまで人力(目視)に頼っていた点検・計測作業の自動・省力化を実現し、作業のばらつき防止と技術者不足を解決
 ※1:交通の安全を確保するため道路、軌道、鉄道上において障害となる工作物や構築物の設置が許されない空間範囲
 ※2:列車の運行を制御するため、線路内に設置された装置

2. 高精度解析技術の開発により、社会インフラの変化状況識別の自動化を実現
 ・レーザーによる三次元計測データと壁面用高精細カメラによる高精細画像などを使用することで、トンネル内の構造物の変化状況を高精度に識別
 ・正確なトンネル覆工面の変状解析、路面の変状解析作業の自動化を実現し、作業時間の短縮に貢献

3. 各種設備計測・三次元地図作成の自動化により業務の効率化を実現
 ・GPS衛星電波が受信できない地下においても三次元計測データを短時間に取得・解析することにより鉄道沿線全体の設備が自動かつ正確に計測でき、計測点検業務の効率化を実現
 ・自動作成した三次元CADデータや三次元地図データを、設備設計や三次元地図データを用いる様々なアプリケーションに活用可能


■今後の展開
1. 2018年度に4機体制に整備される準天頂衛星のセンチメータ級測位補強サービスを活用予定

2. 関連システムとして以下のシステムを順次開発・市場投入していく予定
 ・三菱多次元設備管理システム(MDMD(TM))
  三次元情報+時間軸をベースに社会インフラ維持管理情報を一元管理するシステム
 ・三菱 CIM アセットマネジメントシステム(CIMD(TM))
  CIM(※3)を活用したアセットマネジメントシステム

 これらにより、計測データと計測データを解析することにより得られたデータを、関連システムと連携し、社会インフラのライフサイクルである「調査」→「計画」→「設計」→「施工」→「維持管理」→「調査」の各フェーズを、三次元情報と時間軸をベースに一元管理することで、ライフサイクル全体の最適化が図れます。
 ※3:Construction Information Management/Modelingの略で、建設分野で広がっているBIM(※4)を土木分野にも広げ、公共事業の一連の過程で、ICTツールと三次元データモデルの導入・活用により、建設事業全体の生産性向上を図ろうとする取り組みのこと
 ※4:Building Information Modelingの略で、コンピューター上に作成した三次元の建物のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベースを、建築の設計、施工から維持管理までのあらゆる工程で情報活用を行うためのソリューションであり、また、それにより変化する建築の新しいワークフロー


■開発の狙い
 我が国を支える重要な社会インフラである道路・鉄道などは、国土全体に整備された施設・設備の適正な維持管理、老朽化対策が喫緊の課題となっており、社会インフラの点検・維持管理を効率的に行える技術開発が求められています。
 当社は「三菱インフラモニタリングシステム(MMSD(TM))」の活用により、社会インフラの適切なメンテナンスサイクル(点検・診断・措置・記録)を促し、社会インフラの長寿命化に貢献します。


 *特長の詳細などリリース詳細は添付の関連資料を参照


■商標関連
 ・三菱インフラモニタリングシステム(MMSD(TM))Mitsubishi MMS for Diagnosis
 ・三菱多次元設備管理システム(MDMD(TM))Mitsubishi Multi−dimensional Data Management for Diagnosis
 ・三菱CIMアセットマネジメントシステム(CIMD(TM))Mitsubishi Construction Information Management by Diagnosis
 以上は、三菱電機の商標です。
 ・DiaPassage(R)は、三菱電機の登録商標です。


■製品担当
 三菱菱電機株式会社 神戸製作所 社会システム第二部
 〒652−8555 神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番2号


<お客様からのお問い合わせ先>
 三菱電機株式会社
 〒100−8310 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号
 MitsubishiElectric.co.jp/" target="_blank">http://www.MitsubishiElectric.co.jp/

(道路分野に関するお問い合わせ先)
 社会環境事業部 社会システム第二部
 TEL:03−3218−2633
 FAX:03−3218−2893

(鉄道分野に関するお問い合わせ先)
 交通システム事業部 交通システム推進部
 TEL:03−3218−2549
 FAX:03−3218−3125



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