富士通、パナソニックソリューションテクノロジーと協業し知的財産ソリューションを強化

パナソニック　ソリューションテクノロジーと協業、知的財産ソリューションを強化
特許検索クラウドサービス「ATMS　PatentSQUARE」により知財業務を加速


　当社は、企業の知的財産活動を支援する知的財産ソリューション「ATMS（アトムス）」シリーズにおいて、パナソニック　ソリューションテクノロジー株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：小河　寿、以下　PSTC社）と協業し、サービスを強化していきます。

　今回、その第一弾として、PSTC社が提供する高機能・高性能な特許調査支援サービス「PatentSQUARE（パテントスクエア）」に、当社が従来提供していた特許検索サービス「ATMS　IR．net（アトムス　アイアールドットネット）」および「ATMS　PATENTAN（アトムス　パテンタン）」の引用特許検索・ユーザー同義語辞書・特許管理システム連携機能などの独自機能やノウハウを融合させた特許検索クラウドサービス「ATMS　PatentSQUARE（アトムス　パテントスクエア）」を、当社より１１月２８日から提供（注１）します。

　本サービスでは、約９０カ国の特許情報をクラウド上に蓄積することで、特許調査が容易になり、グローバルにおいて自社の製品・技術の知的財産の権利を強固なものにすることができます。また、企業の研究開発部門と知的財産部門の情報共有を円滑にする機能を搭載し、特許調査の効率化を支援します。これにより、お客様は約９０カ国の特許調査を迅速化するとともに、社内のナレッジを融合させることで、企業活動や研究開発のスピードを加速することができます。

　当社は今後、知的財産ソリューション事業分野においてPSTC社との協業を深めることにより、相互にシナジーを発揮し、お客様の知的創造サイクルの加速化に貢献してまいります。


　［関連リンク］特許調査ソリューション
　http://jp.fujitsu.com/solutions/ip/patentsearch/


　なお、当社は、「ATMS　PatentSQUARE」を、科学技術館（東京都千代田区）で、２０１４年１１月５日（水曜日）から７日（金曜日）に開催される「２０１４特許・情報フェア＆コンファレンス」にて紹介します。


＜背景＞
　ビジネスのグローバル化に伴い、海外の技術や市場動向を知的財産の視点から把握する必要性がますます高まり、国内外を含めた特許調査は企業にとって必要不可欠となっています。一方、企業の研究開発者は従来からの課題であった知的創造に加え、知的財産部門と協力して自社技術の権利をグローバルにおいてより強固にするという新たな命題を課せられています。

　当社は、これらの課題を解決するため、今回「ATMS　PatentSQUARE」を提供します。研究開発部門と知的財産部門が連携して、約９０カ国の特許情報から精度の高い特許調査を行い、専門的な技術情報や権利を強固にするためのノウハウなどを共有し、知財業務の効率化を支援します。

　なお、当社は、知的財産ソリューションにおいて、お客様のビジネスのグローバル化に対応し国際競争力強化を支援するサービスを、PSTC社と協業し、今後も開発・提供していきます。

　※図１は添付の関連資料を参照


＜本サービスの特長＞
１．充実したコンテンツと豊富な支援機能
　世界約９０カ国の特許情報をクラウド上に蓄積しています。また、日本・米国・欧州・中国・PCT（注２）加盟国それぞれが公開する特許情報に関する明細書の全文検索が行えるほか、約９０カ国の特許情報において、英語での一括検索（書誌・要約）を行うことや、発明の名称・要約については一部日本語で検索や表示を行うことができます。さらに、英語および中国語の特許情報については、全文において機械翻訳による日本語表示が可能です。なお、知的財産部門などの特許の専門家から研究開発者まで、様々な利用者が簡単かつ効率的に特許調査を行えるよう、求める検索結果がすぐに見つけられる豊富な支援機能を取り揃えています。


２．情報共有機能により研究開発部門と知的財産部門の円滑な連携を実現
　「ATMS　PatentSQUARE」では、研究開発部門や知的財産部門などの関連部門の担当者をクラウド上で一つのプロジェクトにまとめ、プロジェクトの中でのナレッジ共有が可能です。研究開発部門は、各特許に対して新規性などの評価や技術に関するコメントを付与することで、知的財産部門に専門知識を提供する一方、知的財産部門はこれまでのノウハウを活かし、検索のヒット率が高くなるキーワードや特許分類を活用した検索式、社内の担当分野ごとに分類された特許情報などを提供することで、研究開発部門の特許調査を支援することが可能です。

　※図２は添付の関連資料を参照


３．特許管理システム「ATMS　PM２０００」との連携による管理業務の効率化
　特許情報のデータベース管理においては、特許出願時の情報入力だけでなく、申請した特許の活用に関して特許庁が公報を発行した際や特許庁による審査に変化があった場合など、様々な情報を反映・管理する必要があり、多大な労力を費やすだけでなく、入力漏れや誤入力の原因となることがあります。「ATMS　PatentSQUARE」の管理連携サービスにより、特許出願番号などの必要最低限の情報を入力するだけで、特許庁からの情報を「ATMS　PatentSQUARE」から自動的に抽出し、特許管理システム「ATMS　PM２０００」に反映させることができ、管理業務の効率化を実現します。

　※図３は添付の関連資料を参照


＜販売価格、および提供時期＞

　※添付の関連資料を参照


＜販売目標＞
　今後５年間で売上高３０億円（当社の決算期は３月末日です）。


＜商標について＞
　・PatentSQUAREは、パナソニック　ソリューションテクノロジー株式会社が提供するサービスです。
　・PatentSQUAREは、パナソニック株式会社の日本における登録商標です。
　・その他、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。


以上


＜注釈＞
　注１　「ATMS　PatentSQUARE」を当社より１１月２８日から提供：
　　PSTC社からも同機能を搭載した「PatentSQUARE」を販売。

　注２　PCT：
　　Patent　Cooperation　Treaty。特許協力条約。PCTに加盟する複数国で特許を取得する際に、条約に従ってひとつの願書を提出することで、各国に同時に出願したことと同じ効果を与える出願制度。


＜関連リンク＞
　・特許調査ソリューション
　http://jp.fujitsu.com/solutions/ip/patentsearch/
　・パナソニック　ソリューションテクノロジー株式会社
　http://panasonic.co.jp/pstc/