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ロシュ・ダイアグノスティックス、逆転写PCRでNAを増幅する際に使う遺伝子診断薬原料を発売

2014-12-02

耐熱性の大幅な向上で、より長いRNA配列を転写
遺伝子診断薬原料「NxtScript Reverse Transcriptase
(RNA依存性DNAポリメラーゼ:逆転写酵素)」発売のお知らせ


 ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信)は、インフルエンザなどのレトロウイルスにおいて、逆転写PCRによってDNAを増幅する際に使用する「NxtScript Reverse Transcriptase」を、遺伝子診断薬の原料として12月15日に発売します。

 肝炎や、インフルエンザなどの感染症や抗がん剤などの副作用や効果を予測する個別化医療(PHC)などで幅広く活用されている遺伝子検査では、主にPCR法を用いた遺伝子の増幅により、DNAを検出しています。レトロウイルスと呼ばれるインフルエンザや白血病、エイズのウイルスは、DNAがなく、RNAしか持たないため、逆転写酵素であるRNA依存型DNAポリメラーゼを用いてRNAからDNAを合成(逆転写)した上で、そのDNAを増幅・検出する必要があります。

 今回、発売する「NxtScript Reverse Transcriptase(RNA依存性DNAポリメラーゼ:逆転写酵素)」は、当社従来品に比べ耐熱性を大幅に向上させ、最高60℃での反応が可能(至適温度は42℃〜55℃)となりました。反応温度が高くなることで、RNAの高次構造がほぐれ、転写効率が向上し、従来品よりも長い配列を転写することができます。本製品は、ISO13485取得の施設で製造しています。動物由来の原料を使用していないため、BSE(ウシ海綿状脳症)の危険性がありません。顧客の要望を取り入れたカスタム化の相談にも応じることができます。

 ロシュは、本製品の発売により、より高い技術力で診断薬原料を提供することで遺伝子検査の発展に貢献を続けてまいります。

【製品特性】
 ・耐熱性を向上させ、最高60℃での反応が可能(至適温度は42℃〜55℃)
 ・ISO13485認証取得施設で製造された製品
 ・製造時に動物由来原料を使用していないため、BSEの危険性を回避

【製品仕様】
 ・M−MLV(Moloney Murine Leukemia Virus=マウス白血球レトロウイルス)を起源とし、遺伝子組換法にて製造
 ・保存温度:−15℃〜−25℃
 ・有効期限:製造から12ヶ月

<ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社について>
 スイス・バーゼルに本社を置く世界有数のヘルスケア企業であるF.ホフマン・ラ・ロシュの診断薬事業部門の日本法人です。
 2014年2月現在、従業員783人、全国9都市に支店、物流センターを有し、体外診断薬・機器事業、研究用試薬・機器事業、血糖測定関連事業などを幅広い領域で事業を展開しています。私たちは、医療従事者の皆さまが最適な治療選択や意思決定が行えるよう、臨床検査の医学的価値および効率性を高めるソリューションをお届けします。
 詳細は、http://www.roche-diagnostics.jpをご覧ください。



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