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JX日鉱日石エネルギー、家庭用燃料電池「エネファーム」でSOFC型などラインアップ拡充
家庭用燃料電池「エネファーム」のラインアップ拡充について
〜世界初となるSOFC型(※1)を10月に販売予定〜
当社(社長:木村 康)は、2009年に家庭用燃料電池「エネファーム」(PEFC型(※2))の販売を開始しましたが、更なる普及に向け、希望小売価格の見直しや、世界で初めてとなるSOFC型のエネファーム販売開始(2011年10月予定)など、「エネファーム」ラインアップを拡充しますのでお知らせいたします。
エネファームは、現在ご家庭で使われているLPガスや都市ガスから取り出した水素により発電するシステムで、家庭における温暖化対策の切り札のひとつとして、早期の普及が期待されています。自宅で発電するため送電ロスがなく、加えて、発電の際に発生する熱を給湯や暖房に利用することで、高いエネルギー利用効率を実現した省エネ性能に優れた機器です。また、太陽光発電システムとの組み合わせによるダブル発電により、更なるCO2排出量の削減や売電量の増加も可能となります。
今般、より多くのお客様のニーズに対応するため、4月1日より現行機(PEFC型)の希望小売価格を約20%値下げするとともに、本年10月には、よりコンパクトで発電効率を向上させた新型機(SOFC型)をラインアップすることとしました。
新型機は、現行機に比べ約40%(容積比)小型化するとともに、定格発電効率45%を実現した、世界最小(※3)・世界最高の発電効率(※3)を有する家庭用燃料電池コージェネレーションシステムです。ラインアップ拡充により、ご家庭で使用する電気やお湯の量に応じて、現行機と新型機からお選びいただけるようになります。
なお、新型機の製造は、家庭用石油ファンヒーターで国内トップの生産シェア(50%超)を持ち、家庭用エネルギー機器の量産において高い技術と実績を有する、ダイニチ工業株式会社(本社:新潟県新潟市 社長:吉井 久夫)へ委託します。
新型機の試作モデルを3月2日(水)〜4日(金)に開催される「FC EXPO2011」(会場:東京ビッグサイト)において発表します。
※1 固体酸化物形燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell)
電解質にセラミックを用い、各種燃料電池のなかでも発電効率が最も高い。セルに貴金属が不要なことも特徴。
※2 固体高分子形燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell)
電解質に高分子膜を用いる燃料電池。作動温度が低く起動・停止が容易なことから、家庭用のほか自動車用にも適している。
日本では、2009年5月より各社が販売を開始しました。
当社は、「独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」および「財団法人 新エネルギー財団(NEF)」の事業(2007〜2010年度:固体酸化物形燃料電池(SOFC)実証研究、2005〜2009年度:固体高分子形燃料電池(PEFC)実用化戦略的技術開発)に参画し、そこで得られた成果を製品開発に活用しています。
※3 2011年2月24日現在、当社調べ。
*以下、リリースの詳細は添付の関連資料を参照