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日本SGI、JAEAから次期スーパーコンピュータシステムを受注
日本SGI、日本原子力研究開発機構から次期スーパーコンピュータシステムを受注
〜従来比12倍の演算処理性能となる約2.4ペタフロップス、
インテル Xeon プロセッサーベースで国内トップ〜
日本SGI株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:望月学)は、このたび国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(本部:茨城県那珂郡東海村、理事長:児玉敏雄、以下JAEA)から次期スーパーコンピュータシステムを受注しました。本システムは、SGIのブレード型クラスターサーバ「SGI ICE X」を中核とする大規模な並列計算システムで、原子力の安全性向上や原子力防災への技術支援など様々な研究開発に役立てられます。本年11月に稼働開始する予定です。
原子力に関する国内唯一の総合的研究開発機関であるJAEAにおいて、スーパーコンピュータは研究開発を効率的かつ効果的に推進する上で重要なインフラとなっており、近年は研究分野のさらなる高度化・多様化によって計算需要が増大しています。2010年に運用開始した現行システムの利用状況は年間90%を超える高い利用率で推移しており、JAEAの旺盛な計算需要に対して計算機資源が大幅に不足していました。この計算機資源不足を改善するため、現行システムを更新して性能向上を図ることとなりました。
新システムの中核となる大規模並列演算部には、インテル Xeon プロセッサー E5−2680 v3を搭載した計算ブレード(合計2,510ノード)を35台のラックに収納した「SGI ICE X」が導入されます。総計60,240コア、および156.87テラバイトのメモリーを搭載し、高速インターコネクト技術である4x FDR InfiniBandで各計算ブレードを相互接続した大規模な並列計算システムです。大規模演算部の理論演算性能値は従来比約12倍となる約2.4ペタフロップスで、インテル Xeon PhiやGPGPU等の演算加速装置を搭載しないインテル Xeon ベースのクラスターシステムでは国内最高性能となる見込みです。
ストレージシステムには、総物理容量が約5ペタバイトの「SGI InfiniteStorage 17500」が採用されます。科学技術分野での評価が高いオープンソースの「Lustre File System」を用いて、大量の計算データを円滑に読み書きするための高速で安定した並列ファイルシステムを構築します。その他、ISVアプリ処理部、可視化処理部、ログイン処理部の各システムには、それぞれ「SGI Rackable Standard−Depth Server」が導入されます。
インテル株式会社 常務執行役員 ビジネスデベロップメント
平野浩介氏のコメント:
「インテル最新のインテル Xeon プロセッサー E5−2680 v3を搭載する日本SGI様の「SGI ICE X」を中核とする大規模な並列計算システムが、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構様に導入されることを歓迎します。インテル Xeon プロセッサー E5−2680 v3は、インテルの前世代製品と比べて最大3倍の性能向上を実現し、世界最高水準の消費電力効率、さらにセキュリティー面での強化など、多くの機能強化を実現しています。インテルのプロセッサーと日本SGI様の優れたテクノロジーが、様々な研究開発に活用されることを期待しています」
<商標登録>
SGI、SGIのロゴ、RackableおよびSGI ICEは、Silicon Graphics International Corp.または、アメリカ合衆国および/またはその他の国の子会社の商標または登録商標です。
インテル、Intel、Xeonは、アメリカ合衆国および/またはその他の国におけるIntel Corporationの商標です。その他の会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
◆お客様からのお問い合わせ先
日本SGI株式会社
TEL:03−5488−1811(大代表)
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